勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

怒り心頭

2012-07-13 23:59:38 | Weblog
 『激しく怒る・激怒する』ことを「怒り心頭に発する」という。“心頭”はこころ、“発する”は外へあらわれ出る意で、「怒り心頭に発する」は、心中の怒りが抑えきれなくなることをいう、と辞書にある。何故か最近怒り心頭に発することが多過ぎる。原発問題、東電の体質問題、政治家の身勝手さ、etc. etc. 数え上げたらきりがない。

 そして、連日ニュースで取り上げている、大津市立中学2年生の男子生徒の自殺問題。次々と新事実が発覚しても尚、自己保身に終始する学校側と教育長。テレビの会見を見ながら、これほど不愉快になったのは、あの嘘八百を並べる東電の数々の記者会見と同じ。こんな輩が教育に携わる資格などない。いじめの事実はなかった、などと大嘘をついてまで自分の身を守ることに躍起になる彼らに、いじめから生徒の身を守ることなどできるはずがないから。

 緊急説明会でも、学校側から、この問題でバッシングを受けているとの発言があったと聞く。ちょっと待て、「バッシング(bashing)」は、確かに「打ちのめす」「手厳しく避難すること」の意味で使われる。しかし、Wikipediaによるとバッシングとは、個人・団体の行為に対する過剰または根拠のない非難を指す、とある。次から次へと隠された事実が明るみに出ながらも、彼らの誠意のなさに対する非難は、過剰でもなければ、根拠のない非難でもない。打ちのめされるほど手厳しく避難されて当然だろう。それ以上のことを、あの男子中学生はされていたのだから。13歳の少年が死を覚悟して、自宅マンションの階段を昇った一歩一歩を考える時、切なくて胸が苦しくなる。そして、あの沢村教育長の他人事のような会見は、怒り心頭に発するのである。