野球場(YAMAGATA STADIUM)では高校野球の試合をやっていた。
応援も活発だ。公式戦らしい。
寒河江工業対日大山形だった。
0対11で、日大の5回コールド勝ち。
やっぱり甲子園の常連校は強い。山形では。
満開の桜と残雪の蔵王。
勝っても負けても、この下で野球ができる球児たちは幸せだ。
石垣でロッククライミングの練習中。
我々が子供の頃は、親などついていなかった。
春先は、石の間から蛇が出てくることがあった。
西門は水と石垣が美しい。
東側の土手。
昨日復旧したばかりの仙山線がもうすぐやって来る。
明日からは東京~仙台間に新幹線が復活する。
奥に見えるのは山形美術館。
公園内で出店が中止されたため、公園前の玉コン屋が繁昌している。
玉コンにビール。
花見にはちょっと寂しい。
一年中この風景だったら、どんなにいいだろう。
七日町をそぞろ歩き、「紅の蔵」の990(ククレ)に入った。
紅花商人の蔵を改装したレストラン。
990は山形の郵便番号だ。
コーヒーはお代わりできる。
「苺の散歩道」
ティラミスに苺とワッフルと苺ソースをあしらったデザート。
山形には地震の影がまったくなかった。
山形の温泉地は被災者を受け入れていて、混んでいるそうだ。
停電と食料不足とガソリン不足には遭遇したが、私は被災者というほどの被害は被っていない。
しかしスーパーに山ほど商品があるのを見ると涙が出そうになるし、ガソリンはいつも満タンでないと不安だ。
そして温かいご飯を前にすると、すみません、すみませんと、東に向かって合掌してしまう。
美しい桜も、今年は薄紙がかかったような感じに見えた。
これは心理的被災と呼べる症状かもしれない。
山形の街は何も変わっていなかった。
いつものように桜は咲き、いつものように食べ物は美味しかった。
いつもの通り、ということは幸福なことであり、人を癒すことができる。
被災地に配慮しての自粛はありがたいが、普通にしていてほしいという思いが先に立つ。
「山形の桜」 了