鯨方一条第八ページ(上の写真の三行目から)
積置右金子之内配分請不埒ニ付屹度可申付候得共
右金子不残相償候ニ付用捨ヲ以過料七百文申付之
読み方
積み置き、右金子の内配分請け、不埒に付き屹度申し付くべく候えども
右金子残らず相償い候に付き、用捨を以て過料七百文申し付く。
解説 「不埒」・・・ふらち。 「屹度」・・・きっと。「急度」とも書く。 「候得共」・・・そうらえども。 四行目の一番上一部消えていますが、「右」です。「不残」・・・残らず。 「用捨」・・・ようしゃ。控えめにして。罪一等を減じて。「過料」・・・「過」の崩しは何度も出ましたが、読むのは難しい。