鯨方一条第九ページ(上の写真の五行目から)
解読
(答に及び候段)役義ヲも乍相勤不心得之儀ニ付尚吟味之上
且重々可申付候得共金子不残浦方之者共より相償せ
候ニ付
読み方
(答に及び候段)役義をも相勤めながら、不心得の儀に付き、尚吟味の上
且つ、重々申し付くべく候えども、金子残らず浦方の者どもより相償わせ
候に付き、
解説 「役義」・・・役目、役職。「役」の崩しに注意する。この他にも色々な形があります。 「乍相勤」・・・相勤め乍ら。 「不心得」・・・この場合は、「心得ざる」ではなく、熟語としての不心得です。 「者共より」・・・「より」は消えかかっていますが、合成文字のよりです。