たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

参院選投票日 眼を開いて

2013年07月21日 | その他

今日は参院選挙の投票日、選挙運動も昨夜12時まで、昨日の新聞は各党一斉に新聞広告を打った。それぞれの主張があって参考になった。ただ本気で政策を選挙後に取り組むかな、ということでしょう。
わが岐阜県選管も、昨年11月の衆院選のように、投票日当日に期日前投票の新聞広告を打って、爺に叱られ、ブログにからかわれるようなヘマは今度はやらなかった。。

自動車の街、米デトロイト市が破産した。負債額は180億ドル(1兆8千億円)に達するという。街は治安が悪化し保険金目当ての放火が相次ぎ、犯罪は多発するが警察官を雇う金がない惨状だという。日本車が足を引っ張って日米自動車摩擦になったこともある。日本がこうならないという保証はない。
経済・憲法・原発・TPP・近隣外交など課題は待ったなしだ。

昨晩は仏教講座に行ってきた。少し疲れもあったし、体調も悪く夕方に少し寝て昨日は朝昼兼用の喫茶モーニングで一日食さなかった。
仏教講座は第109回、9年間続いたそうだ。後1年で10周年とお寺の新年度は7月からなので、開催前に真宗大谷派岐阜別院輪番さんが挨拶された。
テーマは不変で「生きるって どういうこと」である。
一昨年地震が来た直後、親鸞聖人750回御遠忌法要が本山で営まれた。来年4月にこれを受けた地方の教区ごとの御遠忌法要が営まれるとか。全国に30教区があり岐阜教区は笠松・竹鼻・岐阜教区連携で「教区サブテーマ」が決まった。

「眼(まなこ)をひらく、心をひらく」という。

講師の池田勇諦氏(元同朋大学学長・現在名誉教授・三重教区西恩寺前住職)は大変いいテーマだと賞賛された。この先生の講話はいつも深く、聞き応えがある先生です。
眼をひらく 深さ、縦糸・真理を追い求めること。 心をひらく 広さ、横糸・広がり、共感 という意味。感心して輪番さんの考案かと尋ねたら、教区の方の提案だったそうだ。

今日の投票も 眼をひらき 心をひらき 主権者の権利と責任を全うしなければならない。
昨日の新聞投書に投票券の無い20歳未満の孫や子の代まで考えて、選挙権を行使する責任があると載っていた。
昨晩の講師も「景気、景気としか聞こえてこない。原発はどうする。大事な論点だ。財界・産業界は再稼動賛成一色、反対の声がかき消されてしまっている。中日春秋コラムは賛成か反対かは、被害に遭わなかったか、被害者になったか、が判断基準になっていると載せた。そのとおりで、放射能で家に帰る事も出来ない、仕事は奪われた、家族はバラバラ、狭い仮設住宅に押し込められて、半殺し生殺しの被害者はいっそ殺してくれと、そのほうが楽だと思っておられるだろう。自民党の総務会長は放射能で死んだ人は一人もいないと放言した。呆れた見識」と。
ドイツのキルケゴールという哲学者は、
・自分の鼻先しか見えない現実主義者ほど恐ろしい者はない。
・いつも真面目な人間は戦争にも真面目である。

と、書いている話も紹介された。
さて、景気回復の入り口が見えたと、自民は宣伝するが構造不況の日本はそう簡単に景気回復・賃金アップとはいかないだろう。
新聞、「ドイツが心配するニッポン」(朝日)、’88に設立された在日ドイツ日本研究所の所長は日本滞在22年、韓国や中国との関係がこれほど悪化しているのに、参院選ではほとんど論議されないことに驚いている。欧州9カ国と国境を接するドイツでは考えられないことだと。

最近はアメリカも日本に何かと疎遠な態度をみせている。主権者の貴重な責任ある平等な1票を、眼を開いて投票しましょう。
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投票を済ませてきました。記入台の衝立を修復していた市職員に「新聞では選挙事務のミスが目立つなぁ。最近の公務員はたるんどるぞ!」と叱った。「ホントその通りで申し訳ありません」と問答してきました。