愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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日本-オランダ(トゥーロン国際)

2008-05-21 17:35:32 | 日本代表
観戦日 5/21(水)       
 
愛丸’s チェック        
反町ジャパンの本番前の貴重なテストマッチ。
こういう時期に海外の強豪と戦えることはひじょうに大事なこと。
海外でプレーしてる選手も何人か合流し、いいテストができるはず。
チームをしっかり纏め上げることも重要だが、試合に勝っていけば、それだけ多くテストを積み重ねることができる。
選手の状態を確認しながら、勝つサッカーもやっていってもらいたい。
初召集の選手もちらほらいて、まだメンバーが確定しないのは気になるところだが、この大会を通じて、メンバーは固定されるだろう。
ここでの課題をオーバーエイジで埋めるもよし。
まずはシステムをしっかり確定させること。
どこまで世界と戦えるか楽しみなトーナメントでもある。

この試合、北京本番でも同じグループに入ったオランダとの戦いに。
しかし、オランダの五輪メンバーはスウェーデンで行われる4カ国対抗にまわっており、ここはそのメンバーに漏れた選手で構成されたチーム。
本番でのチェックも行われてるだろうし、日本としてもそこまで手の内を見せるわけにもいかない。
それでも試したいところはしっかりやってもいい。
セットプレーなんかのオプションを隠してればいいのでは?
この試合、李を1トップに置く、4-5-1でオランダに挑んだ。
いくらこの年代の2軍のチームだって言っても、オランダでいぇってきてる面々だし、スピード、テクニック、強さなんかは日本よりも優れてるはず。
ここをどう押さえ込んで、自分たちのペースで試合を運べるか。
このことについてはしっかりやれてたように思う。
李がトップでうまくキープできてたから、中盤以降の選手たちはしっかり守って、そこに繋げばなんとかなると、守備に専念できてた。
オランダのテクニック、スピードに慌てることもなく、このぐらいのレベルのチームになら日本でもしっかり太刀打ちできる。
細かい技術なんかは、どちらかというと日本の方が上回ってたか。
個人でしか攻めてこないオランダはDF陣がしっかり対応し、GKの西川がバタバタすることはなかった。
ボランチと4バックの連携がしっかり取れてたから、この感じで守備ができれば問題ない。
どうもこの試合は攻撃というよりも守備の方に重点を置いて戦ってた。
こういった試合の重要ポイントを設けて戦えるテストマッチが多くこなせるのは、いい経験になる。
4バックの両サイドも守備に重点を置いており、ここがオーバーラップしてからのクロスってシーンが見られなかったが、これは次の試合以降に見ていくことにしよう。
ただ、ずっとこの調子で戦っていくと問題。
現代サッカーにおいて、両SBの攻撃参加は不可欠。
ここには右に内田、左に安田と攻撃センスに優れた選手がいるから、そんなに心配してないが・・・。
左のSBに入ってた田中って選手は何度か高い位置までいってた気がするが、あれを攻撃参加とはまだ呼べない。
まだまだ時間はある。
攻撃面では李のキープ力がだいぶよくなっており、足元の技術、フィジカルもまずまず。
オランダのDF陣相手に負けることはなかった。
後はここに絡んでくる選手が多いか少ないか。
ひさびさの試合になった水野は明らかにコンディションに問題があるし、本田もいいときの出来にはなかった。
谷口がいいタイミングで絡んでたように思うが、まだ物足りない。
後半、この反町ジャパンに初召集された森本がピッチに立ったが、李とのコンビで相手を崩すといったシーンは見られず。
どちらもカウンターの基点になるだけで、ここのコンビはまだまだ時間がかかりそう。
李には決定力もあり、反町ジャパンのファーストチョイスはこの男で決まった感じ。
後は2トップにするか、1トップでいくか。
森本、エスクデロなんかはこのチームでの出場がないんだから、もっと多くピッチに立たせてもらいたい。
リーグ戦があと2つあって、その後はここを勝ち上がってのトーナメント。
フランス、チリとの試合が残ってるが、ここを1-0で取れたことは大きい。
次はフランス相手にどんどん仕掛けていってもらいたい。

スコア 1-0

<得点者> 
日本   李忠成
~愛丸's MVP~
水元(テクニックのある相手に飛び込むことなく、相手をしっかり見てからの対応はなかなかのものだった。状況判断がよくなってる)