古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第六章 鯨方一条・その二十三

2011年09月08日 10時08分24秒 | 古文書の初歩

 

 

 

鯨方一条 第十ページ 上の写真の本文の三行目から

解読

一条ニ付当組先大庄屋橋爪良助

儀御役御免御咎被仰付候段御通詞之

御趣一等奉畏寔奉恐入候然處

読み方

一条に付き、当組先の大庄屋橋爪良助

儀、お役御免お咎め仰せ付けられ候段、御通詞の

御趣、一等畏み奉り、寔(まこと)に恐れ入り奉り候。然る処、

解説 一番上の文字は消えていますが、「一条」です。「例の一件につき」。 「先大庄屋」・・・先代の大庄屋」。 「御役御免」・・・其の職を免ぜられる事。 「御咎」(お咎め)の次の字は「被」です。ちょっと読めませんが、こういう「被」も有るという事を覚えて下さい。 その次は「仰付」です。 その下は「候」です。 その次は「段」。 「御通詞」・・・通達の言葉。通知文。 五行目の一番上は、「御趣」・・・御趣旨。 「一等」・・・最も。最上級に。 「奉畏」・・・かしこみ奉り。 「寔」・・・まことに。 「奉恐入」・・・恐れ入り奉り。 最後は「然處」・・・しかる所。