地震後、初めて山形を訪れた。
馬見ケ崎川沿いの桜回廊はほぼ満開。
天気も良い。
今年の4月は低温傾向だったので、数日開花が遅れたそうだ。
隣県の震災に配慮し、ライトアップは行なわないという。
隣県って宮城のことだな。
専称寺の桜も美しい。
七日町。
山形の街はいつも通りだった。
仙台ではあちこちで地震の爪痕を見るが、ここでは何もない。
3月11日は震度4で、一晩停電したものの、実質的な被害はなかったそうだ。
墓石も一つも倒れなかった。
七日町の御殿堰もきれいな水が流れていた。
突き当たりはお菓子の十一屋。
庄司屋で蕎麦をいただく。
天婦羅も蕎麦も、いつも通りに美味しい。
天婦羅は筍、蕗のとうが春らしい。
霞城公園大手門に続く道。
土手の桜、堀、線路、桜、と並ぶ霞城公園独特の風景。
この景色は毎年見ている。
毎年見なければ、と思う。
「さくら、さくら」を吹くハモニカおじさん。
どこに行っても会うなあ。
一昨年73と言ってたから、今年75かな。
仙台など、被災地に配慮して、観桜会などのイベントは中止されている。
例年は、山形舞子の踊り、琴の演奏、郷土の芸能などが催される。
どれも雅びで派手なものではないのだが、私ども「被災者に配慮」とあって、申し訳なく思う。
中央広場の枝垂れ桜。
山形のお花見はいつも静かで、酒を飲んでいる人はいないようだ。
今年は出店もなく、お茶と持ってきたお弁当で桜を楽しんでいる。
斜面に鉛直に立つのはエネルギーがいる。
若者は桜を見ながら団子でなく、クレープを食べる。
おお、ハナコ!
かと思った。
1歳のオスで、名前はマロ君というんだそうです。
(続く)