愛丸のサッカー観戦記

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カターニャ-ローマ

2008-05-19 21:44:16 | セリエA
観戦日 5/19(月)       
 
愛丸’s チェック        
カターニャは残留を賭け、ローマはスクデットを賭け、熱い最終戦。
インテルも残留争い真っ只中のパルマとの対戦で、この2試合で優勝も降格も全てが決まる。
どちらも残留争いのチームがホームだし、大変な事態になること間違いない。
カターニャは勝てれば、文句なしで残留。
パルマ、エンポリの結果を気にせず、とにかく勝ち点3を目指して戦うしかない。
ローマはここを勝ったにしても、インテルの結果次第。
インテルが勝ってしまえば、その段階でスクデットはインテルのもの。
インテルにプレッシャーをかけるためにも、早い時間に得点して、この試合の勝利を早い段階で確定させたい。

試合は前半の10分にも満たない時間でローマが先制。
ヴチニッチの個人技での突破から、ストビーニのスタイディングよりも早く角度のない位置からのティロ。
これが見事にゴールネットを揺らした。
これで確実にインテルにはプレッシャーをかけれることができた、それに、パルマにも勇気を与えたはず。
こうなるとカターニャは2点が必要になった。
ここからカターニャはなんとか攻撃に転じるが、これが選手の気持ちばっかりが先走ってファールの数もだんだん多くなっていった。
アルビトロもローマ寄りに見られてしまい、スタジアムは騒然となった。
ローマは熱くなったカターニャをうまくいなしながら自分たちのサッカーに終始してた。
というよりも、自分たちの守備能力を見せてつけてた。
あの流れるようなゼロトップの攻撃ばっかりが目立ったローマだが、守備もドニを中心にしっかりしてた。
その守備力を前半はいかんなく発揮。
後半、このローマの流れを変えた男が。
カターニャはこれではどうにもならんと、2トップから3トップに変更。
ここで投入されたのがマスカーラではなく、なんと森本。
こういう大事な試合に、それも嫌な流れを変えるべく投入されたってことは状態がすごくいいのか、監督にそうとう信頼されてるのか。
ここまでカターニャの試合を何試合か見てきたが、森本を見ることはなかった。
それが、こんな残留がかかった大事な試合で見られるとは・・・。
その森本がやってくれた。
点を決めたわけではなかったが、カターニャの決定機には必ずこの男がからんでた。
ヘッドでのティロ、パヌッチに当たり負けせず、なんとかティロに持ち込んだシーン、日本にやっと出てきたフィジカルも強いテクニシャン。
あのパヌッチを押さえ込んだってそうとうすごいことだし、それにそこからティロにまで持ち込んだのもすごい。
ただ、このティロはクロスバー直撃で得点にはならず。
こんな森本の活躍で、流れは完全にカターニャペースに。
後半、ローマがカターニャ陣で試合をするこことはなかった。
こんな状況の中、パルマ-インテルはなんとインテルが先制。
この段階でローマから覇気がなくなり、カターニャには活気が満ち溢れてきた。
ただ、エンポリがリボルノに勝っており、このままだと、カターニャ、パルマが降格してしまう。
ここでカターニャはさらに燃えた。
ホームではいい結果を残してる自信からか、それとも、パルマが負けてるなら勝ち点1でいいからか、気持ちのこもった魂の攻撃が続いた。
ここまでカターニャの前に立ちふさがったドニだったが、最後はこのカターニャの怒涛の攻撃に耐え切れなかった。
この同点レテも森本のティロから。
うまくDFを外し、右を振りぬいたティロはDFにリフレクトして、マルチネスの前に。
これをうまくダイレクトでゴールに流し込み、やっとのこで同点に。
この段階で、インテルはズラタンのひさびさの活躍でリードを2点に広げており、もうローマにここから戦う気力は残ってなかった。
これでカターニャは残留決定。
この残留劇に日本人の森本があそこまでかかわってくると、なんだかうれしい気持ちになった。
この結果セリエのスクデットはインテル。
降格はリボルノ、エンポリ、パルマ。
あのパルマがセリエBってのもなんだかさみしい気もするが、チームを立て直してすぐAの舞台に戻ってきてもらいたい。

スコア 1-1

<得点者> 
カターニャ   マルチネス
ローマ     ヴチニッチ
~愛丸's MVP~
森本(この男が残留を決めたと言っても過言ではない。こkまでやれるとは思いもしなかった。日本を救ってくれるFWになるかも)