勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

月は・・・

2008-09-14 23:14:48 | Weblog
花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは
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群雲隠れのほど、またなくあはれなり

 『桜の花は満開だけを、月は満月だけを見て楽しむべきものだろうか? 曇りない空に輝く満月よりも、雲に隠れて見えない月を恋い、心眼で愛でる美意識を本当の美のセンス』と、兼好はいう。

逢はでやみにし憂さを想ひ、長き夜を独り明かし、遠き雲居を思ひやり・・・

 何ごとも、そのものに触れず、遠くからあるがままに見る楽しみ方が、相手を想う心遣い。最盛だけが最高とは限らない。

 今宵は中秋の名月。流れる雲間に見え隠れする月に、夏の終わりを知る。