たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

妻恋いの本・「妻と私」

2016年05月01日 | 読書

いいお天気の連休3日目です。京都で勉強中の二番目の孫はバイトが多忙なのか3日に帰省するようです。どこかへ出かけたいが、術後後遺症でスッキリしないので蟄居しています。昨日は打ちっ放しへ行ったし、そうそうお遣いの無駄遣いもできないので本屋へ行って見ました。古本書のエッセイ・コーナーで

「妻と私」江藤淳 文芸春秋社 平成11年7月刊 同年9月8刷

400円の値札が貼ってあるのに清算書を見ると320円(税込)でした。今再読中の妻恋いの記「妻を看取る日」(垣添忠夫)も、単行本は図書館の本で読み、文庫本を中古本で求め再読しました。いい内容の本です。この単行本も同じ棚に新品同様のが陳列してあって定価1,300円のが600円でした。単行本を先に求めたので買いませんでした。同じ種類の「伴侶の死」(平岩弓枝編)もあり、これも文春に初出の再編集と追加数編です。この本には初代お天気博士・倉嶋厚さんの慟哭の記も収録してありました。亡妻が末期で入院中喫煙室に置いてあった週刊朝日「人、死に出会う」の連載記事にあり、偶然目にして貰ってきて切り抜きを保存しています。

江藤さんはこの本が遺稿集になったのでしょう。平成11年5月13日のあとがき、7月7日本書出版、7月21日には自宅浴室で剃刀で手首を切って自殺した。
その後文春で姪が書いた「かわいそうな叔父様」という記事を読んだ記憶があります。
どんな人も伴侶を亡くすと精神的ショックが大きいのですね。
私もこの6月で亡妻の18回忌を迎えます。57歳という若さで逝って、生存中は何一つ楽をしてやれず、退職半年前に乳がん手術し、ヤレヤレこれから2人で少しゆっくりと思った矢先、それから5年弱で逝ってしまいました。他人様の妻恋いの記を読むのも供養の一つです。