たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

山口放火事件

2013年07月26日 | その他
地図の表示   (クリックして表示されたら、拡大記号で拡大してみて)
犯人が生きて捕まってよかった。犯行を自供しているとか、死のうと思ったが死ねなかったとか、とにかく生きて捕まった以上全部素直に自供して罪を償ってほしい。
警察はよくやった。住民の不安と恐怖はいかばかりであったろうか。

当方も異常な興味をもって推移をみてきた。ネット地図で場所を何度も数日前から検索してきたが、新聞で見る航空写真と、Google Mapで表示される山口県周南市金峰(みたけ)の場所が一致せず不審に思っていた。
地区の戸数8戸住民14人(10人が高齢者)の過疎と高齢者ばかりの限界集落だという。犯人は住民が避難していた公民館は金峰でなく、郷という地名(地図では郷は検索できない)の場所、郷公民館に避難していたようだ。この公民館からわずか1キロの山中に靴も履かず、ズボンも脱ぎパンツだけの姿で山道に座っていたという。警察官の名前の問いかけに素直に応じたという。
 
 
この限界集落には玉真寺という寺もある。その前に現地対策本部が置かれた、「周南市金峰杣(そま)の里交流館」というのがあった。杣とは私の亡父も杣であったが木こり、伐採夫のことです。もうこういう言葉は死語になるね。


今日の逮捕報道でようやく地理が理解できました。こんな山の中の限界集落だから起きた事件なのか、犯人が異常人格だったのか、精神鑑定すれば正常な判断能力ありと鑑定されるだろう。裁判に素直に応じ罪を償ってほしい。
郷集落の住民の精神的ショックは大きいだろう。忘れることもできないだろう。名張ブドウ酒事件の集落も今だに後遺症を引きずっている。無罪を主張する死刑囚は夏前から衰弱が激しく末期だと何度か報道されたが、暑い夏を持ちこたえている。

広島のLINE
書き込みの異常反応で仲間の子をなぶり殺した少女も、遺棄現場を再訪し遺体のあまりの急激な痛み方にショックを受け、母に連れられ自首して、未だ救いがあった。
20年勤めてくるのでそれまで待っててと母にLINEで書き込んでいたそうだ。

2月に殺人・死体遺棄の裁判を2回傍聴したが、この事件も遺棄した場所を被告は再訪したのではないかと自分は思って聞いた。被告人は偶然通りかかって見つけたと裁判でも押し通したけれど。犯人は遺棄現場が気になるのだろう。
事件を詳報するサイト 山口事件

OCNパスワード

2013年07月26日 | パソコン

一昨夜の深夜、パソコンの電源を入れるとメールが一通入った。NTTコミニュケーションズ、OCNのプロバイダーを利用しているので、メールが閲覧できる認証用IDとパスワードが不正アクセスにより流出した可能性があり、被害報告はないがただちにパスワードを再設定してくれという、重要メールだった。
再設定方法を案内されているが、この案内文書にしたがい、Mial ONというサイトからログインしようとしても、どうしてもログインできない。
この会社は前にも迷惑して問い合わせしたことがある。会社がユーザーに案内通知せず勝手にサービス内容を変更しているからです。

今回も先月のブログのgooの不正アクセス再設定のように、IDロックされ頭から変更IDを投入せよ、ということかと小1時間悪戦苦闘したが、OCNのID再設定ログインには2通りあって、入れないことがようやく分って、再設定した。迷惑この上ない。
日本のネット会社のセキュリティの脆弱性・お粗末さに呆れている。
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山口連続放火・5人殺人事件は重要参考人が捕まらない。犯人は手先が器用なので山の中に秘密基地でも作ってひそんでいるのか?という情報もある。ネット検索すると個性的でやたら詳しい犯人の動機を推測するサイトもあった。置き去りにされた犬が気になっていたが市の職員が保護し、動物保護団体に引き渡され、犬の健康状態は良好だそうだ。
マイブログの昨日のアクセスIPは最高レコードだった。閲覧感謝!


宿業

2013年07月25日 | お寺参り

“さるべき業縁もよほさば、いかなるふるまひもすべしとこそ、聖人はおほせさふらいしに・・・“(歎異抄第13条)
「ふと何か暗い運命に左右されるとき、どんな悪業でも平気でするのが人間ではないかと、親鸞聖人はおっしゃいましたのに・・」(PHP文庫 歎異抄入門 梅原 猛)

数日前の仏教講座でも講師は、因さえあればどんな悪事でも働くのが人間というもの、警察官も裁判官も僧侶も同じ。
「警察官が人間をやっているのではない、人間が警察官をやっている。裁判官が人間をやっているのではない、人間が裁判官をやっている、僧侶が人間をやっているのではない、人間が僧侶をやっているのだから、さるべき業縁もよほさば、どんな悪事でもやるものだと講話されました。

歎異抄13条では
”よきこころのおこるも宿善のもよほすゆえなり、悪事のおもはせらるゝも悪行のはからふゆへなり”
「わが心にたまたまよい心が起こるのは、遠い遠い過去からの積もり積もった業の働きでありますし、また、悪いことをしたいと思うのも、やはり前世からの業ゆえでありましょう・・」
と、弟子唯円に親鸞聖人は言って聞かせている。

真宗大谷派東本願寺はこの「さるべき業縁もよほさばいかなるふるまいもすべし」を今日の言葉として解説し、大谷大学も同じように解説している。
老人介護の優しい手が、あるとき積もり積もって疲れ果て、殺人者の手に変わってしまって、老母の首を絞めてしまう。昨年私の住む隣の市でも起こり、裁判では多くの市民の減刑嘆願があった。

親鸞聖人の生きた、“「弥陀の本願」と「宿業」という言葉が発せられた時代は、戦乱の時代であったことに注意する必要がある。
親鸞が言いたいのは、結局、こういうことであろう。
人間の善悪といっても、もともと善と悪とが人間に定まっているのではない。殺したいと思っても、殺すことのできないような業縁を持っていれば一人も殺さないし、また殺したいと思わなくても何らかの業縁で百人、千人も殺すことがある。つまり善悪は初めから定まっているのではなくて、何らかの業縁によって悪を行ったり、行わなかったりするだけであるというのである。”(解説 梅原 猛氏)

今朝は、静かな山村の山口県周南市(しゅうなんし)金峰(みたけ)で起きた、5人連続殺人・放火事件に憤り、人間の悪行について宗教的に乏しい自分の頭で考えました。
その数日前に自首してきた広島県の専修学校少女達の「仲間のなぶり殺し事件」も同じです。
昨日の地元紙、岐阜新聞には犠牲者の母のコメントと可愛い顔の犠牲者の顔写真を見た。やりきれないでしょう。
山口県の重要参考人は生きているのなら、出頭してすべてを自白すべきです。捜査に当る警察官のご苦労は大変のようだし、残った地元民は目途がつくまで公民館で集団避難生活だという。お気の毒でなりません。
放火を予告するような張り紙の戯れ歌は2年ほど前から張ってあったというし、あるネットの写真では新聞のように画像を部分修正せず、歌人気取りの参考人の名が読み取れた。
10年ほど前、今回犠牲になった一人の男性と集落の酒席で喧嘩になり、参考人が刺されて軽症を負ったことがあるという。強い殺意が伺われる。
最近は大きな犬を二匹飼っていて村人が立ち話ししていると、犬を割り込ませたり、大音響のカラオケを放ったり、上半身裸のマネキンを車庫の前に立てたり、と異常だらけだ。食べ物をいっぱいやって残された大型犬もテレビで見たし、マネキンもネット写真で見た。
とにかく、生きているのなら出頭すべきだ。村の人の心の傷の回復と、亡くなった人のご冥福を祈る今朝です。

当方の隣の市の前市長さんも67歳で、当方と同じ膀胱がんで亡くなった。任期途中で病気療養専念のため、退任されていた。今日はお葬式の日と新聞で読んだ。ご冥福を祈ります。


ロイヤルベビー

2013年07月24日 | 日記

今朝は英王室のロイヤルベビー誕生の喜びの退院写真18枚をネットでしっかり見ました。
何はともかくおめでとうございます。
数日前の路上で待っていた小学生のエリザベス皇太后への質問、「男の子がいいですか、女の子がいいですか」、にはニコッとしたし、「どちらでもいいよ、暑くて早く避暑に行きたいから、早く生まれてほしいよ」との、正直な答えに笑いました。

嬰児の顔を久し振りに拝見したが、老成した可愛いシワを寄せていたね。
3日ほど前からカメラの放列で、待っていたカメラマンはお疲れさんでした。
ウイリアム王子は「大きくなったら、君はのんびり屋だねと言います」と、いっておられました。
週刊新潮は早速、王子の若すぎるハゲのわけ、出産が遅れたのは呪われたカニ座のせい?、姑カミラ夫人とうまくいかない?など20の謎か。商魂たくましい。
王室御用達の赤ちゃんグッズ日本で買えるか?夕方のテレビはおくるみはコットン・メスリンとかいう同一製品を扱っている店の店員が、吸湿性がいい綿製品で同じのが完売状態と放映していました。
本来”ばあば”になるはずだったダイアナ妃が生存なら喜ばれただろうに。キャサリン妃はまだお腹はそうとう大きかった。
とにかく英王室と英国民おめでとう。

きょうは少し午前中雨が降り、気温が下がったのでゴルフ練習場へ行ってきました。7月と8月は暑いし、お客も少ないので通常料金1,200円2時間が1,000円に値下げでした。ガソリンは156円と大高値です。


参院選結果

2013年07月23日 | その他

今度の選挙はネット選挙解禁の初めての選挙だった。ツイッターなんてつぶやきは性に合わないし、フェースブックはブログの匿名のID、corona404で登録して連携しブログをアップしていたが、それで閲覧者が増えるものでも無し、数ヶ月で退会した。
フェースブックは匿名は少なく実名で登録することに同意を求めているのです。退会がまた厄介なシステムでした。
と、いうようなことで、わたしは選挙でネットは利用しなかった80%の国民の一人で意味ありませんでした。

池上彰の選挙特報・特番では、12月の衆院選で引退した、自民党元官房長官中川秀直氏と、民主党元財務相藤井裕久氏がコメンテーターで出ていました。
アベノミクスの命名は、2006年の第1次安倍内閣の国会での最初の代表質問で、中川秀直氏が自民党幹事長として「財政再建と経済成長を両立させるのがアベノミクスともいうべき経済政策の基本だ」と言ったのがはじまり、名付け親でした。今はゴルフ三昧といっていたね。
2人には今度の選挙を総括して色紙を求めて、藤井氏は「宴の後はガッカリ」と書いていたね。
大胆な金融政策、機動的財政政策、成長戦略を3本の矢とし、金融政策は3ヶ月で目が出ました。後二つはこれからどうなるのか。
藤井氏は物価上昇率2%を目指すリフレーションは必ず、インフレになる。経済の初歩の初歩と言っていたね。だからガッカリだって。アホノミクスになるのでしょうか。
リフレをはじめ、安倍戦略を裏で練ってきたのは、
浜田宏一   現内閣官房参与 イエール大名誉教授リフレの論客、もうひとりの浜幸といわれる。
岩田規久男 現日銀副総裁 元学習院大教授
伊藤隆敏 現東洋大教授 元大蔵省副財務官
高橋洋一 現喜悦大教授 元大蔵官僚 元安倍首相補佐官
中原伸之 元日銀政策委審査委員 元東亜燃料工業社長  など、雌伏時の勉強会の仲間だといわれている。(雑誌プレジデント2013.6.17号)

「ねじれ」は二院制の本質であり、ものごとが簡単に決まらないのが二院制の手柄。
原発の廃棄処理費は試算不能、年金制度は遠からず破綻する、TPPで農業が壊滅する、それで苦しむのは「孫子の代」なので、それは考えない。目先の金が何より大事「経済最優先」と候補者は言い立てた。
「未来の豊かさより、今の金」未来もくそもないというやぶれかぶれ、百年の形より目先の利益を多くの人が選んだ選挙結果だった。(7月23日、朝日オピニオン起稿 神戸女学院大名誉教授 内田樹)の達見はほんとにそのとおり。

もともと自民一強は良くないので、当方は選挙区も比例区も自民には投票しなかった。共産党が伸びる選挙の時代は良くないと週刊誌のとおりになった。
民主党は菅直人元首相を倫理委員会にかけて、除名の処分をせよ。鳩山由紀夫元首相の一連の尖閣諸島親中国発言には呆れるほかないし、菅氏も引退して2人は静かにしてほしい。

当選確実と予告していた飯島勳氏の予側で当選確実の、民主東京選挙区、鈴木寛氏55万3千余で落選、民主が直前公認せず、無所属で立った大河原雅子氏23万7千余で落選共倒れ。この大河原氏を菅氏が反原発で応援したのが反党行為で問題になっているのだ。
徳島選挙区17万9千余、鳥取選挙区16万余、高知16万余で当選、もうこんな選挙制度は止めよう。
全国7ブロックの区割りを選挙区として格差をなくすべきだ。民意はいつまでも国会には反映されていない。


困ったJava

2013年07月23日 | パソコン

昨日からgoo事務局は、ブログのアクセス状況を解析したサービスをユーザに10日間限定て無料提供し表示している。なかなか面白い。
昨日1日の一番多かった、(閲覧数PVの時間帯別、閲覧者IP時間帯別、検索キーワード、ブログページ、閲覧元ホームページ、閲覧元ブラウザなど)昨日の一日分のアクセス状況がひと目で分った。
ただし、これはブログをアップしている本人宛に編集画面に通知してくれている。本来このサービスは月額500円の有償サービスで提供しているものだ。

時間帯はほぼ深夜まで万遍に閲覧されている、これは人間様が、見ているより検索エンジンで情報を集める巡回ロボットソフト・クローラーの分も含んでいるのだろうと思った。

ブラウザにMozilla Firefoxを入れているが、トップ画面で「アドオンマネージャーを表示」し、「プラグインが最新バージョンであるか確認する」を、クリックして調べたら、「Java Deployment Toolkit (click-to-play) はブロックされました。」と出た。これを「有効」になっているのを、「無効」にしておいた。6月下旬パソコンが操作中いきなり電源OFFになるトラブルが数回あったが、このJavaのせいだろうか?

gooブログにアップする写真を部分修正する場合は、プラグインソフトがJava V6 しか受け付けない。昨年からエラーとなる。最新版はV7のため旧バージョンに戻せという。
ところが案内される、Javaの旧バージョンはOracleのアーカイブスに入ってしまい、「すみません。ダウンロード前のライセンス契約をしなければなりません」と、ダウンロードできない。
goo事務局はパソコンの機種により異なるので、この件のサポートには応じられないし、新バージョンのJava V7適用にもするつもりはないと、gooはつれない。
ネットの各サポートページも情報が古くていづれも役に立たなかった。写真の修正はパソコンを更改しなければいけないということなのだろう。


仏教講座

2013年07月22日 | お寺参り

蒸し暑い日がつづき不快指数100です。選挙も終わりました。ねじれも解消され後3年は選挙がない。安倍首相や自民党には腰を落ち着けて政策実現に取り組む黄金の3年となる。
テレビ東京、池上彰の選挙特報圧勝と今朝は出ている。衆院選でも今回も途中から見た。
それにしても安倍晋三さんは政治家として傑出しているのか、単に運が良いのか、人の運命は分らないものですね。潰瘍性大腸炎は例の特効薬で大丈夫なのかしら。こちらは直腸切除の機能障害で、昨日とその前の日も不順で苦労していている。排泄系に障害のあるのは、気分も滅入るし情けない。

安倍さんはどうか、体も政治もおごることなく、自重して国民の生命と暮らしを守るため頑張ってください。
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土曜の夜は仏教講座「人間にとって真面目とは何か」 講師 池田勇諦先生(元同朋大学長 真宗学専攻)
「人間は真面目であることは大切だが、真面目だけでは流転するばかりだ」と、若い頃(昭和40年代)に先覚から聞いた一言が問いとなって胸にささっている。長年自分に問いつづけ近年ようやく、自分なりの解を自覚できるようになった。それを今日のテーマとするという講座でした。
真面目だけでは状況に流されるだけ、流転する。利己(エゴ)だけが基準になる。それを親鸞聖人は歎異抄で教えている。基準が定まらない。時代により変わる。善悪だけの立場で判断している。
真偽、真は真実 何が真実かを問う。虚偽、何がにせもの、そらごと、たわごとかと問え。真偽という。
私にとって親鸞聖人とは、どういう人か、如何なる存在か。自分に問え。私にとってとは、自覚された、私自身にとって如何なる存在かということ、それを自分に問え。
仏教講座に通う。真面目人間ほど当てにならない。

聞法(もんぽう)する。「聞法とは、何が真実か、何が虚偽か、その感覚を教わりに行くところ」。
人生すべてを真理問題にせよ。求道者たれ。人間として生きる意味を問え。
聞法とは、「さて、今日の仏教講座の結論は何だったかと聞く人がいるが、聞法は結論ではない。出発点だ」。

観念的な思念でなく、自分抜きの、自分本位の善悪でなく、内面、本質を見よ。現実主義者であってはならない。

利己の善悪、現実主義では流転する。真偽の感覚を磨くのが仏道である。善導大師は「不安のない安心より、不安のある安心の方が大事である」と説いている。(この場合は仏教用語アンジンと読まずアンシンと読む)。善悪の判断は利己(エゴ)であってはならない。

親鸞聖人は「自信教人信」と教えた。自ら信じ、他人にも信じ教える。利他深広の信楽(しんぎょう)という。
「眼(まなこ)をひらく 心をひらく」、当地サブテーマは利他深広に叶う良いテーマだ。

と、いうようなお話でした。先生はもっと深く出典も多数引用され講義されるが、なにせ「無い頭で聞く聞法」なので、こんな聞き方しかできなかった。これを活字にし、あろうことかネットにさらす愚かには、目をむかれるでしょう。


参院選投票日 眼を開いて

2013年07月21日 | その他

今日は参院選挙の投票日、選挙運動も昨夜12時まで、昨日の新聞は各党一斉に新聞広告を打った。それぞれの主張があって参考になった。ただ本気で政策を選挙後に取り組むかな、ということでしょう。
わが岐阜県選管も、昨年11月の衆院選のように、投票日当日に期日前投票の新聞広告を打って、爺に叱られ、ブログにからかわれるようなヘマは今度はやらなかった。。

自動車の街、米デトロイト市が破産した。負債額は180億ドル(1兆8千億円)に達するという。街は治安が悪化し保険金目当ての放火が相次ぎ、犯罪は多発するが警察官を雇う金がない惨状だという。日本車が足を引っ張って日米自動車摩擦になったこともある。日本がこうならないという保証はない。
経済・憲法・原発・TPP・近隣外交など課題は待ったなしだ。

昨晩は仏教講座に行ってきた。少し疲れもあったし、体調も悪く夕方に少し寝て昨日は朝昼兼用の喫茶モーニングで一日食さなかった。
仏教講座は第109回、9年間続いたそうだ。後1年で10周年とお寺の新年度は7月からなので、開催前に真宗大谷派岐阜別院輪番さんが挨拶された。
テーマは不変で「生きるって どういうこと」である。
一昨年地震が来た直後、親鸞聖人750回御遠忌法要が本山で営まれた。来年4月にこれを受けた地方の教区ごとの御遠忌法要が営まれるとか。全国に30教区があり岐阜教区は笠松・竹鼻・岐阜教区連携で「教区サブテーマ」が決まった。

「眼(まなこ)をひらく、心をひらく」という。

講師の池田勇諦氏(元同朋大学学長・現在名誉教授・三重教区西恩寺前住職)は大変いいテーマだと賞賛された。この先生の講話はいつも深く、聞き応えがある先生です。
眼をひらく 深さ、縦糸・真理を追い求めること。 心をひらく 広さ、横糸・広がり、共感 という意味。感心して輪番さんの考案かと尋ねたら、教区の方の提案だったそうだ。

今日の投票も 眼をひらき 心をひらき 主権者の権利と責任を全うしなければならない。
昨日の新聞投書に投票券の無い20歳未満の孫や子の代まで考えて、選挙権を行使する責任があると載っていた。
昨晩の講師も「景気、景気としか聞こえてこない。原発はどうする。大事な論点だ。財界・産業界は再稼動賛成一色、反対の声がかき消されてしまっている。中日春秋コラムは賛成か反対かは、被害に遭わなかったか、被害者になったか、が判断基準になっていると載せた。そのとおりで、放射能で家に帰る事も出来ない、仕事は奪われた、家族はバラバラ、狭い仮設住宅に押し込められて、半殺し生殺しの被害者はいっそ殺してくれと、そのほうが楽だと思っておられるだろう。自民党の総務会長は放射能で死んだ人は一人もいないと放言した。呆れた見識」と。
ドイツのキルケゴールという哲学者は、
・自分の鼻先しか見えない現実主義者ほど恐ろしい者はない。
・いつも真面目な人間は戦争にも真面目である。

と、書いている話も紹介された。
さて、景気回復の入り口が見えたと、自民は宣伝するが構造不況の日本はそう簡単に景気回復・賃金アップとはいかないだろう。
新聞、「ドイツが心配するニッポン」(朝日)、’88に設立された在日ドイツ日本研究所の所長は日本滞在22年、韓国や中国との関係がこれほど悪化しているのに、参院選ではほとんど論議されないことに驚いている。欧州9カ国と国境を接するドイツでは考えられないことだと。

最近はアメリカも日本に何かと疎遠な態度をみせている。主権者の貴重な責任ある平等な1票を、眼を開いて投票しましょう。
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投票を済ませてきました。記入台の衝立を修復していた市職員に「新聞では選挙事務のミスが目立つなぁ。最近の公務員はたるんどるぞ!」と叱った。「ホントその通りで申し訳ありません」と問答してきました。


春日局余話

2013年07月20日 | その他

お福(春日局)が23歳から26歳まで過ごした、美濃の国、武芸川町谷口は、小さな谷川が山から武儀川にそそぎこむ、日本のどこにでもある少し開けた、河岸段丘で狭く小さな傾斜地で平場の少ない地でした。法泉寺の近くに武芸川小学校があった。

汾陽寺の入り口が分らず通り過ぎてしまって、阪の峠のつづら折れを登りきって寺尾の千本桜の端に出て駐車場で折り返した。
この平場には花の季節だけ茶店が出るのか数軒の茶店や公衆トイレがある。今はどこも閉鎖していた。
この駐車場が猫の捨て場になっているらしく、5匹も遊んでいた。中でもクロぶちは人に馴れていて、スリスリしてくるし、撫でてやると喉を鳴らしごろんと横になって甘えた。
子猫が2匹、これはおどおどしていて逃げてしまう。この親猫はお福のように、しっかりものらしく、子猫と当方を横にらみして近寄らない。
こんなところに食べるものがあるのか。缶詰の空き缶が3つほど、中には何もない。雨水ばかり。それを彼等は舐めていた。
ペットをひどいことをするなあ。夏は昆虫や蛙くらいが彼等の食事だろうか。冬は凍え死んでしまうだろう。

  二度クリックを

 

クロぶちはお福の夫稲葉正成といったところでしょうか。
稲葉正成⇒系譜は美濃国池田郡を領し、小寺山城に居城した
初代⇒稲葉塩塵を祖とする。
二代目⇒道則(大永5年牧田合戦戦死)
三代目⇒一鉄(揖斐川町清水城主、本郷城に生まれる)
四代目⇒重通 
五代目⇒正成(林正成といった。父は林惣兵衛正秀といい伊予の河野氏がルーツで稲葉家と同じ美濃国の林家の出自)
正成⇒”元亀2年美濃国本巣郡十七条に生まれる。はじめ稲葉一鉄美濃国曽根城に居す。林氏もまた同国十七条にあり。両域地相交わるがゆえに、しばしば合戦におよぶという。”

正成は稲葉家と林家のしばしばの合戦の和睦のため稲葉重通の婿となる。妻は四代目の重通の長女、この長女が死んでしまったため、お福もまた重通の養女に迎えられ、重通は死んだ長女の婿の後妻に、養女のお福を結婚させた。
そもそもお福を養女にしたのは2人を夫婦にするため養女にしたのだろうという・・。ややこしいね。
お福の系譜⇒稲葉塩塵から3代目、一鉄の兄弟の通明の娘「おあん」と斉藤利三(白樫城主、明智光秀に従い捕らえられて刑死す、天正10年打ち首、さらし首)が結婚して生まれたのがお福である。したがってお福は後妻であり先妻の子が1男1女いたという。

先妻の子⇒一男は政次(まさつぐ)、一女はのちに堀田勘左衛門正吉に嫁ぎ、のちに老中として家光をバックアップする堀田正守は、その子である。

正成のその後⇒彼はお福と離婚した後も浪人していたが、お福が竹千代の乳母になったため、美濃国で1万石の所領を与えられ大名に、さらに1万石を加増され越後の糸魚川に赴く。稲葉内匠助と改め土佐へ移った。
お福の母「おあん」⇒一鉄の兄弟、通明の娘とも、道勝の娘とも、はたまた一鉄兄弟の牧田合戦で死亡した5人の兄弟の誰かに稲葉右京進というものがあり、その娘ともはっきりしないらしい。お福がどこで生まれたかもはっきりしていない。
正成とお福の子⇒4人の男の子、長男の正勝は8歳にして家康に仕え寛永9年小田原城主となる。長男の千熊(せんくま)が家光の小姓になっている。この千熊がのちの正勝である。

図書館の本をネット検索したら、春日局に関する本は100冊くらいある。目ぼしい本をメモして図書館へ行った。
以上は⇒わずか18ページのパンフ 「春日局のふるさと 美濃池田路紀行(岐阜池田町発行)系図が分りやすい。稲葉家累代の墓は町内の養源院にある。
「知られざる実像 春日局」小和田哲男 講談社 この本は学術的に詳しく分りやすい。3分の1も読んでいない。この2冊は郷土コーナーの棚にあった。
それにしても「大奥」という幕府統制を形成し、徳川250年の基をつくったお福、春日局はすごい女性だったことが分った。


歴史散歩 春日局ゆかりの地 その3

2013年07月20日 | その他

法泉寺のある武芸川町谷口の集落の外れの県道入り口から、さらに1キロほどの深い山の中の行き止まりに汾陽寺(ふんようじ)がありました。
県道を谷口の集落を過ぎ、つづら折れの「阪の峠」を登りきると頂上が「寺尾の千本桜」です。
汾陽寺の入り口を見落として戻るに戻れず峠を越し、千本桜の駐車場まで行ってしまい、そこから戻りました。今度は汾陽寺入り口のバス停標識でようやくたどり着きました。
入り口から数百メートルは舗装道路、途中から1キロほどの坂道が砂利道です。道肌は雨水で荒れていました。
こんな山の中に無住寺でない寺が本当にあるのかと、薄暗い杉木立の中を行き、寺の前100メートルほどの急坂が乗用車では難儀で、退避場に車を止め、そこから徒歩で登りました。お寺へ着くと、やはりご住職の車は4輪駆動の乗用車でした。

この寺は、登り口の由緒看板のとおり、やはり歴史の古いお寺です。
”創建は、土岐氏執権斉藤越前守利永
再興は、斉藤新四郎利国で利永、利国は共に美濃を支配した武将。利国の遠縁に春日局の父、斉藤内蔵助利三(としみつ)あり、この縁で局は当寺にしばしば参詣したと伝えあり。(お局道)”とあります。

斉藤利三は本能寺の変で明智光秀につき、信長を討ったが、秀吉に攻められ光秀は戦死、利三も捕えられ洛中引きまわしの上、六条川原で首を切られた。秀吉は光秀と利三の首と死体をあらためてつなぎあわせ、粟田口で磔にした。
お福も母に連れられ変わり果てた父を見に行ったという説もあると、「歴史秘話ヒストリア」は放映しました。お福(春日局)が4歳のときです。

お福は17歳のとき稲葉正成(まさなり)と結婚。5年後に関ヶ原の戦いが起こる。戦いの翌年、正成は主君の小早川秀明と不和となり浪人、故郷の美濃谷口に引っ込んでしまった。お福も夫に従った。23歳だった。
夫の再仕官の口はなかなか見つからなかった。お福にはすでに3人の男の子が生まれていた。そうした時、将軍家で生まれてくる子供のために乳母を募集していると聞きそれに応じ、家康は経歴を気に入り、お福は夫と離婚して江戸に向った。折り良くお福は4人目の男の子を出産したばかり、お乳は出る、狭い館で妻妾洞穴、夫にも嫌気がさしていて家庭不和、妻主導で離婚した。26歳だった。
(参考資料、「日本史探訪」北条秀司、杉本苑子、「春日局」小和田哲男等)

亡き父の菩提を弔うため、3年間昼なお暗い「お局道」をしばしば参詣したのかと想像しました。それにしてもこの辺ぴな山の禅寺を、よく何百年も守ってこられたと、住職さんに敬意を感じました。
   
汾陽寺由緒           県道入り口集落方面  お局道         本堂前

    
本堂と道場        本堂と道場       山門           お局道

余話へつづく