古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十一章 苫草場争い 其の四十一

2014年05月11日 05時05分19秒 | 古文書の初歩

 

「苫草場争い・願奉口上」第十頁、上の一~二行目

 

解読 一、拾弐年已前、田野崎へ難渋船寄セ

    参り田并浦ニ分一多ク取申候得共、

 

読み 一つ、十二年以前、田野崎へ難渋船寄せ

    参り、田並浦に分一多く取り申し候得ども、

 

解説 「已前」・・・『いぜん』。以前。 「田野崎」・・・『たのさき』。田並浦西に突き出た小さな岬。 「難渋船」・・・難破船。 「寄セ参り」・・・流れ着き。 「田并浦」・・・田並浦。 「分一」・・・『ぶいち』。海難救助の報酬。救出した船の積荷の価格の何分の一かを報酬とした事を言う。(広辞苑より) 「田並浦が分け前を余分に取ったと言う事か。?