異国舩騒動第三ページ(上の写真の三行目から)
解読
大嶋浦遠見番より注進申出候
趣、右者何連之浦へ可致漂流
読み方
大嶋浦遠見番より注進申し出で候
趣(おもむき)、右は何れの浦へ漂流致すべき
解説 「遠見番」・・・読みにくいですが、前に出ています。その次は「より」。 「注進」も難しいですが、前に出ています。「進」はこういう崩し方になります。 「申出」の次の縦棒は、「候」です。候で終わらずに、次行の上「趣」へ繋がります。「そうろうおもむき」。 注進してきた事柄。 「右」の下は「者」です。「右は」と読みます。 「何連之浦」・・・「何」の次は「連」で「れ」の変体仮名。「いずれの浦」。どこの浦へ。 「可致漂流」・・・「漂流致すべき」。 前ページでは「漂着」となっていました。