愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

サン・ロレンソ-リーベル(リベルタドーレス杯)

2008-05-16 21:25:22 | その他
観戦日 5/16(金)       
 
愛丸’s チェック        
今年もこの時期がやってきました。
リーグを見事に突破してきた16チームが出揃った。
ベスト16の最初の試合はアルゼンチン、それもブエノスアイレスをホームにする2チームの激突。
サン・ロレンソはR・ディアスが率い、リーベルはシメオネ。
選手時代を知ってる人間がもう監督をやっており、どちらもアルゼンチンのリーグ戦では優勝経験がある。
狙うはこリベルタドーレス。
この両チーム、リベルタでの対戦成績はなんとサン・ロレンソのほうが断然有利。
ホームでの1legだし、ここは是が非でも取りたい。
シメオネ監督が率いるリーベルがどこまで変貌を遂げたか楽しみだが、ここは守備的に振舞ってきそう。

ひさびさアルゼンチンのサッカーを堪能することができた。
この時期じゃないと、なかなか見ることができないが、やっぱりあのスタジアムの熱気はたまんない。
ヨーロッパにはない雰囲気を醸し出してる。
サン・ロレンソにはダレッサンドロ、プラセンテ、ロメオとヨーロッパで活躍してきた選手がいる。
この選手たちがしっかり仕事ができてた。
特によかったのがダレッサンドロ。
サラゴサではチームを混乱に陥れるような振る舞いで、チームを追放されるかたちだったが、故郷ではそんな姿を微塵も見せなかった。
楽しそうにプレーしてた。
ある程度の自由を与えられ、うまく前線と絡むことができてた。
チャンスはだいたいここから生まれた。
いいミドルも打ってたが、これが決まることはなかった。
それによく守備をしてたのに驚いた。
もっと王様的に振る舞い、攻撃のときだけ輝けばいいみたいな動きをするのかと思ったら、これは大間違いだった。
こkまでちゃんと守備をするとは・・・。
R・ディアスの指導の賜物だろう。
ダレッサンドロを起点に作ったチャンスからのクロスをシルベーラが決めて先制。
その直後追いつかれたが、ここから試合はたいていがサン・ロレンソペース。
ホームの大歓声に後押しされるかのように、何度も決定機を作ったが、なかなかゴールが生まれず、苦しんだが、終了間際、ハンドで得たPKを決めて2-1での勝利。
ホームでしっかり結果を出したのはでかい。
これまでの対戦成績が示すとおりの結果になった。
リーベルもそんなに悪いサッカーをしてたわけではなかった。
リーグ戦でも調子がいいみたいで、ここでもしっかり自分たちのサッカーができてた。
1年ぐらい前に見たときはもうこのままリーベルは浮上しないんじゃないかって思うぐらい、パッとしなかったが、シメオネが見事に復活させた。
よかったのがファルカオ。
なんだか、まだまだおこちゃまだと思ってたのが、もうすっかりエースの風格が。
まだ23歳だし、この調子でやっていければ、ヨーロッパで活躍する日もそう遠くないだろう。
あの高い身体能力はかなり魅力的。
ダイレクトパスをつないで相手を崩すサッカーが前半は機能してたが、後半、守備にまわる機会が多くなり、あの流れるような攻撃は見られなくなった。
2legに期待しよう。
モヌメンタルが興奮の坩堝と化すようなサッカーが見てみたい。
PKで失点する前、相手ミスで得た決定的チャンスをブエナノッティがしっかり決めてれば、次がそうとう楽になったのに・・・。
取れるとこで取れなかったのがどこで響いてくるか。
でも、しっかりアウエーゴールは奪えたわけだし、このサッカーでより攻撃的に振舞えば、なんとかなるだろう。
この両チーム、どちらにも残ってほしいんだが・・・。

スコア 2-1

<得点者> 
サン・ロレンソ   シルベーラ、ゴンサレス
リーベル      ファルカオ
~愛丸's MVP~
ダレッサンドロ(攻撃でこれだけやれるのはだいたい想像がついたが、守備であれだけ貢献するとは思わなかった)

ユベントス-カターニャ

2008-05-14 20:34:19 | セリエA
観戦日 5/14(水)       
 
愛丸’s チェック        
ユーベは3位という順位が確定。
これといったモチベーションがあるとは思えないが、ホーム最終戦をしっかり勝利で飾りたいところ。
カターニャが猛攻をしかけてくるとは思うが、自慢のDF陣がどこまで押さえ込むことができるか。
トレゼゲ、アレと得点王もかかってるし、真剣に点を取りにくるかも。
カターニャは相手がユーベとは言え、残留を決めるためにはどうしても勝ち点3が必要。
次節の最終戦は優勝の可能性を残してるローマだし、ここでどうにかしたいはず。

ユーベは絶好調のアレを中心に、うまく攻撃ができてた。
惜しいシーンに絡んでるのは必ずアレ。
トレゼゲを使ってフィニッシュにいくもよし、自分のエリアから仕掛けるもよし。
EUROに向けて、今、最高の状態をキープしてる。
強烈なミドルを何本も放ちながら、枠を捉えたシーンが少なかったのは気になるが、体調のよさはアピールできたはず。
このアレに、うまくトレゼゲが絡めれば、簡単に点が取れたのかもしれんが、いつにもまして存在が消えてた。
1点リードされてて、同点に追いつく最大のチャンスのシーンでもトレゼゲのティロはビザーリがビッグセーブ。
こういうところでしっかり決めてれば、楽に得点王が取れてたはずなのに・・・。
ここがトレゼゲの悪いところ。
持ってるものはすごいと思うが、簡単なシーンで決めれないことが多すぎる。
そろそろユーベも違うFWを探した方がいい。
こんな追いつけそうで追いつけなかった状況を打開したのはやっぱりアレだった。
さすがユーベのバンディエラ。
パートナーのだらしなさを救い、なおかつチームのホーム最終戦を不甲斐無い結果で終わらせることもなくなった。
左SBに回ったキエッリーニからの低いいいクロスを、DFの裏からうまく足を出してレテ。
こういう抜け目無さはピッポとどこか似てる。
ピッポのいいところも、トッティみたいなテクニックも、カカのような決定力もこの男は持ってる。
今の状態ならアズーリに呼ばれて、レギュラーポジションを獲得してもなんらおかしくない。
ここにピークを持ってくるあたり、さすがアレ。
この88分の同点レテで、またまた苦しい状況に追い込まれたカターニャ。
前半をなんとか0-0で折り返し、後半の開始早々にマルティネスがCKから魂で押し込んだレテで先制したまでは最高の展開だった。
ここからも全体でしっかり守り、このままアウエーで勝ち点3が取れるかと思われた。
ビザーリも当たってたし、なんとかいけるってムードが漂い始め、88分・・・。
あと2分我慢できれば、残留という二文字がぐっと近づいたのに。
やっぱりユーベは甘くなかった。
ホームでの試合でも終了間際にアレに決められてのドロー劇を演じており、ホーム、アウエーとも残念な結果に終わった。
ユーベ相手にここまでのサッカーができるチームがどうして残留争いの真っ只中にいるのか。
今節の結果で、リボルノ、エンポリは降格が確定。
あとはパルマとカターニャのどちらか。
この両チーム、最終節の相手が悪すぎる。
カターニャはローマ、パルマはインテル。
残留争いと、スクデット争いが同時に行われる。
これはひじょうに楽しみ。
さてさて、この2試合、いままでのスカパーの放送を考えると、どちらも放送されないかもしれない。
カターニャ-ローマ戦はひょっとするとあるかもしれんが、パルマのホームゲームを見た試しがない。
どうにかしてくんないかな~。

スコア 1-1

<得点者> 
ユベントス   デル・ピエロ
カターニャ   マルティネス
~愛丸's MVP~
ビザーリ(この男がカターニャのゴールマウスで立ちふさがった。当たってたからか、ユーベのティロが枠を外すことが多かった。よくがんばってたんだが・・・)

ベティス-セビージャ

2008-05-14 17:36:11 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/14(水)       
 
愛丸’s チェック        
熱狂のデルビー・アンダルース。
順位やら、今のコンディションやら関係なく、魂同士のぶつかり合いに期待。
ただ、今シーズンはプエルタの死をきっかけに、両チームが歩み寄るシーンが増えた。
ペットボトル事件でベティスがカーサでの試合ができなくなるような状況になったとき、セビージャが救いの手を差し伸べた。
ベティコ、セビジスタも以前ほどいがみ合ってはないはず。
それでも仲良しこよしの試合は見たくない。
セビージャをCLに出場させないようなベティスの意地が見たいものだ。
こうなってこそデルビー・アンダルース。
マヌエル・ルイス・デ・ロペラが揺れるような熱い戦いになってくれないかな~。

試合はなんだか熱いって感じてはなく、どこかだらっとしたものになった。
これはベティスの攻撃陣がしっかり攻撃できなかったから。
セビージャが自慢のサイド攻撃を封印して、守備に重点を置いたことがこうなった要因。
さすがにヨーロッパ戦での経験が豊富なセビージャだと実感させられた。
こういう勝たなくてはならない、負けられない試合をやらせたら、完全にベティスを凌駕してる。
それでもこれはデルビー。
ベティスは技術うんぬんではなく魂で戦ってもらいたかった。
なんとかやろうという気持ちは伝わってはきたが、全く決定機を作ることができなかった。
サイドを起点に攻めたかったんだろうが、なかなかセビージャの包囲網を突破できず、突破したにしてもいいクロスがひとつも上がらなかった。
こうなると中で勝負できるわけもなく、点が取れるわけがない。
攻撃に集中してたせいか、L・ファビアーノに一発裏をつかれてあっさりゴールを許し、かなり厳しい状況に。
このベティスカーサでの試合で、セビージャが先制した場合、ここからベティスが逆転勝ちを収めたのはなんと50年も前まで遡らないとないらしい。
ってことはこの試合もよくてエンパテ。
このいい結果も残すことができず、CKから追加点まで奪われ、0-2の完敗。
力ではセビージャの足元にも及ばなかった。
ただ、D・アウベスとアルスが激しくやり合い、ふたりとも一発ロハで退場。
このシーンだけ、なんだか熱いデルビー・アンダルースって感じがした。
順位や今のチームコンディションが関係ないとは言え、やっぱりチーム力が反映されないわけがない。
ベティスは魂だけに賭けたんだろうが、やっぱりダメだった。
今シーズンはセビージャがデルビードブレを達成。
セビージャはプラン通りのサッカーができてたように思う。
J・ナバスをスタメンから外し、この位置にヘナトを置く布陣。
サイドは左のD・カペルに任せ、右はD・アウベスの攻撃参加も控え、しっかり守備に徹した。
これでベティスの攻撃をシャットアウト。
やろうとしてるサッカーをしっかり実行できるチームってのはほんとに強いチームな証拠。
しっかり守ってからのカウンターで点も取れ、あとはセットプレーから追加点を挙げる理想的な展開。
この追加点を決めたファシオだが、CBが本職の選手なんだが、最近、ヒメネス監督がピボーテにうまく転向させた。
ひとつ前にポジションしたことで、得点も取れるように。
ポウルセンが来季もいるかどうかわからない状況で、このコンバートが成功したことにより、だいぶチームは助けられる。
もっともっと鍛えてもらって、アルゼンチン代表でもどっちもこなせるような選手に成長してもらいたい。
D・アウベスがこの試合一発ロハで退場処分になったが、これにより、この男をセビージャで見れるのはこれが最後になるかも。
最後だったら、こんな守備的に振舞うD・アウベスは見たくなかった。
規律委員会での裁定で最終戦に出てこれるかもしれんが、もうこれが見納めになるだろう。
果たしてこの男、アスルグラナのユフォームを着てるのか、はたまた海を渡って青いユニフォームをきてるのか。
さて最終戦はセビージャはCLに僅かな望みを賭けて戦う。
ベティスはもぅ何もないので、終わりよければ全てよしってことで勝利を目指して戦ってもらいたい。

スコア 0-2

<得点者> 
セビージャ   L・ファビアーノ、ファシオ
~愛丸's MVP~
ファシオ(CBからピボーテほのコンバートが見事に成功。点まで取れるようになり、来季のセビージャでしっかりポジションを奪ってもらいたい)

エバートン-ニューカッスル

2008-05-14 15:27:38 | プレミアリーグ
観戦日 5/14(水)       
 
愛丸’s チェック        
エバートンは引き分け以上でUEFA杯への出場が決定する。
ドローでもいいって甘い考えが出ると、ニューカッスルに足元を掬われるかもしれんが、ホーム最終戦だし、そんなに油断はないだろう。
取るべき人間がしっかり取って、守るべき人間がしっかり守れば、問題ないはず。
インター・トトからUEFA杯を目指すのはそうとう厳しいみたいだから、すんなりここでUEFA杯の権利を取っておきたい。
ニューカッスルはなんだかんだでキーガンがチームを救ったかたちに。
就任当初はキーガンでもダメかって雰囲気だったが、チーム状態を把握してからはなんとか見れるように。
北の雄が2部なんってありえない。
サンダーランドも残留を決めており、来季もノースウエストダービーを堪能できる。

試合はビラの動向を気にすることなく、エバートンはしっかり自力でUEFA杯の権利を手に入れた。
今シーズン、そんなにエバートンの試合を見れたわけではないが、この試合が、一番積極的だった。
ケイヒル、アルテタを欠く厳しい布陣だったが、そこはオズマン、ピーナール、アニチビがしっかりカバー。
意外とエバートンの選手層は厚い。
誰もそこそこの力を持ってる。
こういうとこで5位という順位をキープしてた。
誰か特定の人間に頼るサッカーではなく、全員でしっかり同じ方を向いて戦えるチームをD・モイーズが作り上げた。
要所要所でベテランがチームを支えてるのもでかい。
特にセントラルMFで守備に徹してるカーズリーの存在が大きかった。
この試合でも、ここでのディフェンスが効いてるから、ニューカッスルはうまく攻撃に転じれなかった。
グラベセンもいるんだが、ここはずっとこのエバートンでがんばってるカーズリーに重きを置くのもわかる。
34歳という年齢でどこまでやれるかわからないが、ミスターエバートンとして、今後もこのチームの支柱として働いてもらいたい。
A・Jが思うように活躍できず、なかなか試合にも出れてなかったが、ここはヤクブが孤軍奮闘。
1トップでも、2トップでもコンディションを変えることなく、しっかりやれるのはすごい。
この試合も、大事な先制点と、試合を決める3点目をゲットし、このチームになくてはならないことを証明してみせた。
来季はヨーロッパの舞台でも暴れまわってもらいたい。
エバートンはいいシーズンを送った次のシーズンは順位が思うように上がらないというのを最近繰り返しており、来季こそはUEFA杯とプレミアシップの両立ってのを実現してもらいたい。
ビッグ4を脅かすような戦いができるはず。
5位で満足するのではなく、4位以内を狙って戦ってもらいたい。
これはニューカッスルにも言えること。
残留が決まってよかったなんて言ってるようなチームではない。
あれだけの選手を抱えながら、ボトム10にいるようだと、熱いサポーターも黙ってはいないだろう。
サポーターばっかりが熱くなって、肝心の選手たちから、その熱い魂が伝わってこない。
なんだかんだ言って、スパーズよりも持ってるポテンシャルは高い。
期待されてる選手たちが期待通りの活躍ができれば、CLだって夢ではない。
スミスが中盤でうまく試合を作れず、サイド攻撃も左のエンゾグビアだけ。
オーウェンのスピード頼みの攻撃だけだと相手も守りやすいだろうし、何か策が必要。
全てが後手後手に回って、不必要なファールからのFKで失点し、今シーズンを象徴するような試合で幕を閉じた。
高さと強さを兼ねそろえたFWと中盤で試合をコントロールできるセントラルMFがいてくれれば、もっと上が狙える。
ビドゥカには多くが期待できないだろうから、ヘスキーでも取ってくればおもしろいと思うが・・・。
これで今シーズンのプレミアは終了。
出だしに躓いたユナイテッド、チェルシーが優勝争いをし、期待されたスパーズはリーグカップを制したのみ。
快調に飛ばしてたアーセナルはエドゥアルドの大ケガ以降急ブレーキがかかり、そこさえも越えれなかったリバプールはいつも通り。
08~09シーズンはこのビッグ4が崩れるような下のチームの活躍に期待。

スコア 3-1

<得点者> 
エバートン   ヤクブ×2、レスコット
ニューカッスル オーウェン
~愛丸's MVP~
カーズリー(中盤の底で守備をやらせればプレミアでも1、2を争う実力。まだまだ元気いっぱいやってくれるはず)

バーミンガム-ブラックバーン

2008-05-14 12:51:28 | プレミアリーグ
観戦日 5/14(水)       
 
愛丸’s チェック        
前節のフルアムとの直対に破れ、かなり危機的状況になったバーミンガム。
ダービーの降格は決定してるが、残りの2つをフルアム、レディング、バーミンガムで争うことに。
フルアムは勝てば残留が決定。
レディングはフルアムの結果次第。
もし並んだとしても得失点差では断然フルアムが有利。
バーミンガムは勝つことが最低条件で、なおかつ上のふたつが引き分け以下の結果じゃないとダメ。
かなり厳しい状況だが、もうやるしかない。
ローバーズはUEFA圏が難しい状況だし、狙うはインター・トトカップ。
UEFA圏に届かない最高順位でフィニッシュしたいところ。
それでもモチベーションはバーミンガムに遠く及ばないはず。

試合はなかなか魂全開でバーミンガムが攻め立てるという風にはいかなかった。
チーム力の差なのか、バーミンガムが攻撃に転じても、ローバーズはなんなくこれを跳ね返してた。
せっかくサラテが自慢の個人技でキープしても、フォルッセルがここに絡んでくるわけでもなく、ここを追い越していく選手も少ない。
バーミンガムは攻守の切り替えが遅すぎる。
これがこの順位にいた証拠。
得点の匂いが感じなかったわけではないが、その匂いも微かなものだった。
そんな中レディングが先制し、これでかなり厳しい状況に追い込まれた。
レディングが勝ってしまうと、いくらバーミンガムが快勝しても2部降格は免れない。
それでもバーミンガムは諦めなかった。
すばやいセットプレーから左SBのマーフィーがドリブルで仕掛け、低いいいミドル。
フリーデルのミスにも助けられ、待望の先制点をゲット。
これでレディングの相手ダービーのがんばりに期待しつつ、フルアムにはポーツマスDF陣を崩せず終いで終わってもらいたいところ。
いくら点を取っても他力本願に変わりはなく、90分こんな感じで進んでいくはず。
とにかく、バーミンガムは自分たちが勝たなければならないわけで、最後の力を振り絞って攻めて、守るしかない。
そんな中、レディングが追加点を挙げ、バーミンガムのモチベーションががくっと落ちたところで、追いつかれてしまった。
レディングはその後も点を重ね、もう絶望的な状況に立たされたバーミンガム。
ここでふっきれたのか、途中出場のジェロームが2点、ムアンバのヘッドで最終戦を4-1で快勝。
ジェロームはこれから期待でできる若手。
投入直後、ただ当てるだけでゴールというシーンで、バーの上に外し、がっかりさせたものだが、その後、斜め後ろからのクロスをダイレクトボレーで決めるというスーパープレーを見せ、なんとか面目躍如。
簡単なゴールをきっちり決め、なおかつここってところを逃さないようになると、イングランドになかったタイプのFWに成長できそう。
2部でがんばるもよし、プレミアのチームに移籍して揉まれるもよし、とにかくコンスタントに試合に出てもらいたい。
アディショナルタイムにヘッドでゴールを決めたムアンバは、ゴール後のパフォーマンスで来季も残るみたいなジェスチャーで熱い魂を見せてくれた。
レディングが4-0、バーミンガムが4-1と快勝したが、なんとフルアムがポーツマスとのアウエー戦で0-1の勝利。
ベテランD・マーフィーがFKから豪快なヘッドを叩き込み、このリードを守りきって残留を決めた。
これで、プレミアからの降格はレディング、バーミンガム、ダービー。
やっぱり最後の最後にこんな熱い戦いが待ってる。
いつも思うが、レディングもバーミンガムも最後だけこんな試合を見せるのではなく、シーズンを通して、このパフォーマンスができてたら・・・。
ローバーズはうまく追いつくなではなんとか集中して戦ってたが、2点目を取られてからは、どこかもう切れた感じだった。
ここまでチームを支えてきた、サンタ・クルス、ベントリーに切れがなく、もういっぱいいっぱいの状態だったんだろう。
いい悪いを繰り返してるチームだったから、来シーズンどうなるかわかない。
このチームのまま来季を迎えるとも思えないので、またあのダーティーなローバーズに戻ってもらいたい。

スコア 4-1

<得点者> 
バーミンガム   マーフィー、ジェローム×2、ムアンバ
ブラックバーン  ペデルセン
~愛丸's MVP~
サラテ(テベスになると冬の移籍でやってきたが、テベスにはなれなかった。それでもひとり前線で気を吐いた。もっと上のチームでもやっていけそう)

ローマ-アタランタ

2008-05-13 23:10:25 | セリエA
観戦日 5/13(火)       
 
愛丸’s チェック        
インテルが前節決めれなかったため、まだローマにも微かな望みがある。
ただ、すべてインテルがドロー以下の結果でないといけない。
それにローマはもう負けるとそこで終わってしまう。
トッティがいない状況で厳しい試合が続くが、もうそんなこと言ってられない。
インテルは以前ラツィオに大逆転された前科があるため、ローマも諦めずに最後まで戦ってもらいたい。
不甲斐無い試合をしようものならロマニスタが黙ってはいないだろう。
アタランタは残留も決め、ヨーロッパ戦に手が届く順位でもない。
個人、個人が来季に向けてアピールする場になりそう。
ここは黙ってローマの攻撃を受けるのが得策かも。

先に結果を述べるが、インテルはシエナに痛恨のドロー。
で、ローマはセットプレーから2得点を挙げ、最後、1失点を喫したが、なんとか逃げ切ることに成功した。
難しい試合ではあったが、やっとのことで勝つことができた。
あの流れるようなローマサッカーは鳴りを潜めたが、取らなければならないところできっちり点が取れた。
こういう苦しい状況で頼れるのはやっぱりベテラン。
いい位置で得たFKでうまく飛び込んでヘディングを決めてみせたのはパヌッチ。
今シーズン、この男のいいゴールが目についた。
魂溢れるプレーがローマを救った。
この得点でチームはかなり楽になった。
インテルにはこういう頼れるベテランが存在してない。
自分がプレーで見せてチームに喝を入れ、ムードをよくして最後まで戦い抜く。
こんなデリケートな試合ではほんとに必要。
このパヌッチ、この試合CBでプレーしてたが、この守備でも頼れるところを見せてくれた。
サイドが本職なのに、CBでも一流のプレーができる。
トッティがもう出れない今シーズン、あと1試合、このベテランに賭けてみるか。
流れるようなローマサッカーに期待が持てそうもないが、あとは気持ちで戦うしかない。
インテルがくれたチャンスを活かす手はないだろう。
ペロッタ、マンシーニと攻撃の核となる選手のけがは気になるが、もう最後の戦い、そんなことは言ってられない。
最終節は残留争いのカターニャとのアウエー戦と厳しい状況だが、なんとかリードしながら戦ってインテルにプレッシャーをかけたいところ。
ラツィオにできてローマにできないわけがない。
アタランタはセットプレーからチャンスを作るもこれがポストやらクロスバーやらに阻まれ点を挙げることはできなかった。
エースドーニは流れの中で輝けず、これだと点は生まれない。
フロッカーリはなんとかトップで必死に戦ってたが、ひとりだとどうしようもない。
この男に代わって入ったS・インザーギもそれなりの働きはできてたが、点に絡むことはできなかった。
唯一の得点はCBのペジェグリーニの落としを、SBのベリーニが中に入ってきてて魂で押し込んだもの。
どちらのチームもDF陣がしっかり活躍できた試合になった。
守備作った流れを攻撃に活かすいい展開だったが、ちょっと遅かった。
ローマ相手にここまで守れたのは来季に向けて自信に繋がるはず。
アタランタが大型補強をしてヨーロッパ戦を狙うって戦いはしてこないと思うが、下部組織がしっかりしてるチームだし、いい若手を世に出してもらいたい。
ドーニに代わる選手が出てきてくれることを期待してる。
セリエは最終節までスクデットの行方がわからなくなった。
インテルの結果次第だが、パルマは必死でくるだろうし、ローマもカターニャが本気モードで挑んでくる。
熱い最終戦が今から待ち遠しい。

スコア 2-1

<得点者> 
ローマ    パヌッチ、デ・ロッシ
アタランタ  ベリーニ
~愛丸's MVP~
パヌッチ(やっぱり頼れるのは経験豊富なベテラン。点も決め、守っては相手に隙を与えなかった。最後もこの男の活躍が必要)

インテル-シエナ

2008-05-13 20:55:36 | セリエA
観戦日 5/13(火)       
 
愛丸’s チェック        
デルビー・ミラノで優勝を決めきれなかったインテル。
デルビーで決めるチャンスなんてめったにないはずだったのに・・・。
あれはミランホームだったし、このインテルホームのシエナ戦では何がなんでも決めたいところ。
ズラタンがいないとは言え、そんなに苦労する相手ではない。
相手は残留も決めてるし、そこまで必死に戦ってくるはずもない。
あっさり先制できれば、ここで3連覇を決めることができる。
シエナは前節ユーベを倒す大金星を上げた。
チーム史上、最も上の順位を目指すべく、ここも精一杯戦ってくるか。
昨シーズン、目の前で優勝を決められてるし、さすがに2年連続ってのは避けたいはず。
それでもめいっぱいの戦いは見られないかも・・・。

さすがインテル、ここでもやってくれた。
早い時間に先制し、1度は追いつかれるも、前半の終了間際にきっちり勝ち越し、これでほぼスクデットは手中に収めたかに思えた。
それが・・・。
後半、全く攻撃の糸口さえも見つけれなかったシエナにクリアミスをハーリアに叩かれなんと追いつかれてしまった。
ここまで何度も追加点を上げるチャンスをつかみながらも点にできなかったつけがここで出てきた。
さてさて、ここからいつもの慌てるインテルが顔を出してきた。
こういう切羽詰った状況をマンチーニが打開できるわけもなく、こうなると選手たちがなんとかしないといけない。
でも、インテルはやっぱり個のチーム。
誰かがチームを纏め上げ、鼓舞することもなく、個人での攻撃に終始。
完全に引いて守ることに専念しだしたシエナもこれでは守りやすかったはず。
トップのリガノーも高さ要因のDFとして振舞う始末。
このリガノーがインテルに決定的なチャンスを与えた。
セットプレー時、マテラッツィの姑息な手段にまんまと引っかかり、リゴーレを献上してしまった。
このときのジュゼッペ・メアッツァといったら、もうお祭り騒ぎ。
ここまでなんだかパッとしない表情ばかりが目立ったモラッティ会長もやっと安堵の表情に。
このリゴーレ、蹴るのはマテラッツィ。
自分がもらったリゴーレだし、いい左足も持ってるから、このキッカー選択に問題はなかったと思うが、この男、この試合ではどうもつきが感じられなかった。
誰もが、このリゴーレの後の爆発的な歓喜を予想してただろうが、マテラッツィはやってくれた。
というか、マニンガーが全てのインテリスタの前に立ちふさがった。
見事な反応で、失点を防いだ。
このリゴーレ失敗でシエナに守りきってやろうと闘志に火が着いた。
こうなるとあれだけのクラックを擁するインテルも焦る一方で、点を奪うことはできなかった。
この試合、大事な場面でカンビアッソをけがで交代せざるをえない状況になったんだが、マンチーニはここでペレを投入。
どうしてスタンコビッチやマニシェじゃなかったのか。
最後の最後までマンチーニはやってくれる。
ローマの結果はまだわからないが、ジュゼッペ・メアッツァの雰囲気を考えると、おそらく勝利してるだろう。
そうなると優勝は最終戦にまでもつれこむことに。
その最終戦の相手は残留争いの真っ只中のパルマ。
やっかいな相手が最後に残ったものだ。
またまたローマ勢に最後の最後にスクデットを掻っ攫われるって失態が待ち受けてるかも。
シエナは諦めずによく戦った。
攻撃ではマッカローネのスピードに頼るものだったが、それで点が取れるんだから、大したもの。
全員がしっかりやることがわかってる。
チーム力としてはインテルより上を行ってる。
なんだかんだでチームとして戦うことができれば、しっかり結果はついてくる。
これがやれてないから、できることができないチームが出てくる。
リゴーレをストップしてからのシエナの守備での集中力はなにかタイトルがかかってるかのようだった。
ここまで守られると、どのチームでも崩すのは難しい。
シエナは2年連続で優勝を決められるのがそうとう嫌だったんだろう。
今節で終わるかと思われたセリエがまだまだ楽しめそう。

スコア 2-2

<得点者> 
インテル   ビエラ、バロテッリ
シエナ    マッカローネ、ハーリア
~愛丸's MVP~
マニンガー(あのリゴーレのストップが全て。自国開催のEUROへ向けて、他の選手よりもかなり気合が入ってたんだろう)

ビジャレアル-エスパニョール

2008-05-13 18:50:43 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/13(火)       
 
愛丸’s チェック        
前節、2位を確定させたビジャレアル。
チーム最高順位でフィニッシュでき、なおかつCLのストレートインも決めた。
エル・マドリガルでの最終戦は、しっかりカーサのサポーターにビジャレアルの強さをお披露目したいところ。
これといった目標があるわけではないが、カーサだし、いつものサッカーを展開してくれるはず。
エスパニョールもヨーロッパ圏が狙えるわけでも、降格のピンチがあるわけでもなく、どこにモチベーションを持っていくか。
後半戦、あまりにも酷い試合が続いてるから、ここらでスカッと勝っておきたいところ。
来季に繋がるサッカーをしてもらいたい。

試合は順位が示す通り、ビジャレアルが力の違いを見せつけた。
やるべき選手がしっかり仕事して、5試合連続の完封劇。
守備の安定感もさることながら、攻撃陣の切れがここにきてますます増してきた。
ニハトはシュートの正確性が増したし。G・ロッシもチャンスを作る動きは申し分ない。
ただ、G・ロッシは得点が挙げられない。
いい動きはしてるんだが、やっぱりトップの選手としては点が欲しいところ。
だいぶ長いこと点が取れてないみたいで、交代の時はかなり不満そうだったが、まだ若いし、ここからどうにでもなる。
このままビジャレアルに残ってもらって、来季CLの舞台で暴れまわってもらいたい。
この試合よかったのはベテラン陣。
セナがいいのはもうわかってることだが、ピレスにまたあの頃の輝きが戻ってきた。
今、アーセナルに戻っても、あのサッカーに十分対応できうるからだの切れがある。
しっかり得点にも絡めるし、もう1回ヨーロッパの舞台で輝くことができそう。
若いDFをD・ロペスが最高峰からしっかりケアし、守備陣にも穴という穴がなく、来季、2つのコンペティションできっちり戦っていけそう。
ただ、これだけでは心もとないので、もうちょっと肉付けが必要。
なんだか、ソル・キャンベルを取る噂があるみたいで、このチームはアーセナルを追い出された選手をかき集めるのが趣味なのか?
経験豊富なベテランに頼らざるを得ない場面も出てくるはずで、この移籍には問題ない。
あとはポストができるトップがほしいところ。
ジキッチなんかいいと思うが・・・。
もううちでは必要ない。
前回CLで初出場でベスト4という成績を残したビジャレアルだったが、このときは完全にリケルメのチーム。
今はポセッシオンサッカーもできれば、鋭いカウンターで点を奪えるリアクションサッカーも可能。
なかなか破られない守備陣も自慢だし、総合力を武器にCLの舞台で暴れることができそう。
エスパニョールは前半戦での貯金があったから、なんとか残留争いに巻き込まれることはなかったが、こんな感じでシーズンを戦ってたら、順位はもっと下だったはず。
あれだけ切れてたバルド、リエラはなんのインパクトも与えられなくなったし、L・ガルシアもプリマプンタとしては見せ場を作れなかった。
やっぱりタムードとデ・ラ・ペーニャがいないと、このチームはうまく機能しない。
マドリーを打ち破った頃の面影はどこにもなかった。
ただ、ジョナタンが投入されてからどうにか見れるように。
2トップになったことで、L・ガルシアがいつものように働くことができ、チャンスも多く作れるようになった。
来季、このチームがどうなるかわからないが、ロサリオ・セントラルからGKを獲得することが決定したみたいで、これでカメニはどこかへ移籍するのが間違いなくなった。
プレミアの赤いチームが狙ってるという噂が絶えないので、それが現実味を帯びてきた。
デ・ラ・ペーニャぐらいやれるピボーテを獲得できれば、もっと上を狙えるチームになると思うが・・・。

スコア 2-0

<得点者> 
ビジャレアル   ハビ・ベンタ、ピレス
~愛丸's MVP~
ピレス(まだまだ一線級でやれることを証明してみせた。流れを変えれるあのパス能力はアーセナル時代には見られなかった)

サラゴサーR・マドリー

2008-05-13 17:04:23 | リーガエスパニョーラ
観戦日 5/13(火)       
 
愛丸’s チェック        
前節、バレンシアに痛恨の敗戦を喫したサラゴサ。
カーサ最終戦で、優勝を決めてるマドリーにどう立ち向かうか。
下にまだ2チームあるとはいえ、勝ち点差は1。
相手がどうの言ってる場合ではなく、ここは是が非でも勝ち点3が欲しい。
このメンバーで降格はあり得ない。
だから、どうしてもがんばってほしい。
マドリーはラウル、カシージャスを休ませ、もうのんびりムードで戦うことができる。
EUROが控えてる選手たちはそこへ向けてしっかりコンディションを整える試合。
サラゴサの状況はわかってるはずだから、そこまでガツガツいくことはないかも。

試合はサラゴサが何度も何度もチャンスを作った。
それでもここってところで点が奪えず、守備の不甲斐無さをつかれ、2-2のエンパテ。
先制し、逆転され、負けそうなムードからのエンパテだったから、最悪の状況ではなかったが、勝ち点1しか奪うことはできなかった。
このエンパテの要因は硬さからくるものか、大きいプレッシャーからくるものか、決定機を無駄にしすぎ。
行くべきところで狙わなかったり、強引に仕掛けたり、こういうチグハグな展開になると、なかなかゴールは奪えない。
スピード不足のマドリーCB陣をついて挙げた先制点なんかはこれはと思わせるものだったが、そこからが・・・。
体調に問題があるのかわからないが、D・ミリートがブレーキに。
R・オリベイラとのコンビもいまいちだったし、起点になるシーンも少なかった。
フィニッシュでも惜しいシーンすら作れず、この男を最後まで引っ張ったところに、勝ち点3を奪えなかった要因が。
昨シーズンの切れは全く感じられなかった。
サラゴサは厳しい状況になったときの切り札が無さ過ぎる。
ラフィタでもいてくれたら、サイドからの攻撃がもっと活性化したのに・・・。
この試合でだったら、早々にD・ミリートを外し、S・ガルシアをトップ気味に置いて、アイマール、マツザレムは最後まで使った方がよかった。
アディショナルタイムに決定機が訪れたが、オスカルのシュートはデュデクの正面。
って言うか、デュデク目掛けて蹴ったシュートだった。
これは決めなければならないシュートだった。
守備陣も簡単に裏を取られすぎだし、オフサイドもとり損ないが多い。
ここをつかれての2失点で、もったいなかった。
セサルがあれだけゴラッソセーブを見せてくれなかったら、何点取られてたかわからない。
サラゴサがこの順位にいるのがわかるような守備だった。
なんとか勝ち点1はゲットできたが、レクレ、オサスナはしっかり勝ち点3を積み上げ、サラゴサは18位にまたまた転落。
まだこの2チームとの勝ち点差は1だし、なんとかなるが、もう他力。
とにかく最終節はマジョルカとのフエラ戦で勝つしかない。
何度も言うが、このメンバーで降格はあり得ない。
マドリーは王者の戦いにはほど遠かったが、やるべき選手がしっかり仕事をして負けることはなかった。
ニステルは復帰して連続ゴールを挙げたし、帰ってきたメッツェルダーもからだを張ったディフェンスでゴールを割らせなかった。
このふたりはもう目標はEURO。
そこへ向けての試運転だろう。
この試合、グティがけっこうフリーでプレーするシーンが多かったが、やっぱりフリーだと、見事なまでのパスを通してくれる。
ラウルとともにEUROに出てもおかしくない状態ではあるが・・・。
カシージャスに代わってこの試合ゴールマウスを守ったのがデュデク。
カシージャスほどの安定感はなかったが、ミスするシーンもなく、いくつかビッグセーブは見せた。
いつまでマドリーのセカンドGKでいるかわからないが、カップ戦ぐらいならなんろかやっていけそう。
カシージャスはもう今シーズンは出番がないみたいだ、サモラ賞の獲得が決定したみたい。
これが初みたいで意外な気もするが、これでさらに大きくなってくれるだろう。
最終節の残留争いがひじょうに楽しみになった。

スコア 2-2

<得点者> 
サラゴサ   R・オリベイラ、セルヒオ
R・マドリー V・ニステルローイ、ホビーニョ
~愛丸's MVP~
セサル(最後尾からチームを鼓舞するビッグセーブを連発したが、これが攻撃陣にうまく伝わらなかった。この男がいなかったら負けてた試合)

ウィガン-マンチェスターU

2008-05-13 12:07:55 | プレミアリーグ
観戦日 5/13(火)       
 
愛丸’s チェック        
優勝が最終節までもつれこんだユナイテッド。
実力とサッカーの質を考えたら、もっと早く連覇を達成しててもおかしくなかった。
ここはしっかりいつものサッカーに徹すれば問題なく勝てる相手。
アウエー戦ではあるが、しっかり決めてくれるはず。
もし引き分け以下の結果に終わってもチェルシーが付き合ってくれればOK。
気持ち的には楽なはず。
ウィガンはなんだかんだで他のビッグ4のチームを苦しめた。
残留も確定してるし、そこまで思い切ってはこないはず。
なにせ監督はS・ブルースだし・・・。
まかり間違ってガツガツ高さを活かしたサッカーがはまれば、大金星もあるが、チェルシーサポーターはあまり期待しない方がいいかも。

ユナイテッドはここで生みの苦しみを味わった。
いつもの切れが全く感じられず。
疲れなのか、それとも優勝がかかってるというプレッシャーからなのか、自慢の攻撃陣の動きがっさっぱりだった。
あれだけ動き回ってチームのために働いてきたルーニー、テベス、パク・チソンの運動量が明らかに少なかった。
ここまで死に物狂いで動き回ったつけが出たのか。
攻撃で貢献し、守備でのDFのように頑張ってきた。
相手が相手だし、プレッシャーもいつも以上。
この状態であのパフォーマンスをってのも無理な話かもしれん。
そうなると攻撃で頼りたくなるのが、C・ロナウドなんだが、この男も切れが感じられなかった。
スコールズがミドルを一発放ってから、なんとかスイッチオン。
カークランドの好守に阻まれながらも、ゴール前の混戦からのこぼれに反応したルーニーが倒されPKをゲット。
これをC・ロナウドが落ち着いて決めて、やっと欲しかった先制点を取ることができた。
これが前半の30分。
ここからウィガンの右サイドからの攻撃、ヘスキー、M・ベントの高さを活かしたパワープレーに苦しむ時間が続いたが、ここはユナイテッドのもうひとつの自慢守備力でなんとか守りきった。
前の選手ばっかりが取りだたされ、ユナイテッドの勝利の要因がここばっかりに目がいきがちだったが、本当の立役者はリオ。
この男がけがなくフルで戦え、壁を作って立ちふさがったから、この優勝は手に入れることができた。
気持ちの伝わりようが半端じゃなかった。
この試合でもヘスキーに高さ負けすることはあったが、点を与えることはなかった。
C・ロナウドの公式戦41ゴールってのもすごいが、これより、攻撃ではルーニー、守備ではリオがチームのMVPにふさわしいかも。
リオを中心にした守りで、なんとか1点のリードを守って、80分にベテランギグスが貴重な追加点をゲット。
これで連覇を手中に収めた。
この試合で、だいぶウィガンのフィジカルサッカーに苦しめられたが、けがをしてないことを祈る。
ユナイテッドにはまだやることが残ってる。
トレブルとまではいかなかったが、ダブルは達成してもらいたい。
まだまだ若いチームだし、どこまで伸びていくかわからない。
来シーズンもこの調子でやれれば3連覇ってのも夢ではない。
幸いなことにイングランドはこの夏のEUROを戦わない。
主力にイングランド人が多いユナイテッドは間違いなく来季もトップコンディションでシーズンを迎えることができそう。
ウィガンは中南米の選手のテクニックに頼りながら、ヘスキーなんかの高さ、フィジカルの強さを活かすいいサッカーができるようになった。
クーマスの中盤での仕掛けも効果的だったし、カークランドの安定感も増してきた。
手を加えるなら守備陣。
ギグスに取られた2点目のシーン、どうしてあのCBの間がぽっかり空いたのか。
こういう守備面での穴をしっかり改善してもらいたい。
そうするともっと上の順位を狙える。
UEFA杯ぐらいなら出れるチームになるはず。
観客が集まらないことで有名になったJJBスタジアムだったが、この最終戦は超満員だった。
このサポーターたちの期待に応えれるチームになれるはず。

スコア 0-2

<得点者> 
マンチェスターU  C・ロナウド、ギグス
~愛丸's MVP~
ルーニー(体調は万全ではなかったが、2点てもに絡むところはさすが。1週間ちょっと休んで最高のルーニーをモスクワで披露してもらいたい)