古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第六章 鯨方一条・その三十二

2011年09月17日 09時56分43秒 | 古文書の初歩

 

 

 

鯨方一条第十四ページ(上の写真の始めから)

解読

至極実体慥成仁ニ御座候間倅江被

仰付可被為下候得者冥加至極難有

仕合奉存候

読み方

至極(しごく)実体(じってい)慥(たし)かなる仁(じん)に御座候間(あいだ)、倅へ

仰せ付けられ下せらるべく候えば、冥加(みょうが)至極、有り難き

仕合わせに存じ奉り候

解説 「至極」・・・この上無く。非常に。 「実体」・・・「じってい」と読む。まじめで正直。 「慥成」・・・確かなる。 「仁」・・・人物。「じん」と読む。 「御座候間」・・・「御」は解りにくいですが、慣用句ですから、御と推定出来ます。「座」の下の点のようなものは、「候」です。その次は「間」。 「可被為下」・・・為が入っているので、「下せらるべく」と読む。 「下」の右下の点は「候」で、「候得者」で「そうらえば」と読みます。 「冥加至極」・・・有り難いことこの上無し。 「難有」・・・有り難き。 「仕合」・・・幸せ。 「奉存候」・・・存じ奉り候。