勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

蝉時雨

2007-08-09 15:12:55 | Weblog

◇ 盛夏 ◇

ミンミン蝉の声で目がさめます
昼は昼で油蝉が天ぷら鍋に
放り込まれたような騒ぎです
「少しうるさいわねぇ」
と妻は蝉に向かって・・・
私にいったものですが
最近いわなくなりました

アツイアツイ とねていると
窓から緑色をしたオニヤンマ
が入ってきて様子を見て
帰って行きます

人間以外の生きものの方が
ずうっと多いんです
そういった中で
踏んづけたり
餌をやったりしながら
一番でっかい顔をして
生きていられるんですから
いい気持ちです
村に来てから夏が好きに
なりました

-星野富弘さん-


 立秋を過ぎたとはいえ暑い。空に聳える入道雲、灼熱の太陽に焼けた地面から湧き上がる熱気、木漏れ日の中からふりそそぐ蝉時雨、そんな暑さの中にも、どこかに盛りを過ぎた夏の気配を感じる。今このときの夏が好き。襟元を流れる汗に、時折吹く風が心地いい。盛夏の中に見え隠れする秋の気配。こんなとき、ふと幼いころの郷愁が蘇る。暑い夏が大好きな僕にとって、生きていることの喜びを実感できる一瞬である。

 
貴いぞ
人間のいのち
はかないぞ
人間の生命

借家浪人

-相田みつをさん-