古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第六章 鯨方一条・その二十

2011年09月04日 09時42分14秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

鯨方一条第九ページ(上の写真の五行目から)

解読

(答に及び候段)役義ヲも乍相勤不心得之儀ニ付尚吟味之上

且重々可申付候得共金子不残浦方之者共より相償せ

候ニ付

読み方

(答に及び候段)役義をも相勤めながら、不心得の儀に付き、尚吟味の上

且つ、重々申し付くべく候えども、金子残らず浦方の者どもより相償わせ

候に付き、

解説 「役義」・・・役目、役職。「役」の崩しに注意する。この他にも色々な形があります。 「乍相勤」・・・相勤め乍ら。 「不心得」・・・この場合は、「心得ざる」ではなく、熟語としての不心得です。 「者共より」・・・「より」は消えかかっていますが、合成文字のよりです。