鯨方一条 第十ページ 上の写真の本文の三行目から
解読
一条ニ付当組先大庄屋橋爪良助
儀御役御免御咎被仰付候段御通詞之
御趣一等奉畏寔奉恐入候然處
読み方
一条に付き、当組先の大庄屋橋爪良助
儀、お役御免お咎め仰せ付けられ候段、御通詞の
御趣、一等畏み奉り、寔(まこと)に恐れ入り奉り候。然る処、
解説 一番上の文字は消えていますが、「一条」です。「例の一件につき」。 「先大庄屋」・・・先代の大庄屋」。 「御役御免」・・・其の職を免ぜられる事。 「御咎」(お咎め)の次の字は「被」です。ちょっと読めませんが、こういう「被」も有るという事を覚えて下さい。 その次は「仰付」です。 その下は「候」です。 その次は「段」。 「御通詞」・・・通達の言葉。通知文。 五行目の一番上は、「御趣」・・・御趣旨。 「一等」・・・最も。最上級に。 「奉畏」・・・かしこみ奉り。 「寔」・・・まことに。 「奉恐入」・・・恐れ入り奉り。 最後は「然處」・・・しかる所。