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最近 気になること―エリートの自覚

05.12.27.
総務大臣が 盛んに民放テレビ番組に出演なさっているのが目に付く。それも どちらかと言うと “オチャラケ番組”。そして、景気の回復を ご自分の手柄のように高らかに謳い上げる。
民放への許認可権限を持つ大臣が このようにオチャラケ出演して良いのだろうか。
それに 景気回復の“お手柄”にも拘らず、金融のタズナを引き締めようとする日銀を 牽制する 勢力には ダンマリ。インフレへの意図を隠してのダンマリか?好都合にも 担当・所管では ない、と?
言っておきたいが、彼はエコノミストではない、大衆操縦しようとしている下卑た政治屋だ。(シュンペーターが指摘した いつも簡単な答えを出している“経済学者”は信用できない?)

道路公団を解体したとして胸を張っている作家も居る。
民営化して何か 効用があったのか。責任ウヤムヤで しかも特権高級官僚は生き残ったのではないのか。
民営化した途端に 値上げの声がチラホラでも、彼は“値下げしている。アンタはそれを知らないダケ!”と強弁するに到っては 呆れ返って 全くの興ざめだ。

日経新聞の12/27付月曜の“オピニオン”ページに載ったコラム“真性ドッグイヤーの予感”も 気になった。書き出しは格調高く、シュンペーターの引用(上記)で始まったが、その直後が良くない。組織内“番犬”(ホイッスルブロアーのつもり?)に期待したい、と のたまうが、社会の公器としての新聞ご自身の 社会的“番犬”としての自覚は無いのか。報道による現政権への 批判力が最近 特に落ちているのに。社会全体が コイズミ・ムードに流されているという認識が ご自分には無いようだ。まさに権力の“番犬”では 仕方ないのかも知れない。

日本のエリートは、ご自分は 何ものか 何をなすべきか ではなくて 自己利益のために動き、自己保身し、時には権力に擦り寄って、或いは不作為による気楽なサボタージュもやって、積極的・消極的に ご自分ダケの利益を伸張することのみに汲々としているように見えます。その上、ご自分の“お手柄”をひけらかすのです。
上に 挙げた以外にも このような事例は まだまだあるのではないか、と思うのです。

こういう社会と それをおおう このような雰囲気が 最近の 行き場の無い 犯罪や不作為による公害問題偽装事件事故の背景にあるように思うのです。
特に 日本社会は ムードの社会です。戦前も ムードで戦争しました。今後、要注意ですが どうしようもない気分です。
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