一天にわかに・・・

　厳しい残暑の中で、時折覗く秋の気配。照りつける太陽の光の中にも秋の色が見え隠れし、夏と秋が同居する初秋の午後。突然雲行きが怪しくなった。

　一天にわかに掻き曇り、変わった風向きは肌に冷たく心地いい。関東北部での大雨注意報がテレビのテロップに流れ、下町の空も雨雲で覆われた。

　やがて降り出した雨は打ち水効果か、一気に秋を運んできた。暑い夏が好きとはいえ、夜の涼しさにホッとする時もある。PCの前に座ると、時間の経つのが急に早くなり、気が付くと深夜から未明になっていることも度々、寝不足の日が続く。涼しい今夜は、久しぶりに早めに寝るとしようか。

残りもの

　暑い暑いと言いながらも、夜になるとひんやりとした風が部屋を吹き抜ける9月の夜。僕にとっては寂しい瞬間でもあるが、天気予報によるとまだまだ残暑が続くという。夏バテ解消にと作った冷しゃぶが、作り過ぎて冷蔵庫で出番を待っている。そこでそうめんの具として使ってみた。

　暑い時はそうめんが美味い。残り物には福があるというが、福とは縁のない僕、残り物の冷しゃぶ入りそうめんで、残り少なくなった残夏を乗り切って、福を呼び込んでみたいものだ。

冷しゃぶ

　9月になっても相変わらずの暑さ。しかし、時折覗く秋の気配に猛暑の夏も終わりに近いことを知る。エアコンも使わずに過ごしたこの夏の節電のご褒美にと、簡単だがちょっと贅沢料理で、体力の回復に努めた。

　この料理は僕のオリジナルであるが、すこぶる評判がいい。材料は、たっぷりのにんにくとしょうがのみじん切り。万能ねぎ、かいわれ、三つ葉は適当な大きさに切り分ける。

更に、茹でたシメジとエノキダケは冷やしておく。大葉と軽く湯通しした春菊を用意すれば準備OK。

　熱湯でしゃぶしゃぶして氷水に晒した牛肉は、一口大にほぐし、準備した野菜類とポン酢で和えれば出来上がり。ポン酢の代わりに、ゴマダレでもいいが、暑い日はポン酢のサッパリ感が僕は好き。

　冷蔵庫で冷やした冷しゃぶは、食が進むこと請け合いです。にんにくを利かせて夏バテを乗り切る、ちょっと贅沢料理はいかがでしょう。作り置きもできるので、手抜き料理としてもお勧めです。