ドイツ社会的市場経済の理論と政策―オルド自由主義の系譜 | |
黒川 洋行 | |
関東学院大学出版会 |
「ルールのある経済」
世の中、一方に集権的経済体制(共産主義やファシズムのような)があり、一方に自由主義経済(米国のような)があります。ドイツ社会的市場経済(「第三の道」と言われることもあるそうです)は、市場競争を前提としているので、前者でないことは明らかです。しかし、経済権力というルール無用の悪党を生み出してしまう野放しの自由主義経済とも一線を画します。社会的公正を実現するために政府が介入し、「すべての人が豊かな社会」をめざす、ルールのある経済。いいではないですか。まったく予備知識なしで読みましたが、ドイツなかなかやるな、という感じです。
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