たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

今日も元気だタバコがうまい

2015年06月20日 | 日記

トヨタ外人女性役員が麻薬密輸容疑で逮捕された。タバコも依存性のある覚醒剤の一種だろう。よくないタバコの喫煙を止めようとしない困ったお爺さんだ。

最近新発売されたタバコに「メビウス・モード(MODE)」という製品がある。発売記念にライターつきで売っているので、100円を儲けたつもりで連日4,5回買った。
行きつけのコンビニではタバコは取り外し、ライター収納空箱をレジ前に陳列しているので、その箱を手に取り、「これお願い」と言えば済む。
この景品がないとレジで製品を指名するのに困ってしまうのだ。なぜなら黒っぽい陰気なデザインで、しかもカウンター越しに陳列棚を見て、タール表示が読めなく、陳列番号を指名できないからだ。
「え~と、87から89番までのヌードの3お願い」「ヌード?モードですか?」「そうそう」と売り子の女性が赤い顔をするのだ。後ろのお客は爺さん早くせよとイライラしている。
日本たばこは、商品販売の実際を認識して商品開発しているのか。常識と商業センスを疑う。なっとらん。直ちに改善せよとメールした。

その返事がきた。

早速ではございますが、お寄せいただきましたご意見に関しまして、回答申し上げます。
弊社メビウス・モード・シリーズにつきましては、メビウス・ブランドのモチーフを採用し、色の背景に鮮やかな色のグラデーションと光沢感の使い分けにより、プレミアム感とスタイリッシュ性を高めたデザインとさせていただいております。また、シリーズの統一感を高めるため、同様のデザインを採用させていただいており、パッケージ表面には、タール値や銘柄名を記載いたしまして、識別性を向上させております。
しかしながら、このたび○○様より頂戴いたしました、デザインに関するご意見や、「読めないため指名するのに困っている」とのご意見につきましては、お客様からの貴重なご意見といたしまして、弊社関係部署に申し伝え、今後の参考とさせていただきたいと存じます。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

というアンコだった。先般送っていただいた読売新聞「編集手帳傑作選7」という小冊子の、「はじめに」を日テレキャスター・小西美穂さんが書いている。
文章構成の組み立ては、マクラ(書き出し)、アンコ(本題)、サゲ(締めくくり)であるそうな。日本たばこのメールはマクラも、アンコも、サゲも、やたら丁寧過ぎる文章だった。

「今日も元気だ・タバコがうまい」は昔の傑作コマーシャルだったが、最近たばこの宣伝は目にしない。「メビウス」は、前は「マイルドセブン」というネーミングだった。ヨーロッパ人は太地のイルカの追い込み漁に極端な忌避反応を示すように、タバコも同じだそうな。たばこに「マイルド」は規制用語だと、輸出向けに「メビウス」と改称された。イルカは海豚と書く、MEVIUSの意味は不明だ。
お爺さんはマクラも、アンコも、サゲも、起承転結もまったく気にしない、「今日も元気だ、タバコがうまい」。