愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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サントス-ククタ(リベルタドーレス杯)

2008-05-21 20:04:21 | その他
観戦日 5/21(水)       
 
愛丸’s チェック        
ペレがいた時代にこのタイトルを獲得して以来、全く縁がないサントス。
ヂエゴ、ホビーニョを要した時代もカンピナート・ブラジレイロを制したのみで、南米のカンピオーネにはなってない。
昨シーズンもGLを完全勝利で勝ち上がり、優勝候補ナンバー1に押されたが、ベスト4で敗退。
今シーズンこそは日本に期待はず。
ブラジル、アルゼンチンが交互に優勝してることを考えると、ここはブラジルの番か。
サンパウロには負けたくないはず。
ククタは昨シーズンリベルタ初出場ながらベスト4と大躍進。
あのメンバーが全員残ってるわけではないが、自信はあるはず。
この1legをうまく乗り切れれば、サントスに一泡吹かせることができるかも。

この両チーム、GLでの同居しており、今年に入ってこれがもう3戦目になる。
ククタホームでの初戦は0-0のドロー、サントスホームではサントスが終了間際になんとか勝ち越して2-1で勝利。
果たしてこの3戦目は・・・。
サントスがGLから全力投球だったとは考えられず、ここはもっと力の違いを見せつけてくれるはず。
試合は前半からホームのサントスがペースを握った。
左のラテラウクレーベルが果敢にオーバーラップし、ここからの攻撃で何度もチャンスを作った。
このラテラウ、ラテラウと言うか、もう左のサイドアタッカー。
深くえぐってのクルザメントもあれば、中へ入ってきてのシュッチもある。
ククタはここを押さえるのに精一杯だった。
ここばかりに目が行くと、右ではウェスレイがドリブルで仕掛け、ここからもチャンスを作った。
トップにはクレーベル・ペヘイラが虎視眈々と狙っており、2日前にチーム合流したリマもそれなりの働きができた。
このふたりのコンビがもっと完成度が上がってくると、念願のリベルタ制覇も夢ではないだろう。
右でというか、中盤を自由に動きまわってたウェスレイだが、どことなくホビーニョを彷彿とさせる動き。
ドリブルの仕方なんかとくに似てた。
まだ20歳と若いし、ホビーニョがサントスでバリバリやってた頃を幼少の頃に見て育ったんだろう。
ベダラーダみたいな技は持ち合わせてなかったが、果敢にドリブルで仕掛けるとこなんか、あの偉大なクラックに追いつき追い越そうっと必死な感じだった。
ただ、このウェスレイ、やってはならことをやってしまい、一発ロハ。
そんなにイライラするようなシーンはなかったと思うが、倒れてる選手にボールを蹴りこんでしまった。
まっ南米の試合だし、映像では伝わってこないなにかがあったから、こういう暴挙に出たんだろうが、2legのことを考えると、こういう無駄な退場劇は避けないと。
まだまだ若いってこと。
いい時間に先制し、ククタが攻めに入った後半のこれまたいい時間に追加点と、勝つためにはこうするって試合運びで10人になったが完勝だった。
この2-0とスコアを受けて、ククタはホームでの2legに挑むわけだが、このままの戦いだとサントスから3点を取るのはかなり困難。
高さを活かした守備でリズムを作ってるような感じで、ボールをポゼッションして相手に襲い掛かるような攻撃は持ち合わせてなさそう。
サントスが出てきてくれればいいが、2点リードしたアウエー戦でそんなに攻撃的に振舞うとは思えない。
そうなると、どこに攻撃の活路を見出すか。
このリベルタが終わると、チリの名門コロコロに移籍が決まってるトーレスって中盤の攻撃の要の選手の切れにかけるしかないか。
この試合では全く存在が消えてたから、どこまでの選手かわからないが、チーム史上最高額での移籍みたいだし、期待は持てそう。
これにトップのアマリージャがいい感じで絡んでくれば得点の匂いはしてきそう。
このアマリージャ、ククタで唯一輝いてた選手。
テクニックはかなりのもんだし、仕掛けるタイミングもいい。
ただ、スタミナに問題があるが不安な点。
2legはそんなこと言ってられないから、必死で戦い抜いてもらいたい。
ククタがクォーター・ファイナルに進むのはそうとう困難なことだろう。

スコア 2-0

<得点者> 
サントス   リマ、モリーナ
~愛丸's MVP~
クレーベル(守備でのレベルがどれほどかわからないが、攻撃センスはかなりのもん。クロスの精度もまずまず)

日本-オランダ(トゥーロン国際)

2008-05-21 17:35:32 | 日本代表
観戦日 5/21(水)       
 
愛丸’s チェック        
反町ジャパンの本番前の貴重なテストマッチ。
こういう時期に海外の強豪と戦えることはひじょうに大事なこと。
海外でプレーしてる選手も何人か合流し、いいテストができるはず。
チームをしっかり纏め上げることも重要だが、試合に勝っていけば、それだけ多くテストを積み重ねることができる。
選手の状態を確認しながら、勝つサッカーもやっていってもらいたい。
初召集の選手もちらほらいて、まだメンバーが確定しないのは気になるところだが、この大会を通じて、メンバーは固定されるだろう。
ここでの課題をオーバーエイジで埋めるもよし。
まずはシステムをしっかり確定させること。
どこまで世界と戦えるか楽しみなトーナメントでもある。

この試合、北京本番でも同じグループに入ったオランダとの戦いに。
しかし、オランダの五輪メンバーはスウェーデンで行われる4カ国対抗にまわっており、ここはそのメンバーに漏れた選手で構成されたチーム。
本番でのチェックも行われてるだろうし、日本としてもそこまで手の内を見せるわけにもいかない。
それでも試したいところはしっかりやってもいい。
セットプレーなんかのオプションを隠してればいいのでは?
この試合、李を1トップに置く、4-5-1でオランダに挑んだ。
いくらこの年代の2軍のチームだって言っても、オランダでいぇってきてる面々だし、スピード、テクニック、強さなんかは日本よりも優れてるはず。
ここをどう押さえ込んで、自分たちのペースで試合を運べるか。
このことについてはしっかりやれてたように思う。
李がトップでうまくキープできてたから、中盤以降の選手たちはしっかり守って、そこに繋げばなんとかなると、守備に専念できてた。
オランダのテクニック、スピードに慌てることもなく、このぐらいのレベルのチームになら日本でもしっかり太刀打ちできる。
細かい技術なんかは、どちらかというと日本の方が上回ってたか。
個人でしか攻めてこないオランダはDF陣がしっかり対応し、GKの西川がバタバタすることはなかった。
ボランチと4バックの連携がしっかり取れてたから、この感じで守備ができれば問題ない。
どうもこの試合は攻撃というよりも守備の方に重点を置いて戦ってた。
こういった試合の重要ポイントを設けて戦えるテストマッチが多くこなせるのは、いい経験になる。
4バックの両サイドも守備に重点を置いており、ここがオーバーラップしてからのクロスってシーンが見られなかったが、これは次の試合以降に見ていくことにしよう。
ただ、ずっとこの調子で戦っていくと問題。
現代サッカーにおいて、両SBの攻撃参加は不可欠。
ここには右に内田、左に安田と攻撃センスに優れた選手がいるから、そんなに心配してないが・・・。
左のSBに入ってた田中って選手は何度か高い位置までいってた気がするが、あれを攻撃参加とはまだ呼べない。
まだまだ時間はある。
攻撃面では李のキープ力がだいぶよくなっており、足元の技術、フィジカルもまずまず。
オランダのDF陣相手に負けることはなかった。
後はここに絡んでくる選手が多いか少ないか。
ひさびさの試合になった水野は明らかにコンディションに問題があるし、本田もいいときの出来にはなかった。
谷口がいいタイミングで絡んでたように思うが、まだ物足りない。
後半、この反町ジャパンに初召集された森本がピッチに立ったが、李とのコンビで相手を崩すといったシーンは見られず。
どちらもカウンターの基点になるだけで、ここのコンビはまだまだ時間がかかりそう。
李には決定力もあり、反町ジャパンのファーストチョイスはこの男で決まった感じ。
後は2トップにするか、1トップでいくか。
森本、エスクデロなんかはこのチームでの出場がないんだから、もっと多くピッチに立たせてもらいたい。
リーグ戦があと2つあって、その後はここを勝ち上がってのトーナメント。
フランス、チリとの試合が残ってるが、ここを1-0で取れたことは大きい。
次はフランス相手にどんどん仕掛けていってもらいたい。

スコア 1-0

<得点者> 
日本   李忠成
~愛丸's MVP~
水元(テクニックのある相手に飛び込むことなく、相手をしっかり見てからの対応はなかなかのものだった。状況判断がよくなってる)

カーディフ-ポーツマス(FA杯ファイナル)

2008-05-21 15:05:18 | その他
観戦日 5/21(水)       
 
愛丸’s チェック        
世界最古のカップ戦のファイナル。
ここにプレミアのビッグ4の姿はなかった。
ベスト4の3チームがFLCという緊急事態。
唯一プレミア勢で残ってたポーツマスが意地を見せ、しっかりファイナルに駒を進めた。
もし、FLC同士のファイナルだったら、100年ぶりのことだったらしい。
カーディフはこのファイナルまで進んでこれたが、FLCでは12位と不甲斐無い結果。
こんなチームがプレミア勢に勝ってきたなんて・・・。
ポーツマスはまず自分たちのサッカーができれば問題なく勝てる試合。
プレミアの最終戦から4試合負け続けたのは気になるが、ここに照準を合わせてたんだろうから、そんな酷い試合にはならないはず。

チーム力にだいぶ差があった試合に。
なんだかんだでここまで残ったカーディフだったが、所詮FLCのチーム。
昔ながらのフィジカルを全面に出し、ロングボールでなんとか局面を打開しようとするサッカーでは太刀打ちできない。
トップにハッセルバインク、中盤にウィッティンガムとプレミアでもやってきた選手がいるにはいたが、この選手たちが目立つことはなかった。
カーディフは開始早々からすばやいチェックからボールを奪い。カウンターからなんとかしようと試みたが、ポーツマスのDF陣を脅かすようなシーンは少なかった。
ロングのスルーからパリーが抜け出してシュートまで行ったシーンがあったが、これはジェームスがうまく対応して得点にならなかった。
惜しかったシーンはほんとこれぐらい。
フィジカルを活かし、高さと強さでどにかしようとしてたが、S・キャンベル、ディスタンのCBをそんなに簡単に崩せるわけがない。
これといった攻撃のパターンが少なく、これではどうにもならない。
ポーツマスがもっとガツガツ出てくるチームだったらよかったんだろうが、中盤を厚くしたポーツマスが全体で押しあげて攻撃を仕掛けてくる場面はなかった。
これがファイナルではなく、もっと早い段階での試合だったらわからないが、ファイナルともなるとポーツマスも慎重になる。
1-0で迎えた終了間際からアディショナルタイムまで怒涛の攻撃を見せたが、高さでポーツマスを制することはなかった。
あまりにも早い時間から全力でいきすぎ、ばてたところで失点し、ここにプレミアとFLCの差がまざまざと出てた。
ポーツマスはプレミアの意地でしっかりこのタイトルを手に入れた。
相手の攻撃をしっかり受け止め、テクニックでもそうとうな上を行き、取るべきところでしっかり得点し、最少得点差で勝利。
中盤でボールをキープできると、なかなかカーディフにボールを奪われることはなかった。
そりゃ、来季、プレミアに昇格してくるチームでもないわけで、これだけの力の差を見せて当然。
もっと点を取り、大差での勝利が見たかった。
プレミアではデフォーが出れてたが、このコンペティションではスパーズでの出場歴があるため出場できず。
この男が出てたら、もっと点が取れてたはず。
フィジカルでガツガツ押してくるカーディフに最初は手を焼いてた感があったが、サイドからの崩しができるようになると、簡単にゴールすることができた。
中に目を向けさせ、サイドから崩す。
しっかりやることができ、見事に69年ぶりにこのタイトルを手に入れた。
これでポーツマスは来季のUEFA杯への出場権をゲット。
アフリカ系の選手が中心になってきてるが、もっとサイドで起点になれる選手がほしい。
S・キャンベル、ディスタン、ジェームスの守備ブロックは強力だが、もう年も年だし、これに代わるような若いDFがほしい。
果たしてレドナップはどんなチームを作り上げてくれるか。
こういう伝統のカップ戦のファイナルにビッグ4がいないのは淋しい気もしたが、気持ちのこもった下のチームの戦いってのもたまにはいいかも。

スコア 0-1

<得点者> 
ポーツマス   カヌー
~愛丸's MVP~
S・キャンベル(フィジカルでゴリゴリ押してきたカーディフに慌てることなく、全て跳ね返した。さすがベテランってとこをまざまざと見せつけた)