古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第六章 鯨方一条・その三十一

2011年09月16日 12時23分41秒 | 古文書の初歩

 

 

 

鯨方一条第十三ページ(上の写真の四行目から)

解読

(再)勤被為仰付被下候ハゝ尚又精可仕奉存

右再勤被為仰付被下候儀難相叶御儀ニも

御座候ハゝ同人倅周助当戌廿歳ニ相成

読み方

再勤仰せ付けさせられ下され候わば、尚又精仕るべく存じ奉り、

右再勤仰せ付けさせられ下され候儀、相叶い難き御(おん)儀にも

御座候わば、同人倅・周助、当戌二十才に相成り、

解説 再勤・・・再任用。再度その職に任ずる事。 「被為仰付」・・・仰せ付けさせられ。「為」は「させる」。 「被下候ハゝ」・・・「被下」は読むのは苦しいですが、次の行にも同じ用法が出ますので、「くだされ」と読みました。 「候ハゝ」そうらわば。 「精」・・・この一字のみでは意味が不明なので、「精勤」の書き間違いと判断します。尚又精勤仕るべく。 「奉存」・・・存じ奉り。 「右再勤」・・・「再」は先に出ましたが難解です。 「難相叶」・・・相叶い難き。 「御座候ハゝ」・・・候という字はよく分かりませんが、慣用句としてこうなります。 「周」・・・難解字。 「歳」・・・難解字。「文意」再任用命じられましたら、尚一層精勤致すと思います。再任用が難しかったら、同人(大庄屋)の息子周助当年二十才になる、・・・