愛丸のサッカー観戦記

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カーディフ-ポーツマス(FA杯ファイナル)

2008-05-21 15:05:18 | その他
観戦日 5/21(水)       
 
愛丸’s チェック        
世界最古のカップ戦のファイナル。
ここにプレミアのビッグ4の姿はなかった。
ベスト4の3チームがFLCという緊急事態。
唯一プレミア勢で残ってたポーツマスが意地を見せ、しっかりファイナルに駒を進めた。
もし、FLC同士のファイナルだったら、100年ぶりのことだったらしい。
カーディフはこのファイナルまで進んでこれたが、FLCでは12位と不甲斐無い結果。
こんなチームがプレミア勢に勝ってきたなんて・・・。
ポーツマスはまず自分たちのサッカーができれば問題なく勝てる試合。
プレミアの最終戦から4試合負け続けたのは気になるが、ここに照準を合わせてたんだろうから、そんな酷い試合にはならないはず。

チーム力にだいぶ差があった試合に。
なんだかんだでここまで残ったカーディフだったが、所詮FLCのチーム。
昔ながらのフィジカルを全面に出し、ロングボールでなんとか局面を打開しようとするサッカーでは太刀打ちできない。
トップにハッセルバインク、中盤にウィッティンガムとプレミアでもやってきた選手がいるにはいたが、この選手たちが目立つことはなかった。
カーディフは開始早々からすばやいチェックからボールを奪い。カウンターからなんとかしようと試みたが、ポーツマスのDF陣を脅かすようなシーンは少なかった。
ロングのスルーからパリーが抜け出してシュートまで行ったシーンがあったが、これはジェームスがうまく対応して得点にならなかった。
惜しかったシーンはほんとこれぐらい。
フィジカルを活かし、高さと強さでどにかしようとしてたが、S・キャンベル、ディスタンのCBをそんなに簡単に崩せるわけがない。
これといった攻撃のパターンが少なく、これではどうにもならない。
ポーツマスがもっとガツガツ出てくるチームだったらよかったんだろうが、中盤を厚くしたポーツマスが全体で押しあげて攻撃を仕掛けてくる場面はなかった。
これがファイナルではなく、もっと早い段階での試合だったらわからないが、ファイナルともなるとポーツマスも慎重になる。
1-0で迎えた終了間際からアディショナルタイムまで怒涛の攻撃を見せたが、高さでポーツマスを制することはなかった。
あまりにも早い時間から全力でいきすぎ、ばてたところで失点し、ここにプレミアとFLCの差がまざまざと出てた。
ポーツマスはプレミアの意地でしっかりこのタイトルを手に入れた。
相手の攻撃をしっかり受け止め、テクニックでもそうとうな上を行き、取るべきところでしっかり得点し、最少得点差で勝利。
中盤でボールをキープできると、なかなかカーディフにボールを奪われることはなかった。
そりゃ、来季、プレミアに昇格してくるチームでもないわけで、これだけの力の差を見せて当然。
もっと点を取り、大差での勝利が見たかった。
プレミアではデフォーが出れてたが、このコンペティションではスパーズでの出場歴があるため出場できず。
この男が出てたら、もっと点が取れてたはず。
フィジカルでガツガツ押してくるカーディフに最初は手を焼いてた感があったが、サイドからの崩しができるようになると、簡単にゴールすることができた。
中に目を向けさせ、サイドから崩す。
しっかりやることができ、見事に69年ぶりにこのタイトルを手に入れた。
これでポーツマスは来季のUEFA杯への出場権をゲット。
アフリカ系の選手が中心になってきてるが、もっとサイドで起点になれる選手がほしい。
S・キャンベル、ディスタン、ジェームスの守備ブロックは強力だが、もう年も年だし、これに代わるような若いDFがほしい。
果たしてレドナップはどんなチームを作り上げてくれるか。
こういう伝統のカップ戦のファイナルにビッグ4がいないのは淋しい気もしたが、気持ちのこもった下のチームの戦いってのもたまにはいいかも。

スコア 0-1

<得点者> 
ポーツマス   カヌー
~愛丸's MVP~
S・キャンベル(フィジカルでゴリゴリ押してきたカーディフに慌てることなく、全て跳ね返した。さすがベテランってとこをまざまざと見せつけた)