勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

2008-10-24 21:56:54 | Weblog
 オートロック・マンションのエントランス、鍵を差し込もうとしたそのとき、ドアーが開いた。
 見ると一足先に入ったと思われるランドセルの少年が、中からドアの前に立って開けてくれた。身体は大きいが、あどけない顔立ちは小学生と思われる。「ありがとう」と言ってニッコリ笑う。彼はそのままエレベーターに、僕は逆方向の郵便受けに新聞を取りに行く。そしてエレベーターに向かって歩き出すと、エレベーターのドアは開いたまま停まっている。急いで中に入ると先ほどの彼が待っていてくれた。

 エレベーターは2基あり、1基が動くともう1基が降りてくる仕組みになっている。ほとんどの大人は、顔見知りでない限り待ってくれない。彼に言った、「ありがとう、待っていてくれたんだね。ボク、いいお父さんとお母さんに育てられているんだねぇ」。彼は「ハァ~?」と言って不思議そうな顔をした。「ボク、いい子に育っているから」と言うと、照れながら微笑んだ。

 美しい身のこなしを躾という。身は「シン」とも読み心に通じる。良い躾は姿も心も美しくしてくれる。同じマンションに住みながら、挨拶しない大人も多い。「コンニチワー」と声を掛けてくれる子供も時々いる。そんな時の小さな感動が心を豊かにしてくれる。「一生感動一生青春」は、我がブログのサブタイトルである。小さな出来事でいい、感動できれば・・・。そのとき心は青春になる。