たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

歯科救急診療を受けた

2014年10月26日 | 日記

'Dentistry is a work of Love.  Kanzo Uchimura
歯科医療は愛の仕事なり 内村鑑三

岐阜市の隣町、瑞穂市・朝日大学附属病院のエントランスホールに懸っている扁額です。
内村鑑三先生の紹介文とこの扁額の由緒を書いた2枚のプレートもかかっています。何でも内村先生が軽井沢の星野温泉に滞在中、猛烈な歯痛に襲われ当地の歯科診療で軽快した。その感激を墨痕鮮やかに英文・毛筆で残された。ふすま1枚ほどの大きさです。当地の歯科医師会が縁あってこの大学へ寄贈された。すべての歯科医療に携わっている人が漏れなく座右としている名言と説明してありました。

実は今日日曜日、歯科救急診療を受診しました。金曜日に歯科医院で最後のステップ、上前歯2本のコーティング治療を受け後1回で終了でした。夕食にいつも好きな野沢菜の漬け物を焼いて漬物ステーキにして食しました。繊維質が強いのでいつも同じところの奥歯に繊維が挟まって残ります。それを歯間ブラシでゴシゴシ・・お風呂へ入ってゴシゴシ・・少し出血したので強めにゴシゴシ・・それが良くなかったか、就寝前から歯痛が始まりました。

なかなか寝付かれず、寝たり起きたり、貰い置きしていた痛み止め・ロキソニンを服用、入眠剤マイスリーを服用したり、残り少ない貴重薬の世話になりました。
翌日土曜に歯医者に行けばよかったが、日中ガマンしやはり痛みで寝付かれない。二晩まんじりともせず、日曜日ますます痛みが激しくなり、2年前手術した唇の傷跡までズキンズキン・・。

我慢の限界で2,3年前お盆の最中に歯痛を起こし、市役所で教えてくれた歯科救急診療に、朝日大学附属病院・口腔外科・歯科に行きました。片道20kmに救急病院があって大助かりです。

門衛さんに駐車場所を教えて頂き、歯科受付はカーテンが締まり人っ子一人いません。ブザーを押すよう案内されていました。すぐ診察室のドアが開き、男性歯科衛生士の方なのか、要件を聞き、その場で治療椅子に座らされました。ほどなくドクターがお見えになりました。昼の12時半頃です。

若い優しい男性の先生でした。治療中の歯科医院の「義歯・ブリッジ・冠の管理」伝票を持って行き説明し別の奥歯が痛んで眠られないと訴えました。
初めにどの歯が痛むか検診され、部分的に金属を被せてある歯だと診断され、摺り合わせにペーパーを何度か噛んで修正されました。
その後レントゲン撮影。神経は抜いてあると思ったら、この歯だけ抜いてない。そのせいで炎症を起こして痛むかもと金属の一部を切り外し神経を麻酔なしでピンで何度も清掃されました。神経は死んでいてドロドロになっていると化膿防止剤を入れたと言われました。
金属全体を外して根の治療をやり、冠を被せ直す継続治療が必要と診断。この病院で継続するにはいつになるか分からないから治療中の歯科医院でやって貰うよう指示されました。歯科医院宛て書状をお願いし、明日予約外で持参し初診を受けると説明しました。

夕方になって治療が効いてきて、痛みは軽減しやはり救急に行って良かった。痛いのは我慢できません。
”・・まず患者の「痛み」をとることが医療のいちばんの目的
痛みというのは人間の精神を腐敗させる。僕はまず痛みをとることが、末期だけでなく、医療のいちばんの目的だと思うのです。”
(1997、12月号雑誌「潮」“がんの時代を生きる”五木寛之と竹中文良さんの対談)
と作家五木さんが語っておられます。