goo

京都市立美術館と周辺にて

先週、今度は京都で省エネ・セミナーがあり出かけることになったが、このセミナーは珍しく午後3時から開始。せっかく、時間と金を費やして京都に行くのだから、午前から午後3時までの間に、京都で何か楽しもうと考えた。そこで、催し物はないかと探すと、京都の市立美術館で、ゴッホ展リヒテンシュタイン侯爵家の収集美術品の展覧会が開催されていたので、美術鑑賞と洒落込むことにした。先週に引き続き連続で休戦エンタを投稿開示するのは、本ブログでは初めてのはずだ。まぁゴールデン・ウィークの初頭に、関西人にとっては安近短のお楽しみの参考にでもなれば幸いである。

私は、神戸在住なので、京都に行くには幾つかの交通機関の利用が考えられる。JR、阪急、阪神と京阪の組合せ等々。JRを利用して市立美術館の岡崎方面は少々つらい。阪神と京阪の組合せは、乗り換えに他の交通機関を利用しなければならず非効率。今回は 時間的余裕もあるのでセーブ・マネーとばかりに、阪急の株主優待券\360-を金券ショップで買って、これを利用することにした。神戸市内から阪急の京都側の終点・河原町まで\510-のところを \150-のコストダウンが可能だ。

午前9時に神戸市内を発って、十三で乗り換え、京都に向かう。10時10分過ぎ頃に到着。ここは徹底してケチケチ作戦のため、徒歩で岡崎の美術館に向かうことにした。バスという方法もあるが、京都のバスには学生時代に 冷や汗をかいたことがあって、若干のアレルギーがある。当時 私の大学は北大阪にあったが、たまたま京都の大学と単位の交換制度ができて、半年間京都に通ったことがあった。ある朝、電車から降りて 目当てのバスが中々来ないので、いつものバスとは違う系統のバスに乗った。行き先表示が同じだったので、多分大丈夫とタカをくくって乗ったのだが、ある交差点で 思わぬ方向に走り出してびっくりしたものだった。しかし、行き先は同じなので、冷や汗をかきながら我慢して乗っていると、やがて見覚えのある風景に戻って 目指す停留所に何とかたどり着いてホッとした。しかし、余計なところを回ったので、その分時間が経過していて遅刻寸前。午前中一杯の講義の前だったが精神的ショックにより疲労感は甚大。考えてみればバスは路面電車とは違い、道路があればどんなところでも走行可能なので良く知らずに乗ると このようなリスクはありうるのだ。だから その時からウカウカ バスには乗るまいと思っている。急がない場合は徒歩の方が絶対に確実なのだ。

てな訳で、計画時ネットでバス路線を探すのも面倒だったので徒歩とした。河原町の四条通をひたすら東進。加茂川の四条大橋を渡り、南座の前を行くと 八坂神社の門に突き当たる。この門をくぐり神社の境内を抜けて、周囲の雰囲気が変わると円山公園。そこから北へ抜ける道を探して知恩院前の公道を北上し、青蓮院門跡前を通る。やがて、行く手の彼方に平安神宮のものと思われる赤い大鳥居が見えて、ホッとする。つまりそこが岡崎。考えてみると、八坂神社の裏に知恩院があり、その知恩院は平安神宮と南北で対峙する格好になっている。そのまま まっしぐらで 疎水を越えて、右手の市立美術館へ入る。時計を見ると11時、意外に時間がかかってしまった。市立美術に入る前にブログ用に写真を撮る。



やはり会場入口は2つ。まずは、ゴッホ展。料金を支払い、いざ、入ろうとすると止められた。ひっかけていたリュックが大きいということで、コインロッカーへ。100円損と思いきや さすが京都市立、終わったら戻るタイプ。返って身軽になった。500円で音声案内レンタル。昨年末神戸でのフェルメール展以来便利さ実感しているので迷わず飛びつく。ゴッホの若い時からの絵があって習作が多い。有名な絵はあまり無い。しかし、あの絵のスタイルに行き着いた過程が分かるようになっている。弟テオとの良く似た肖像画も並べられていた。或いは貧乏で苦労していて、安物の絵の具で赤が褪色してしまった絵も展示されていた。また、日本からの梱包財に使われた薄い板に描いた絵もあった。終わると1時間経っていて、ほぼ予想通りの時間経過。
次は、リヒテンシュタイン展、迷わず入ってしまう。音声案内は大地真央だというが、解説対象が少なくほとんど無案内に等しい。返せ500円というか2000円と言いたい。いわゆる泰西名画と言うもののオンパレードだが、聖書のエピソード等知らないものには、おどろおどろしい場面ばかりだ。生首を持って毅然とこちらを見る美女の絵もあった。彫刻や置物もにぎやかしに持ってきたというような程度のレベルではなかろうか。
気が付くとほぼ1時となっていた。それでもフラフラに疲れたし、腹も減った。当初は平安神宮の神苑にでも行ってみようと思っていたが、いざとなるとそれどころではない。

さて、本来 京都へ来たのは省エネ・セミナー受講のため。その会場は、烏丸丸太町の商工会議所で、3時からだ。ウカウカすると2時間は直ぐに経過する。なので、昼食してそのままセミナーに向かうこととする。
二条通を西に向かって歩き、食事する店を探す。と言っても、例によって食ベログであらかじめ数店の候補は予定していて、あとは現実に店の前に立った気分次第だ。岡崎を堀のように囲む疎水を越えて、最初に出合った候補店はメニューの割に高め。
東大路通を北上して、次に行ったのが相生餅食堂。こういう店では初めての場合親子丼を注文することにしているが\650-とある。店に入って行くと、元気の良い 呼び込み挨拶で気持がよい。実際に出てきた親子丼も 外見は普通だが 青ネギ等野菜はきちんと入っていて、鶏肉もしっかりした肉と言う印象。チェーン店のよりは、しっかり料理している。昼食には遅い時間帯だが、全く客足が途絶えることは無い。やはり、恐らく地元の支持がしっかりある店なのだろうと思われる。

さて、疲れも空腹も癒えて外へ出て北上。やがて疎水にぶつかるが、それに沿って西に向かって歩く。冷泉通と言うようで、疎水側が公園風の小径になっていて木陰に何だかホッとする。やがて、池のように広がった水面に水鳥が のんびり浮かんでいるのが見えて来た。どんどん行くと夷川発電所との表示があった。発電のために水の勢いを作る貯水池だったのだと納得。これぞ今脚光の小水力発電。レンガ造りのレトロな印象で今や新たな観光名所ではないか。

以下が、現地にあった関西電力の銅板による掲示文である。
大正3年(1914年)に建設されて以来、長期にわたって京都市内に電力を送電しています。
この夷川発電所は明治23年(1890年)に琵琶湖疏水が竣工し、翌年にその水力を利用したわが国最初の事業用水力発電所である蹴上発電所が建設された後、第二疎水計画と軌を一にして、下流の墨染発電所と同時に建設されました。
初期は、水車が英国ボービング社製の4連フランシス水車、発電機が米国ウェスチングハウス社製の同期発電機でしたが、平成4年~5年(1992年~1993年)に取替工事を行い、現在の認可出力は300kWで国産のS形チューブラ水車および同期発電機を使用しています。

御所御苑の南側を西進。烏丸丸太町交差点で一旦西側に渡って、南下。商工会議所へ。ほぼ予定通りで3時に35分前。セミナーでのお勉強内容は次回のお楽しみ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 興福寺拝観―無... セミナー“エネ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。