満開の桜も、今日の冷たい雨に散り急ぎ、美しい花も色あせるのは早い。
花の色は うつりにけりないたずらに
我が身世にふる ながめせしまに
-小野小町-
花の命は短くて、花の色は移ろいやすい花見酒でほろ酔い気分、雨に打たれてほんのり桜色。色っぽいねぇ♪
♪咲~かせぇて、咲~かせぇて、桃色吐息、綺麗といわれる時は短か過ぎて・青息吐息の僕
♪すみれの花咲くころ・・・。清く正しく美しく、宝塚歌劇団の袴の色はすみれ色
バラ色の人生といえばエディット・ピアフ。彼女の生涯は悲劇的といわれるが・・・
クレヨンにあった山吹色。「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだになきぞ悲しき」
花の名が色に使われる言葉は、数知れず。「浅葱色(あさぎいろ)・萌葱色(もえぎいろ)・薄紅藤・柳葉色・・・etc.」(大日本インキ化学『日本の伝統色』から)
「色は匂へど散りぬるを・・・」この世は無常、花も儚いがゆえになお美しい。
2007.04.03