愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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日本-オランダ(トゥーロン国際)

2008-05-21 17:35:32 | 日本代表
観戦日 5/21(水)       
 
愛丸’s チェック        
反町ジャパンの本番前の貴重なテストマッチ。
こういう時期に海外の強豪と戦えることはひじょうに大事なこと。
海外でプレーしてる選手も何人か合流し、いいテストができるはず。
チームをしっかり纏め上げることも重要だが、試合に勝っていけば、それだけ多くテストを積み重ねることができる。
選手の状態を確認しながら、勝つサッカーもやっていってもらいたい。
初召集の選手もちらほらいて、まだメンバーが確定しないのは気になるところだが、この大会を通じて、メンバーは固定されるだろう。
ここでの課題をオーバーエイジで埋めるもよし。
まずはシステムをしっかり確定させること。
どこまで世界と戦えるか楽しみなトーナメントでもある。

この試合、北京本番でも同じグループに入ったオランダとの戦いに。
しかし、オランダの五輪メンバーはスウェーデンで行われる4カ国対抗にまわっており、ここはそのメンバーに漏れた選手で構成されたチーム。
本番でのチェックも行われてるだろうし、日本としてもそこまで手の内を見せるわけにもいかない。
それでも試したいところはしっかりやってもいい。
セットプレーなんかのオプションを隠してればいいのでは?
この試合、李を1トップに置く、4-5-1でオランダに挑んだ。
いくらこの年代の2軍のチームだって言っても、オランダでいぇってきてる面々だし、スピード、テクニック、強さなんかは日本よりも優れてるはず。
ここをどう押さえ込んで、自分たちのペースで試合を運べるか。
このことについてはしっかりやれてたように思う。
李がトップでうまくキープできてたから、中盤以降の選手たちはしっかり守って、そこに繋げばなんとかなると、守備に専念できてた。
オランダのテクニック、スピードに慌てることもなく、このぐらいのレベルのチームになら日本でもしっかり太刀打ちできる。
細かい技術なんかは、どちらかというと日本の方が上回ってたか。
個人でしか攻めてこないオランダはDF陣がしっかり対応し、GKの西川がバタバタすることはなかった。
ボランチと4バックの連携がしっかり取れてたから、この感じで守備ができれば問題ない。
どうもこの試合は攻撃というよりも守備の方に重点を置いて戦ってた。
こういった試合の重要ポイントを設けて戦えるテストマッチが多くこなせるのは、いい経験になる。
4バックの両サイドも守備に重点を置いており、ここがオーバーラップしてからのクロスってシーンが見られなかったが、これは次の試合以降に見ていくことにしよう。
ただ、ずっとこの調子で戦っていくと問題。
現代サッカーにおいて、両SBの攻撃参加は不可欠。
ここには右に内田、左に安田と攻撃センスに優れた選手がいるから、そんなに心配してないが・・・。
左のSBに入ってた田中って選手は何度か高い位置までいってた気がするが、あれを攻撃参加とはまだ呼べない。
まだまだ時間はある。
攻撃面では李のキープ力がだいぶよくなっており、足元の技術、フィジカルもまずまず。
オランダのDF陣相手に負けることはなかった。
後はここに絡んでくる選手が多いか少ないか。
ひさびさの試合になった水野は明らかにコンディションに問題があるし、本田もいいときの出来にはなかった。
谷口がいいタイミングで絡んでたように思うが、まだ物足りない。
後半、この反町ジャパンに初召集された森本がピッチに立ったが、李とのコンビで相手を崩すといったシーンは見られず。
どちらもカウンターの基点になるだけで、ここのコンビはまだまだ時間がかかりそう。
李には決定力もあり、反町ジャパンのファーストチョイスはこの男で決まった感じ。
後は2トップにするか、1トップでいくか。
森本、エスクデロなんかはこのチームでの出場がないんだから、もっと多くピッチに立たせてもらいたい。
リーグ戦があと2つあって、その後はここを勝ち上がってのトーナメント。
フランス、チリとの試合が残ってるが、ここを1-0で取れたことは大きい。
次はフランス相手にどんどん仕掛けていってもらいたい。

スコア 1-0

<得点者> 
日本   李忠成
~愛丸's MVP~
水元(テクニックのある相手に飛び込むことなく、相手をしっかり見てからの対応はなかなかのものだった。状況判断がよくなってる)

カーディフ-ポーツマス(FA杯ファイナル)

2008-05-21 15:05:18 | その他
観戦日 5/21(水)       
 
愛丸’s チェック        
世界最古のカップ戦のファイナル。
ここにプレミアのビッグ4の姿はなかった。
ベスト4の3チームがFLCという緊急事態。
唯一プレミア勢で残ってたポーツマスが意地を見せ、しっかりファイナルに駒を進めた。
もし、FLC同士のファイナルだったら、100年ぶりのことだったらしい。
カーディフはこのファイナルまで進んでこれたが、FLCでは12位と不甲斐無い結果。
こんなチームがプレミア勢に勝ってきたなんて・・・。
ポーツマスはまず自分たちのサッカーができれば問題なく勝てる試合。
プレミアの最終戦から4試合負け続けたのは気になるが、ここに照準を合わせてたんだろうから、そんな酷い試合にはならないはず。

チーム力にだいぶ差があった試合に。
なんだかんだでここまで残ったカーディフだったが、所詮FLCのチーム。
昔ながらのフィジカルを全面に出し、ロングボールでなんとか局面を打開しようとするサッカーでは太刀打ちできない。
トップにハッセルバインク、中盤にウィッティンガムとプレミアでもやってきた選手がいるにはいたが、この選手たちが目立つことはなかった。
カーディフは開始早々からすばやいチェックからボールを奪い。カウンターからなんとかしようと試みたが、ポーツマスのDF陣を脅かすようなシーンは少なかった。
ロングのスルーからパリーが抜け出してシュートまで行ったシーンがあったが、これはジェームスがうまく対応して得点にならなかった。
惜しかったシーンはほんとこれぐらい。
フィジカルを活かし、高さと強さでどにかしようとしてたが、S・キャンベル、ディスタンのCBをそんなに簡単に崩せるわけがない。
これといった攻撃のパターンが少なく、これではどうにもならない。
ポーツマスがもっとガツガツ出てくるチームだったらよかったんだろうが、中盤を厚くしたポーツマスが全体で押しあげて攻撃を仕掛けてくる場面はなかった。
これがファイナルではなく、もっと早い段階での試合だったらわからないが、ファイナルともなるとポーツマスも慎重になる。
1-0で迎えた終了間際からアディショナルタイムまで怒涛の攻撃を見せたが、高さでポーツマスを制することはなかった。
あまりにも早い時間から全力でいきすぎ、ばてたところで失点し、ここにプレミアとFLCの差がまざまざと出てた。
ポーツマスはプレミアの意地でしっかりこのタイトルを手に入れた。
相手の攻撃をしっかり受け止め、テクニックでもそうとうな上を行き、取るべきところでしっかり得点し、最少得点差で勝利。
中盤でボールをキープできると、なかなかカーディフにボールを奪われることはなかった。
そりゃ、来季、プレミアに昇格してくるチームでもないわけで、これだけの力の差を見せて当然。
もっと点を取り、大差での勝利が見たかった。
プレミアではデフォーが出れてたが、このコンペティションではスパーズでの出場歴があるため出場できず。
この男が出てたら、もっと点が取れてたはず。
フィジカルでガツガツ押してくるカーディフに最初は手を焼いてた感があったが、サイドからの崩しができるようになると、簡単にゴールすることができた。
中に目を向けさせ、サイドから崩す。
しっかりやることができ、見事に69年ぶりにこのタイトルを手に入れた。
これでポーツマスは来季のUEFA杯への出場権をゲット。
アフリカ系の選手が中心になってきてるが、もっとサイドで起点になれる選手がほしい。
S・キャンベル、ディスタン、ジェームスの守備ブロックは強力だが、もう年も年だし、これに代わるような若いDFがほしい。
果たしてレドナップはどんなチームを作り上げてくれるか。
こういう伝統のカップ戦のファイナルにビッグ4がいないのは淋しい気もしたが、気持ちのこもった下のチームの戦いってのもたまにはいいかも。

スコア 0-1

<得点者> 
ポーツマス   カヌー
~愛丸's MVP~
S・キャンベル(フィジカルでゴリゴリ押してきたカーディフに慌てることなく、全て跳ね返した。さすがベテランってとこをまざまざと見せつけた)

バレンシア-A・マドリー

2008-05-20 23:20:16 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/20(火)       
 
愛丸’s チェック        
とんでもないシーズンになったバレンシア。
それでも前節なんとか残留を確定させた。
残留争いをするなんて夢にも思わなかったが、まだプリメーラでやれるんだから、まずはよしとしよう。
財政難で、今夏、大量の選手を売りに出すみたいな報道がされてるが、しっかり見極めてやってもらいたい。
来季は優勝争いに絡むようなチームに戻ってもらいたい。
最悪だったメスタージャでの成績を払拭するような戦いを最後に見せてくれるだろう。
アトレチコも前節に4位以内を確定させ、ひさびさのCL出場を手にした。
アグエロ、フォルランの2トップはヨーロッパでも通用するはずだが、守備が・・・。
ここはしっかり補強しないと。

試合はバレンシアが最後にバレンシアらしい戦いでしっかり勝利することができた。
クーマンがどれだけこのチームを混乱に陥れたか・・・。
ビジャの1トップでその下にD・シルバ、右ホアキン、左マタで、ドブレピボーテを配する4-2-3-1にしてからグッと調子が良くなった。
ビジャがインタビューで答えてたが、バレンシアはドブレピボーテを解体してはいけない。
ここからの守備でリズムを作り、カウンターで得点する。
この試合ではこのバレンシアサッカーで4位のアトレチコを粉砕した。
ビジャがここ3試合ぐらい楽しそうにプレーしており、得点も順調に伸ばしてきた。
なんだかんだでこの男がきっちり仕事してくれれば、このぐらいのサッカーができるチーム。
D・シルバ、マタも及第点以上の働きができた。
マタに関してはちょっと決定力不足って部分が出てきたが、コパ・デル・レイ優勝の立役者ってことで、これは来季までの宿題ってことで。
後半から、サニー、バネガ、アリスメンディと出てきたが、この辺の来季が微妙な選手たちもしっかりやってくれた。
サニーのあの運動量と、積極性は買えるし、バネガのファンタジーはこのチームに欠けてるもの。
アリスメンディのユーティリティさはチームにあって困るものではない。
ビジャかD・シルバが出て行くみたいな話になってるが、UEFA杯とリーガの両立を考えると、全ての選手を残してもらいたい。
ここ3試合の結果のまま来季に突入できたら、マドリー、バルサにも引けを取らないチームになる。
ホアキン、ビセンテといったかつてスペイン代表の両翼を担った選手たちは売却してもいいが、そうしたら、バジャドリーにレンタル中のシシは必ず戻してもらいたい。
お金が問題で崩壊していったチームを数多く知ってるが、バレンシアだけはそうなってほしくない。
この試合、カニサレスがバレンシアでのラストゲームに。
フォルランの決定的なシュートを止めたりと、3度サモラに輝いた名手は最後までバレンシアのために戦ってくれた。
クーマンがあんなことをしなかったら、降格争いになんか巻き込まれなかったはず。
この男はチームのために必ずやってくれたはず。
試合が終わって、メスタージャのファンに応えてるカニサレスを見て、感謝の気持ちが湧き上がってきて、涙が出てしまった。
今までバレンシアを支えてくれてありがとう。
守備ありきのチームの中心だったことを忘れない。
アトレチコは前半、どうしようもないチームだったが、後半アグエロがピッチに立ってからガラリ一変。
これを見て、今シーズンのアトレチコはアグエロのチームだったと実感した。
あのドリブルと正確なシュートはまさにエース。
F・トーレスが去ってそうなることかと思われてたが、今はそのF・トーレス以上の活躍を見せてくれた。
フォルランもアグエロが入ってから動きの質がよくなり、この2トップがいかに強力かここで証明してみせた。
問題だったのはF・エレルとゼ・カストロのCBコンビ。
ほとんどがバックアッパーとしてのシーズンだったが、ここで先発したが、全くふたりでのラインコントロールは取れてなかった。
ビジャが簡単に裏をつけてたのは、ここがグダグダだったから。
このままアトレチコにいるかどうかわからないが、CLを戦うためには駒はあるにこしたことはない。
さてさてアギーレはどうするのか。
この試合で07~08シーズンのリーガは終了。
マドリーが圧倒的に強かったって印象ではなく、ライバルとなるチームがあまりにも不甲斐無さすぎた。
安定してたチームが1、2位を占めたってこと。
リーガ勢のCLでの成績が振るわないのが最近続いてるが、来季はそうならないことを願う。

スコア 3-1

<得点者> 
バレンシア   OG。ビジャ×2
A。マドリー  アグエロ
~愛丸's MVP~
ビジャ(3得点に絡む大活躍。この男がしっかり働いてくれれば、問題なく試合には勝利できる。ビジャにはもっとバレンシアで活躍してもらいたい)

ラツィオ-ナポリ

2008-05-20 20:49:54 | セリエA
観戦日 5/20(火)       
 
愛丸’s チェック        
どちらも降格もなければ、ヨーロッパ戦が狙える順位でもない。
モチベーションが低下した消化試合に。
その証拠にオリンピコはガラガラ。
ラツィアーレはこの試合にラツィオが勝つことよりも、ローマがスクデットを獲得しないことの方に関心があるみたい。
ラツィオはCLとの両立ができず、この順位でフィニッシュすることになったが、来シーズンはカンピオナートに集中して、いいチームになって帰ってくるだろう。
ナポリは昇格してきて、8位フィニッシュは立派。
ホームでインテル、ミランに黒星をつけ、無類の強さを見せつけたが、アウエーではそうでもない。
ここでもそんな感じの試合になるのか。

予想通り、熱さも激しさも感じられない試合だった。
ほんとに消化試合だし、ホームのラツィアーレに最後に勝利をプレゼントってわけでもなさそう。
ただ、今シーズンあまり見られなかった連勝で締めたいところ。
いい感じで来シーズンに向かいたいはず。
ラツィオのここがすごかったってシーンはそれほどなかったが、ここまで孤軍奮闘でチームを支えてきたロッキがいい動きからレテ。
この得点、昨シーズンに猛威を振るった得意のショートカウンターからの得点で、いいときのラツィオが帰ってきた感じがした。
マウリの切れも戻ってたし、ターレの落としも正確。
で、ロッキの決定力。
パンデフ、ロッキの2トップも魅力的だが、ターレが入ってのポストプレーってのも魅力がある。
ターレが来シーズンもラツィオにいるという保障がないため、この男よりもしっかり働けるプリマプンタが欲しいところ。
攻撃を手広くやれれば、またまたCL圏でフィニッシュできるかもしれん。
もっとホームのラツィアーレが興奮するような試合を見せてもらいたい。
ナポリはいいとこがほとんど見られなかった。
スカパーの放送上、ナポリのホームゲームがひとつも見られず、噂と紙面でしか調子がいいことを確認できなかった。
何度かアウエー戦でがんばってるナポリを見ることができたが、あのインテルに初黒星をつけたり、大事な時期で必死に戦うミランを返り討ちにしたりという熱い試合を見たかった。
前節、ミランを3-1と葬りさったわけだが、そんな感じのサッカーは微塵も感じられなかった。
確かにラベッシの動きには切れが感じられたが、周りがここいついていけてなかった。
これだと得点が生まれることはない。
ラベッシは期待以上の活躍を見せてると思うが、最後までパートナーが確定せず、得点が伸びなかった。
サラジェタ、ソサとその時々にいい働きをした選手はいたが、常時一緒に働けるパートナーがほしかったはず。
来季は確固たる2トップを作ることが先決。
もう一分張りすればヨーロッパ圏内も見えてくる。
マラドーナ時代の再来とまではいかないまでも、それに近づけるだけのポテンシャルは持ってる。
北のチームばっかりが目立ってる昨今、ローマ勢とこのナポリがカンピオナートを引っ張っていってもらいたい。
この日のオリンピコはインテルが点を取り、ローマに暗雲が立ち込めた時間がいちばん沸いてた。
インテルが2点目を取り、ローマのスクデットが絶望になったとき、ラツィアーレは最高潮にたっしていた。
自分たちの試合に興味が持てれてないは寂しいことだが、なんだか、この日のオリンピコにセリエを感じることができた。

スコア 2-1

<得点者> 
ラツィオ   ロッキ、ファルマーニ
ナポリ    ドミッツィ
~愛丸's MVP~
ロッキ(今やラツィオのバンディエーラ。契約延長が決まったのもでかい。来シーズンも攻撃の核としてしっかり働いてもらいたい)

R・マドリー-レバンテ

2008-05-20 18:42:32 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/20(火)       
 
愛丸’s チェック        
マドリーはこの試合の後に行われるフエスタのことで頭がいっぱいだろう。
それでも最下位のチームに不甲斐無い試合ができるわけでもなく、しっかり優勝チームとしてのプライドを見せつけてくれるはず。
どこまでメンバーを落としてくるかわからないが、きっちり勝つサッカーを披露するはず。
レバンテは給料未払い問題でボイコットもってことになってたが、同じ州のバレンシアが救いの手を。
これにより、なんとか今シーズンを乗り切ることができた。
来季はセグンダでのプレーが決定してるが、プリメーラ最後の試合をしっかり戦ってもらいたい。

試合はきっちりマドリーがものにした。
メンバーを落とすことなく、サンチャゴ・ベルナベウのマドリディスタに優勝に貢献したメンバーがしっかり働くとこを見せることができた。
レバンテのペースに合わせることなく、まさに王者としての振る舞い。
全力で最下位のレバンテを倒しにいった。
グティを中心にした攻撃は圧巻。
この男が中盤でフリーでボールを持ったときはなにかやってくれる。
しっかり周りも反応できてるから、チャンスになるわけで、ひとりの能力だけに頼ってるサッカーではない。
チームでの勝利。
けがから復帰してから、けがする前の状態となんら変わらず点が取れるニステルもすごいし、チームのために自己犠牲の精神でうごきまわる偉大なカピタンもすごい。
ホビーニョも最後は切れのある動きを披露してたし、ディアラも果敢にミドルを狙っていった。
S・ラモス、マルセロの両ラテラルは常に高い位置にポジショニングし、フィニッシュにも絡んでいった。
こういった攻撃的振る舞いがいつもできてたわけではなかったが、今シーズンのマドリーのサッカーはこれが基本だった。
やっぱり攻撃的にいかないと・・・。
カペッロでの優勝もすごいことだが、シュスターが宣言通り攻撃的にいって優勝した今シーズンの方がよっぽどすごい。
来季、どんなメンバーになってるかわからないが、この姿勢は崩さないでもらいたい。
しっかり肉付けし、物足りなかった左のラテラルの安定感、ニステル以外に頼れるプリマプンタなんかをしっかり補強してもらいたい。
ラウル、グティの負担を軽減してくれる選手にもでてきてもらいたい。
デ・ラ・レッド、グラネロなんかの復帰が決まってるみたいだが、このふたりになら、偉大な先輩の代役が務まるかも。
レバンテはチーム内でのゴタゴタが全てだった。
シーズンが始まる前は結果を出してきたいろんなベテランでなんとかしようとしてたが、給料が払われないと、冬にこぞって出て行ってしまった。
計画的な補強ができてたら、こんな事態には陥らなかったかも。
冬以降はトップのヘイホ、中盤で違いを生み出せるクルトワ、なんかががんばってたが・・・。
この辺の選手を中心にチームを作り、開幕を迎えてたら、2節からずっと最下位なんて不名誉なことにはならなかったはず。
この試合でもクルトワのできはすばらしかった。
サイドに流れての仕掛けから、ペペを振り払い、中へ見事なラストパス。
突破したシーンも見事だったが、ここから中でフリーになってたヘイホに出したパスも見事。
これだけやれる選手がいたのに・・・。
2点目もこのクルトワのクロスからヘイホが右足でのダイレクトボレー。
マドリーの守備がいつもよりきつくなかったってのもあるが、これだけできるチームがあっさり降格っての考えずらい。
やっぱり昨夏の補強が失敗だった。
この降格劇に選手たちには責任はない。
できの悪いフロントとオーナーに問題がある。
セグンダでどこまで立ち直れるかわからないが、しっかりしたチーム作りをフロントを中心にやってもらいたい。

スコア 5-2

<得点者> 
R・マドリー   V・ニステルローイ×2、S・ラモス×2、スネイデル
レバンテ     ヘイホ×2
~愛丸's MVP~
グティ(時間の経過とともに消えていったのは愛嬌。そこまでに見せたあのファンタジーは見事なもんだった)

ムルシア-バルセロナ

2008-05-20 16:22:45 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/20(火)       
 
愛丸’s チェック        
降格が決定してるムルシア。
プリメーラでの勇姿を最後にカーサのサポーターに見せてやりたい。
次にいつ上がってくるかわからないから、今の力をバルサに全てぶつけてもらいたい。
バルサはライカールト体制最後の試合。
この試合がバルサで最後になるのはライカールトだけではないだろう。
エトーもアンリも来季、バルサにいるかどうか・・・。
ペップはカンテラーノを中心にチームを作っていくみたいだから、外様は気が気じゃないだろう。
移籍が決定的なホナウジーニョはこの試合も姿を見せることはなかった。

この試合で何がどうってなることはなく、どこに気持ちを持っていって戦えばいいかわからない両チームだったが、ムルシアはカーサでの最終戦ってことで持てる力をバルサにぶつけてたように思う。
バルサはカンテラーノたちが来季へ向けてしっかり力を出してた。
先制したのはムルシア。
いい攻撃を続けていたが、流れの中からはなかなか得点が生まれなかったが、CKから見事に決めてみせた。
ニアでオチョアが完璧なカベッサ。
オチョアはこれが今シーズン初ゴール。
プリメーラでの最後の試合に得点でき、本人もそうとう喜んでるだろう。
この得点でバルサが目覚め、ここから怒涛のゴールラッシュが始まった。
来季、このチームでプレーしてるかどうかわからない、エトー、アンリが立て続けにゴール。
このどちらもうまくメッシが絡んでのもので、最近のメッシはドリブル突破で自分がゴールを決めることより、ラストパスを出すことに興味があるみたい。
それがきっちりできてるあたりにこの男のセンスを感じる。
クラッキがさらなる武器を手に入れ、もっと上のクラッキに変貌しようとしてる。
メッシは北京オリンピックにも出場するみたいで、アルゼンチンの連続金メダルが更に現実味を帯びてきた。
バルサはこの後、リーガでなかなか点が取れなかったドス・サントスが最後の最後になって大爆発。
初ゴールを挙げて喜んでたと思ったら、なんとそこから2つゴールを重ねて、なんとハットトリク達成。
ボージャンに置いてけぼりを食ってたかに思われたが、ボージャンより先にハットトリックを決めてみせた。
この試合、中盤に位置してたドス・サントスだったが、3トップのどこかで使うとりかは、中盤である程度自由にやらせた方が活きてくるかもしれん。
これはライカールトの置き土産か。
4-3-3にこだわらず、ボージャンとメッシの2トップで、その下にドス・サントスとイニエスタを置いて、ピボーテにチャビと誰かって布陣でもおもしろいサッカーができそう。
この試合、途中出場でルエダ、ファリと知らないカンテラーノが登場してきたが、可もなく不可もなく。
ファリは右のラテラル、ルエダは中盤。
テクニックに関してさすがバルサのカンテラ育ちってところを見せてくれたが、まだチームに馴染んでるわけではない。
一回、いいオーバーラップを見せたファリだったが、どこか消極的。
もっと仕掛けて、深くまでえぐってのクロスってとこまでいってもらいたかった。
ルエダはチャビの近くでプレーしており、この男のプレーにもっと近づいてもらいたい。
守備的なのか攻撃的なのかわからないが、バルサにはいい中盤の選手がいるから、早くこの男たちに追いつき追い越してほしいものだ。
ムルシアは1-5と大差を付けられたのも関わらず、そこから2点を返し、カーサのサポーターを満足させることができたはず。
負けてる状況ではあったが、うまくパスが回せてる時間にはオーレの大合唱も聞こえてきて、悲観的な雰囲気ではなかった。
セグンダでもクレメンテが指揮を執るみたいで、このままのチームでうまく戦えれば、早期のプリメーラ復帰が望めるかも。
アベルの左足や、I・アロンソの強さ、若いアキーナの突破力といったそれなりの武器は備えてるから、厳しいセグンダでの戦いもなんとか乗り切れるはず。
カンテラ出身者でチーム作りを進めてくペップバルサには期待が持てるが、1年目から結果が出せるほどリーガは甘くないはず。
楽しみは楽しみだが、きっと苦労することになるだろう・・・。

スコア 3-5

<得点者> 
ムルシア   オチョア、I・アロンソ、アベル
バルセロナ  エトー、アンリ、ドス・サントス×3
~愛丸's MVP~
ドス・サントス(最後の最後にこの男が見せてくれた。開幕当初はボージャンよりも評価が高かったが、いつの間にか追い越され・・・。なんとか最後に面目躍如)

トリノ-フィオレンティーナ

2008-05-20 14:20:12 | セリエA
観戦日 5/20(火)       
 
愛丸’s チェック        
トリノは前節残留を決めた。
この試合は完全に消化試合。
トリノとヴィオラの関係は良好で、トリノのオーナーはここまでがんばったヴィオラがCLに出れないのはおかしいとコメント。
なんだか、セリエに蔓延る変な空気を感じる試合になりそう。
ミラン側はスポーツマンとして正々堂々とトリノが戦うことを望んでるみたいだが・・・。
ヴィオラはこの試合勝てば自力でCLの権利を手に入れることができる。
ドロー以下でミランの結果待ちみたいな胃がきりきりするような展開には持ち込みたくないはず。
ムトゥがサスペンション、ヴィエリがけがで出場できないのは気になるが、ここは最後の力を振り絞って戦ってもらいたい。

試合前の変な心配はどこ吹く風だった。
トリノはホームのラストゲームを手を抜くことなく必死で戦った。
ここまでトリノはやったんだから、ミランからも世間からも何の文句も出ないだろう。
攻撃ではロジーナを中心に、ディ・ミケーレもステッローネもいつものようにゴールを狙っていった。
何度かゴールの匂いはしたが、ここはフレイを中心になんとか守りぬいた。
ロジーナがカウンターからドリブルで持ち込み、左でフリーになってたステッローネへ。
ここから中への見事なクロスにディアーナが完璧なヘッドで先制点を挙げたかに思えた。
それがオフサイド。
微妙な判定ではあったが、これは確かにオフサイドだった。
この判定にもどこからも文句はでないだろう。
守備ではセレーニが大当たり。
このGKのビッグセーブ連発で、ヴィオラのムードは悪くなる一方。
あれだけ守れるなら、前節に残留を決めるようなチームにはならなかったはず。
攻守にわたっていいところを多く見せたのは間違いなくホームのトリノだった。
それを打ち負かしたヴィオラはやっぱりカンピオナート4位に値するチームってこと。
ムトゥがいないと苦しいってことを露呈したが、それでも代わりの選手たちがしっかりやった。
セレーニがあそこまで当たってなかったら、もっと点は取れてた。
リベラーニが比較的フリーでボールを持てる機会が多く、そこから何度決定的なパスが供給されたことか。
この男、ある程度自由を与えられると、これぐらいの仕事ができて当たり前。
そんな切れてたリベラーニをプランデッリは躊躇なく交代させた。
ここで中盤センターからの攻撃に終始せず、サイドを起点に攻撃することを選択。
サンターナがなかなかこの雰囲気の入りきれず、ペースを乱してたシーンが多かったが、ここは右のSB、ヨルゲンセンがしっかりカバー。
守備でも安定感を見せ、なおかつ攻撃でもいい仕事ができてた。
シーズン途中からこの右SBを任されるようになってたが、これをそつなくこなすあたり、能力の高さが伺える。
やっぱりこういう大事な試合ではベテランの活躍が必要。
このがんばりに乗せられたからか、それとも失点したかに思われたのがオフサイドで助かったからか、オスヴァルドがすごいゴールを決めてみせた。
右から上がったクロスをDFにつかれながらヘッドでトラップ。
この浮いたボールを見事なバイシュクルで逆サイドのサイドネットに叩き込んだ。
ここまでバカ当たりだったセレーニもこのティロにはどうすることもできなかった。
こんな大事な試合に、こんな見事なティロが決まるなんて、ヴィオラの歴史上、最も重要なシーンになりそう。
この得点をなんとか守りきり、これでヴィオラは自力で来季のCL出場権を手に入れた。
ミランがいないCLってのもさみしい気もするが、こんなフレッシュなチームがCLで大暴れするとこも見てみたい。
UEFA杯ではベスト4の成績を残したわけで、ふたつのコンペティションでやれることは証明してみせた。
後はこの夏のメルカートでどこまで補強がうまくいくか。
プランデッリのことだから、またまた見事なチームを作りあげてくれることだろう。
まずは得点力のある計算できるプリマプンタが必要。
ジラって噂があるが、このダメFWのレッテルを貼られたこの男が恩師の期待に応えてくれるかもしれん。
とにかく、ヴィオラにはこのまま突っ走ってもらいたい。

スコア 0-1

<得点者> 
フィオレンティーナ  オスヴァルド
~愛丸's MVP~
ヨルゲンセン(サイドアタッカーとして鳴らしてきたこの男が、今は安定した守備も見せるSBに。直向ながんばりがチームを救った)

ACミラン-ウディネーゼ

2008-05-20 12:05:28 | セリエA
観戦日 5/20(火)       
 
愛丸’s チェック        
前節、ナポリに痛い敗戦を喫したミラン。
前節には4位に浮上できたのに、これでまた5位に転落。
CL出場という最低条件をクリアするためには、ここを勝って、なおかつヴィオラがドロー以下の結果にならないといけない。
他力本願ではあるが、まずはサン・シーロでの最終戦をしっかり勝利で飾らないと・・・。
ミランがUEFA杯に廻って、どこまで本気モードになるかわからないし、CLでこそ輝くチーム。
ウディはコッパ・イタリアのファイナルがインテルとローマに決定し、この順位でも来季のUEFA杯への出場が決まった。
モチベーション的に問題はあるが、最終戦で不甲斐無い戦いはしたくないはず。
ミランの猛攻をどこまで耐えれるか。

試合は前半にウディが先制し、かなりおもしろい展開になった。
ここまでいろんな降格争いや、優勝争いを見てきたが、ミラニスタの反応が小さくヴィオラの試合がどうなってるのか全く伝わってこなかった。
ミランは勝たないと4位って最低目標は見えてこないわけで、リードされてる段階で他会場の結果なんかどうでもよかったのか。
前半のうちに追いつきたかったミランだったが、チャンスは作るが、レテまではいかず。
カカに何度か決定機が訪れたが、これを決めることはできなかった。
で、後半。
アレッシャンドレを投入し、ピッポとの2トップにし、右SBは何のインパクトも残せなかったオッドに代えて、この試合がミランでのラストゲームになるであろうカフーを投入。
これで完全に流れは変わった。
ブラジル人プレーヤーは同胞が増えると輝きを増す。
カカの切れも増し、ここから決定機を作りだせるようになった。
後半開始3分、カカのダイレクトの折り返しをピッポは合わせられなかったが、その後ろからアレッシャンドレが走りこんできてレテ。
2トップへの変更がいきなり結果を出した。
最初からこうしとけばなんて思うが、まずはあのクリスマスツリーで戦ってたからこそ、この2トップが活きてきたはず。
それと右サイドの攻撃が活発になった。
カフーのあのいいタイミングでの攻撃参加はさすがカフーと唸らされるものだった。
さすがに全盛期のスピードと切れは感じられなくなったが、それでもオッドなんかよりぜんぜんまし。
カカがリゴーレを失敗し、ちょっと嫌なムードになったところをカフーのレテでこのムードを一変させた。
カカとの大きいウーノ・ドゥーエで中に切れ込み、角度のない位置からの強烈なティロ。
この時間だけならまだまだやれるところを見せてくれたが、さすがにフルシーズン、フルタイムってわけにはいかないだろうから、ここらへんがビッグクラブでの潮時だろう。
ブラジル人の活躍で終わってみたら4-1と快勝。
ピッポもミランでの100ゴールを達成し、いい最終戦になったと思うが、ヴィオラの結果が・・・。
終了時のサン・シーロの様子を見てると・・・。
ミランは今シーズンの開幕当初から、クラブW杯に全てを賭けて戦ってたつけがここに出ることになった。
目標を達成できたとは言え、CL、カンピオナートがこの結果なら、成功したシーズンとは到底言えない。
来季、このチームはどんな感じに変貌するのか。
ウディは先制するまではいいサッカーができてたが、後半早々に追いつかれてからは、だんだんトーンダウン。
そうなるのもわからなくはない。
勝たなければならない試合ってわけでもなく、意地になって守りきるってこともしなくていい。
これがホームだったら、まだ違ったんだろうが、アウエーでそこまでがんばる必要もない。
それでも前半は、しっかり守って、前線のスピードとテクニックを活かしたカウンターでチャンスは作った。
ディ・ナターレなんかはこの後EUROが待ってるわけで、それなりのコンディションで試合に望めてた。
ミラニスタを怒り狂わせることもなく、なんとなく試合を終わらせたウディ。
このメンバーのまま来季を迎えるかどうかわからないが、これだけの戦いができれば、もっと上の順位を狙えるチームになる。

スコア 4-1

<得点者> 
ACミラン   アレッシャンドレ、F・インザーギ、カフー、セードルフ
ウディネーゼ  メスト
~愛丸's MVP~
カフー(嫌な流れになりかけたところをこのベテランの一発でまたまたミランペースに。まだオッドなんかよりぜんぜんやれてる気がするが・・・)

マジョルカ-サラゴサ

2008-05-20 00:34:21 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/19(月)       
 
愛丸’s チェック        
マジョルカはここを勝って、ラシンの結果次第ではUEFA杯が見えてくる。
こうなるとマジョルカも意外と本気モードで戦ってきそう。
カーサでのラストマッチだし、サポーターにいいとこを見せたいはず。
それにピチッチをほぼ確定させたグイサがいる。
この男に仕事をされると、サラゴサには痛手。
そのサラゴサ、今、降格争いをしてる3チームの中ではひじょうに危険な状態にいる。
勝てればなんとかなるかもしれんが、エンパテだと他力本願。
レクレがカーサでバジャドリーに負けるようなことがあると、エンパテでもなんとかなるんだが・・・。
このメンバーで、降格ってのは信じられないこと。
なんとかしてくれ!!

結果から先に述べると、サラゴサ、降格が決定。
なんと言うことだ。
今シーズン、最後までフエラでは結果が残せなかった。
開幕前はCL圏を目標にスタートしたはずなのに、終わってみたらボトム3。
強力な2トップがいて、中盤には違いを生み出せる選手もいる、サイドからの崩しも問題ないし、気の利いたピボーテもいる。
それに屈強なCBも獲得し、そりゃ4位以内を目標に掲げるのも無理はない。
それが内紛をきっかけに、こんな事態に陥ってしまった。
この試合も、プリメーラに残留するんだって熱いものがなかなか感じられなかった。
開始早々からDFラインは下がりっぱなしだし、高い位置からのプレッシングも見られなかった。
出だしから、サラゴサのペースに持ち込むようなサッカーが出来てなかった。
これだと、いくら前線にいい選手を並べても、点が生まれることはない。
下がったDFラインが安定した守備を披露するわけでもなく、空いたバイタルエリアをうまくマジョルカにつかれてた。
そんな中、グイサにしっかり仕事をされ、あげてはいけない先制点を献上。
ここから一時は追いついてみせたが、セルヒオのミスから失点し、またリードを許してしまった。
エンパテになってたときはレクレがリードを許してたわけで、うまく対応できてればなんとかなったはずなのに、ミスしてるようだと・・・。
マドリー戦で見せたような分厚い攻撃を時折見せることはできたが、試合全体を通しては、前節の方がよかった。
しっかりやるべきときにやれないようだと、いくらいいメンバーを揃えても、この結果になってしまう。
アイマールなんかなんとか局面を打開しようと必死で仕掛ける姿が印象的だったが、それにうまく周りがついてこれなかった。
やっぱりD・ミリートの状態がはてなマークで、これならマツザレムとアイマールのドブレ司令塔でなんとかできたはず。
トップは好調のR・オリベイラがいるし、2トップにこだわった監督にも責任はある。
アルゼンチンの有名どころと、ミランからレンタルされたブラジル人FW、ウクライナからやってきたブラジル人ファンタジスタを要しながら、降格するはめに。
このビッグネームたちがセグンダでプレーすることは考えられず、来季は誰がどこでプレーするのか・・・。
マジョルカはしっかり勝つという最低条件の仕事は達成できたが、ラシンも勝ったため、UEFA杯への出場はできなかった。
それでも今シーズンのマジョルカは魅力タップリだった。
なんと言っても、このチームからピチッチが出たことがすごい。
それもスペイン人。
スペイン人のピチッチはなんとトリスタン以来みたい。
長いことスペイン人がこの賞を取ることができてなかった。
この試合でもグイサは得点することができたが、けがで途中交代したのはちょっと気になる。
EUROのスペイン代表に呼ばれたのに、けがで辞退ってことにならないことを祈る。
マジョルカはヌネスを中心にした守備ブロックが安定しており、ピボーテの守備での貢献度も高い。
それにイバガサがフルで働けたのも大きかった。
31歳にして、また輝きを取り戻した。
J・グティエレス、アランゴも昨シーズンよりも出来はよく、ヨーロッパ圏を狙えるチームってのはこんなもん。
サラゴサとの違いをまざまざと見せつけた。
来シーズン、アイマール、アジャラがどこでプレーするのかとても気になる。
ふたりとも古巣に戻ってきてくれないかな~。

スコア 3-2

<得点者> 
マジョルカ   グイサ、ウェボ、カストロ
サラゴサ    R・オリベイラ×2
~愛丸's MVP~
ヌネス(危険な場面には必ずこの男が立ちふさがった。ここまでしっかり守ってくれるとモジャもかなり助かるはず)

カターニャ-ローマ

2008-05-19 21:44:16 | セリエA
観戦日 5/19(月)       
 
愛丸’s チェック        
カターニャは残留を賭け、ローマはスクデットを賭け、熱い最終戦。
インテルも残留争い真っ只中のパルマとの対戦で、この2試合で優勝も降格も全てが決まる。
どちらも残留争いのチームがホームだし、大変な事態になること間違いない。
カターニャは勝てれば、文句なしで残留。
パルマ、エンポリの結果を気にせず、とにかく勝ち点3を目指して戦うしかない。
ローマはここを勝ったにしても、インテルの結果次第。
インテルが勝ってしまえば、その段階でスクデットはインテルのもの。
インテルにプレッシャーをかけるためにも、早い時間に得点して、この試合の勝利を早い段階で確定させたい。

試合は前半の10分にも満たない時間でローマが先制。
ヴチニッチの個人技での突破から、ストビーニのスタイディングよりも早く角度のない位置からのティロ。
これが見事にゴールネットを揺らした。
これで確実にインテルにはプレッシャーをかけれることができた、それに、パルマにも勇気を与えたはず。
こうなるとカターニャは2点が必要になった。
ここからカターニャはなんとか攻撃に転じるが、これが選手の気持ちばっかりが先走ってファールの数もだんだん多くなっていった。
アルビトロもローマ寄りに見られてしまい、スタジアムは騒然となった。
ローマは熱くなったカターニャをうまくいなしながら自分たちのサッカーに終始してた。
というよりも、自分たちの守備能力を見せてつけてた。
あの流れるようなゼロトップの攻撃ばっかりが目立ったローマだが、守備もドニを中心にしっかりしてた。
その守備力を前半はいかんなく発揮。
後半、このローマの流れを変えた男が。
カターニャはこれではどうにもならんと、2トップから3トップに変更。
ここで投入されたのがマスカーラではなく、なんと森本。
こういう大事な試合に、それも嫌な流れを変えるべく投入されたってことは状態がすごくいいのか、監督にそうとう信頼されてるのか。
ここまでカターニャの試合を何試合か見てきたが、森本を見ることはなかった。
それが、こんな残留がかかった大事な試合で見られるとは・・・。
その森本がやってくれた。
点を決めたわけではなかったが、カターニャの決定機には必ずこの男がからんでた。
ヘッドでのティロ、パヌッチに当たり負けせず、なんとかティロに持ち込んだシーン、日本にやっと出てきたフィジカルも強いテクニシャン。
あのパヌッチを押さえ込んだってそうとうすごいことだし、それにそこからティロにまで持ち込んだのもすごい。
ただ、このティロはクロスバー直撃で得点にはならず。
こんな森本の活躍で、流れは完全にカターニャペースに。
後半、ローマがカターニャ陣で試合をするこことはなかった。
こんな状況の中、パルマ-インテルはなんとインテルが先制。
この段階でローマから覇気がなくなり、カターニャには活気が満ち溢れてきた。
ただ、エンポリがリボルノに勝っており、このままだと、カターニャ、パルマが降格してしまう。
ここでカターニャはさらに燃えた。
ホームではいい結果を残してる自信からか、それとも、パルマが負けてるなら勝ち点1でいいからか、気持ちのこもった魂の攻撃が続いた。
ここまでカターニャの前に立ちふさがったドニだったが、最後はこのカターニャの怒涛の攻撃に耐え切れなかった。
この同点レテも森本のティロから。
うまくDFを外し、右を振りぬいたティロはDFにリフレクトして、マルチネスの前に。
これをうまくダイレクトでゴールに流し込み、やっとのこで同点に。
この段階で、インテルはズラタンのひさびさの活躍でリードを2点に広げており、もうローマにここから戦う気力は残ってなかった。
これでカターニャは残留決定。
この残留劇に日本人の森本があそこまでかかわってくると、なんだかうれしい気持ちになった。
この結果セリエのスクデットはインテル。
降格はリボルノ、エンポリ、パルマ。
あのパルマがセリエBってのもなんだかさみしい気もするが、チームを立て直してすぐAの舞台に戻ってきてもらいたい。

スコア 1-1

<得点者> 
カターニャ   マルチネス
ローマ     ヴチニッチ
~愛丸's MVP~
森本(この男が残留を決めたと言っても過言ではない。こkまでやれるとは思いもしなかった。日本を救ってくれるFWになるかも)