愛丸のサッカー観戦記

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マジョルカ-サラゴサ

2008-05-20 00:34:21 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/19(月)       
 
愛丸’s チェック        
マジョルカはここを勝って、ラシンの結果次第ではUEFA杯が見えてくる。
こうなるとマジョルカも意外と本気モードで戦ってきそう。
カーサでのラストマッチだし、サポーターにいいとこを見せたいはず。
それにピチッチをほぼ確定させたグイサがいる。
この男に仕事をされると、サラゴサには痛手。
そのサラゴサ、今、降格争いをしてる3チームの中ではひじょうに危険な状態にいる。
勝てればなんとかなるかもしれんが、エンパテだと他力本願。
レクレがカーサでバジャドリーに負けるようなことがあると、エンパテでもなんとかなるんだが・・・。
このメンバーで、降格ってのは信じられないこと。
なんとかしてくれ!!

結果から先に述べると、サラゴサ、降格が決定。
なんと言うことだ。
今シーズン、最後までフエラでは結果が残せなかった。
開幕前はCL圏を目標にスタートしたはずなのに、終わってみたらボトム3。
強力な2トップがいて、中盤には違いを生み出せる選手もいる、サイドからの崩しも問題ないし、気の利いたピボーテもいる。
それに屈強なCBも獲得し、そりゃ4位以内を目標に掲げるのも無理はない。
それが内紛をきっかけに、こんな事態に陥ってしまった。
この試合も、プリメーラに残留するんだって熱いものがなかなか感じられなかった。
開始早々からDFラインは下がりっぱなしだし、高い位置からのプレッシングも見られなかった。
出だしから、サラゴサのペースに持ち込むようなサッカーが出来てなかった。
これだと、いくら前線にいい選手を並べても、点が生まれることはない。
下がったDFラインが安定した守備を披露するわけでもなく、空いたバイタルエリアをうまくマジョルカにつかれてた。
そんな中、グイサにしっかり仕事をされ、あげてはいけない先制点を献上。
ここから一時は追いついてみせたが、セルヒオのミスから失点し、またリードを許してしまった。
エンパテになってたときはレクレがリードを許してたわけで、うまく対応できてればなんとかなったはずなのに、ミスしてるようだと・・・。
マドリー戦で見せたような分厚い攻撃を時折見せることはできたが、試合全体を通しては、前節の方がよかった。
しっかりやるべきときにやれないようだと、いくらいいメンバーを揃えても、この結果になってしまう。
アイマールなんかなんとか局面を打開しようと必死で仕掛ける姿が印象的だったが、それにうまく周りがついてこれなかった。
やっぱりD・ミリートの状態がはてなマークで、これならマツザレムとアイマールのドブレ司令塔でなんとかできたはず。
トップは好調のR・オリベイラがいるし、2トップにこだわった監督にも責任はある。
アルゼンチンの有名どころと、ミランからレンタルされたブラジル人FW、ウクライナからやってきたブラジル人ファンタジスタを要しながら、降格するはめに。
このビッグネームたちがセグンダでプレーすることは考えられず、来季は誰がどこでプレーするのか・・・。
マジョルカはしっかり勝つという最低条件の仕事は達成できたが、ラシンも勝ったため、UEFA杯への出場はできなかった。
それでも今シーズンのマジョルカは魅力タップリだった。
なんと言っても、このチームからピチッチが出たことがすごい。
それもスペイン人。
スペイン人のピチッチはなんとトリスタン以来みたい。
長いことスペイン人がこの賞を取ることができてなかった。
この試合でもグイサは得点することができたが、けがで途中交代したのはちょっと気になる。
EUROのスペイン代表に呼ばれたのに、けがで辞退ってことにならないことを祈る。
マジョルカはヌネスを中心にした守備ブロックが安定しており、ピボーテの守備での貢献度も高い。
それにイバガサがフルで働けたのも大きかった。
31歳にして、また輝きを取り戻した。
J・グティエレス、アランゴも昨シーズンよりも出来はよく、ヨーロッパ圏を狙えるチームってのはこんなもん。
サラゴサとの違いをまざまざと見せつけた。
来シーズン、アイマール、アジャラがどこでプレーするのかとても気になる。
ふたりとも古巣に戻ってきてくれないかな~。

スコア 3-2

<得点者> 
マジョルカ   グイサ、ウェボ、カストロ
サラゴサ    R・オリベイラ×2
~愛丸's MVP~
ヌネス(危険な場面には必ずこの男が立ちふさがった。ここまでしっかり守ってくれるとモジャもかなり助かるはず)