勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

武士は・・・

2008-10-17 21:36:24 | Weblog
 「武士に二言はない」は武士の美学である。信義を重んじる武士は、一度口にしたことは必ず守る。

 「武士の一言(いちごん)」という言葉もある。 武士は、一度承知したことは、約束を守って必ず実行するということ。 

 イソップの寓話「ロバと親子」は、自分の考えをもたない哀れな親子が、他人(ひと)の言葉に振り回され、惨めな結果になる話である。

 呆れた舌禍でお騒がせ辞任し、議員も辞めた中山成彬前国土交通相は、次の選挙には不出馬を表明していた。ところが何を血迷ったか、前言を翻し出馬の意向を示したといわれる。そして再びの出馬意思をまたまた撤回した。自分の考えを持たず、他人の意見に振り回される態度には呆れるばかり。政治家の舌が一枚だけとは限らないのは承知はしているが。

 この御仁の辞書には「信念」とか「恥」という文字は存在しないのだろうか?辛うじて日教組批判については、信念を曲げなかったようだが、思考回路は相変わらず滅茶苦茶。
 
 恥という字は「耳」に「心」を付して恥じらいを表わす、とある。「武士の一分」という映画もあった。侍が命をかけて守らなければならない、名誉や面目の意味だそうだが、いまや武士などは、政治の世界にも、相撲の世界にも見当たらない死語。僕の辞書にも、ココロがどこかに消えてしまった『恥』という文字、追加しておこう。