今日から2月。
今朝、車の窓が凍っていたが、その後は日が射してよい天気になった。
この冬、仙台は1月中旬まで雪が降らなかったが、1月18日から3週連続で週末に降雪があった。
しかしその翌日か、翌々日からは晴れ、根雪にはならなかった。
鶴嘴(つるはし)で氷を割ることもなかった。
思えば去年の冬は何度も鶴嘴を振るった。
氷は塊のままだとなかなか溶けないが、砕いておくとすぐに溶ける。
氷の下がアスファルトの場合、それを傷めないように鶴嘴を寸止めする。
それには少々コツがいるし、腰を傷めやすい。
寒い日はまだ続いているが、少しずつ日は長くなり、夕方5時でも明るくなった。
日の光の中にも、どことはなしに春を感じるようになった。
近所の公園にも遊ぶ子供たちの姿があった。
気象予報士、故・倉嶋厚の「気象歳時記」に次のような記載がある。
・・・・・二月の光は誰の目から見てももう確実に強まっており、風は冷たくても晴れた日にはキラキラと光る。
厳寒のシベリアでも軒の氷柱から最初の水滴の一雫が輝きながら落ちる。
ロシア語でいう「光の春」である。
ヨーロッパでは二月十四日のバレンタインの日から小鳥が交尾を始めると言われてきた。
日本でも二月にはスズメもウグイスもキジバトも声変わりして、異性を呼んだり縄張りを宣言する独特の囀りを始める。
ホルモン腺を刺激して小鳥たちに恋の季節の到来を知らせるのは、風の暖かさではなく光の強まりなのである。
俳句歳時記の春の部には「鳥の妻恋」という季語が載っている。
「光の春」の元のロシア語は「ベスナー・スペータ」と言います。