古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第六章 鯨方一条・その二十四

2011年09月09日 09時24分35秒 | 古文書の初歩

 

 

 

鯨方一条第十一ページ、上の写真の始めから

解読

(然處)同人勤役中在々之儀格別心配

正路ニ御取扱被下小前凌方而巳御勘

考被成下

読み方

(然る所)同人勤め役中は、在々の儀格別心配り

正路にお取り扱い下され、小前凌ぎ方のみ御勘

考(ごかんこう)成し下され、

解説 「勤役中」・・・在勤中。 「者」・・・「は」の変体仮名ですが、読みにくいです。 「在々之儀」・・・在所、在所の事は。村々の事については。 「心配」・・・上の「心」はまだしも、下の「配」は全く読めません。「しんぱい」ではなく、「心くばり」。 「正路」・・・正しい道、まっとう。 「被下」・・・下され。 「小前」・・・百姓。 「凌方」・・・暮らし・生活 「而巳」・・・「のみ」。 「御勘考」・・・まじめに考える事。 「被成下」・・・成し下され。定型句です。