勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

雑草

2014-05-06 22:04:24 | Weblog
 ゴールデンウィーク最終日は雨の寒い一日だった。そんな日は、見ごろを迎えた小さな山あじさいが一段と美しく、生き生きと見えてくる。


 その山あじさいの根元にひそやかに咲く花がある。ある時芽を出したこの草を抜かずにおいた。雑草であることはわかっていたが、抜くには忍びなかったから。豪華に咲く花もいいが、それよりも草陰でひっそりと咲く花が好き。


 道端でよく見かけるこの花を人は雑草と呼ぶ。昭和天皇は「雑草という草はない」といったとか。雑草と呼ばれる草花にも名前がある。この花の名はジシバリというのだろうか。待てよ、「野草の名前」という山と渓谷社の図鑑によると、切れ目がある葉の形からオオジシバリであるらしい。ジシバリ(地縛り)の名前の由来は、根が地面に広がり、地面を縛るという意味だそうだ。春の野は百花の時、名もない花と見過ごすより、花の名を知って愛でるほうがカッコいいかもしれない。