民主党が衆院選で大勝したのは去年の8月30日だった。
これで日本は大丈夫だ、みんなそう思った。
あれから1年。
民主党が政権を取って良かったと思うのは事業仕分けだけだった。
これだって実行する法案ができるんだか、通るんだか、笊状態だけど。
それ以外は一言でいうと、「この国の政治は自民党がやって来たようにしかできないんじゃないの」 を確認する1年だった。
一つ一つあげてみよう。
・辺野古移設案は、これしかない案だったという確認
・日米安保体制はやっぱり必要だったという確認
・ムダを削減すると言っても、夢のようにお金は出てこないんだという確認
・後期高齢者医療制度を導入しないと健康保険制度はもたないという確認
・高速道路を無料にすることはできないという確認
・暫定税率を廃止して、ガソリンを安くすることはできないという確認
・官僚を排除することはできないという確認
・子供手当を出しても出生率は下がるという確認
・子供手当より、扶養控除と児童手当を続けたほうが良かったという確認
・年金制度を一本化することは不可能だという確認
・官房機密費は機密のままのほうが都合が良かったという確認
・増税せずに赤字国債を減らすことはできないんだという確認
・強行採決は楽しくってやめられないという確認
・民主党に代わっても、首相は1年持たないという確認
・政権が不安定だと円安になりそうなのに、なぜか円高になることの確認
・「し・ょ・う・ひ・ぜ・い」と発音すると選挙で負けることの確認
・年金制度はやっぱり壊れていたことの確認
・若者がそれに気づいてしまったことの確認
・キャミソールは事務所費で買える備品だったことの確認
・官僚は民主政権でも自民政権でも困らないんだということの確認
・野党って楽だったな、という事の確認
・夢のような政治はないんだという確認
・「一回だけやらせて」は、とっても危険なことだとの確認