ペンタ朗の漫漕ブログ-Life is but a dream!

ボートを漕ぐ税理士の日日是好日

一年の締めくくり

2014年12月31日 | ボート


2014年5月24日 全日本マスターズ(群馬県館林・城沼)

■今年の重大ニュース
・五大学2千メートルOBエイト実施(清風で大懇親会も)
・全日本マスターズ@館林にPENTAチーム参加(シニア、ミドル、蔵前)
・隅田川レガッタ&神谷バー初参加
・宮ケ瀬湖スカル沈体験で三十数年ぶりの沈
・家ルゴ購入
・学生3人乗せて荒川ロング漕
・五大学ジュニアが紅葉レガッタ(ダブルスカル優勝)、横浜ボートマラソン(全種目中3位)と大活躍

今年の重大ニュースの中で個人的トップは、館林の全日本マスターズ。会場も広々として、雰囲気も最高でした。そのほか、初めて隅田川で漕いだこと、数十年ぶりで荒川秋ヶ瀬まで漕いだこと、宮ケ瀬湖でのスカル沈体験等、いろいろな水域でボートを漕いだ一年でした。

五大学ミドルも3年目となり、ミドル世代の新規参加者が伸び悩む中、今年は学生OBOGが多数参加してくれました(外語大8人、海洋大3人)。さらに、学生だけで組んだ五大学ジュニアクルーがレースにも参加して大活躍。「三世代ボート」時代到来です。

※ 昨年11月以降の新規参加者:徳丸さん(外語学生)、岡野さん/西山さん(筑波)、加賀山さん(東工)、山田裕之さん(外語)、森山さん/原さん/石井さん(外語学生)、寺田さん/今出さん(外語、日本酒「陸トレ」)、井さん(外語)、岡垣さん/佐藤至さん/渡邉さん/松本さん(外語学生)、立入さん(東レ滋賀)、野宮さん/石綿さん/岡山さん(海洋学生)、大島さん(外語)、奥原さん/今野さん(東工)、土屋さん/高橋康夫さん(碧水会)

■今年の言葉
(3月19日 田町「陸トレ」にて)「ボートを4年も5年も漕ぐ者には、どこかに「狂気」があるのではないか」という寺田さんの言葉。
大学の新入生勧誘にしても、ミドルOBOG勧誘にしても、そのへんが分かれ目なのかも? なにか腑に落ちる言葉でした。

(7月21日 宮ケ瀬湖遊漕会にて)「福長さん達とアト何回一緒にやれると思ってるの? 人数分、おいなりを作ってあげるから行ってきなさい」という長谷川さんの奥様の言葉。
11月の紅葉レガッタでは長谷川さんにCoxしていただいたおかげで決勝進出。おいなりさんをいただく機会がなく、残念。

2014年レース記録です

来年も「狂気」をいかんなく発揮して、漕ぎましょう。

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冬の芝刈り会

2014年12月23日 | ボート

23日は五大学ミドル冬の芝刈り会もあったようです。
弾塚世話役の報告より

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12月23日。五大学ミドル_ゴルフコンペ@赤羽GCでした。10名参加。メチャ寒かったが、快晴の中 楽しかったね~。

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外語大端艇部納会

2014年12月23日 | ボート

12:00~14:30 快晴
外語大端艇部納会@戸田

《ConcordiaⅩⅢ》現役部員・OB混成で、コース1周ずつ2交替

きれいに晴れわたった空(埼京線からは富士山もくっきり見えました)、やや風ありのコンディション。今年最後の漕ぎ納め。

現役に交じって漕ぐと、艇速が出るので、バランスは気にせず漕げます。運ばれてる感じで楽。
10本パドルを3セットほど。これも自分はあまり貢献していなくても、艇が走る感覚が味わえます。ありがとう!

   ←これは第2組

懇親会では、山本勇子さんのクリスマスツリークッキー、進藤マネのケーキ、お汁粉、煮物、等々のおもてなし。
先日のNHKテレビ番組「荒川紀行」撮影時のDVDも上映されました。

みなさん、今年一年お疲れさまでした。

本日の参加OB:佐藤徹さん、坂下さん、永澤さん、斎藤さん、舘さん、渡邊さん、山田先生、河原さん、三浦監督、大野

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五大学ミドル納会

2014年12月20日 | ボート

11:30~16:00 曇ときどき小雨
五大学ミドル納会@鶴見川

《SE5》C佐藤 S宮本 7渡利 6岡野 5杉本和(東工) 4土屋(碧水会) 3奥原(東工) 2伊藤 B今野(東工)

   
佐藤艇(左:弾塚世話役提供、中・右:知加良さん撮影)

《SE1》C廣江 S関野 7山下 6五木田 5大野 4関⇒出井 3出井⇒高橋進 2藤野 B佐々木

  
廣江艇(左:弾塚世話役提供、中・右:知加良さん撮影)

   
廣江艇(左・中:知加良さん撮影、右:廣江さん提供)

《陸上》大島(外語)一家、知加良、弾塚
(碧水会 高橋さんはシングルスカル乗艇)

(以下 廣江艇)
雨の予報も昼まではなんとか持ちこたえ、乗艇中は風もなく好コンディション(途中、クソ船の波あり)。
「納会は外語エイトを1艇出そう」という呼びかけで、7人までしか集まりませんでしたが、《SE1》廣江艇は「ほぼ外語」エイト。

納会は漫漕、という常識(?)を裏切るかのように、パドル10(15?)本×4セット、森永橋⇒水管橋トライアルを含む、こってりメニューでした。とはいえ、久しぶりの廣江さんの歯切れの良いCoxで、きびきびした乗艇になりました。バランスも良かったです。

フォワードめいっぱい前に出て、キャッチから水をつかむ感じ。レートが高くなっても、やみくもに力を入れるのではなく、艇とクルーとシンクロした動きをすること、に気をつける。

「いい漕ぎで締めくくろう」と廣江さんの言う通り、納会も練習なのでした。いい感じで漕ぎ納めできました。

《宴会@楊家餃子》
・島田さん、大竹さん、松本さん合流参加
・(ほぼ)貸切で、飲み放題2.5時間
・碧水会 土屋さんも最後まで参加していただきありがとうございました
 (宮本さん提供)

今年の五大学ミドル活動締めくくり。お疲れさまでした。

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3.1倍

2014年12月19日 | ボート

東北大OBの島田さんから弾塚世話役経由で、堀内浩太郎さん講演録『楽しみの軌跡』をご紹介いただきました。

おお! と思ったのは、「キャッチは脚のドライブで」について書かれた38~40ページ。
膝を境目にして、艇重量と漕手体重の比率が1:2.19。結論として、蹴り下げ(脚のドライブ)によるブレードの動きはハンドルの引きの3.1倍も大きい(40ページ)という解説のところ。

その昔、「キャッチは脚で」と教えられたのは、単に脚の力がいちばん大きいから、と記憶してましたが、もっと深い理屈があったのだと、遅ればせながら理解しました。

ストレッチャーへの入力とハンドルへの入力を二元的に考えるのは文系人間にとっては新しい世界です。文系人間(私だけ?)はこの二つを単に反対方向への同じ大きさの力、としか意識していないので。

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整形外科定期健診

2014年12月18日 | ボート

今年も去年以上によく漕ぎましたが(2013年は8レース、2014年は13レースに出漕)、腰椎分離すべり症の状態はどうでしょうか?
昨年に続き、一年に一回の定期健診をしてきました。

レントゲンの結果は、とくに変化なし。
といっても、第4腰椎は半分弱ずれているし、いつ痛くなってもおかしくないとは言われました。

自覚症状としては、年に1~2回、左脚に軽い違和感を感じることがあるだけです。日々の体幹トレーニングが効果をあげていると信じつつ、来年も漕ぎます。

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年末ジャンボ宝くじ

2014年12月17日 | ボート

年末ジャンボ宝くじを買いました。
1等2億円が当たったら、全額を艇友会に寄附します。
(自分のためと思うといつも億劫で買わないのですが、人のためと思うと買う気になります。)

宝くじは所得税が非課税なので、当たれば2億円全額が受け取れます。
(宝くじが非課税なのは、収入金の50%が公益目的に使われているからだそうです。なお、競馬はこれが30%しかないためか、課税です。)

しかし、この2億円を艇友会に寄附すると、贈与税の非課税枠110万円を遥かに超えているので、贈与税が発生してしまいます。
贈与税額を計算してみると、2億円×55%-4百万円=1億6百万円……なんと半分以上!
お金持ちの気持ち(取られすぎではないか…?)がちょっとわかる気がします。

大学に寄附すれば贈与税は非課税なので、合宿所や艇の購入に充ててもらう条件で大学に寄附しようと思います(あくまでも、当たったら、です)。

または、その2億円で一般財団法人を作るという方法も考えられます(当たったら考えます)。

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「第1の山」(長文です)

2014年12月16日 | ボート

先日の横浜ボートマラソンでの知加良ガジェットの加速度線をめぐり、議論が盛り上がりましたので、ここに記録します(長文ですので、興味のあるかただけお読みください)。

【渡利さん 2014/12/08】 

皆様、昨日は大変お疲れ様でした!
ボートの奥深さを、また実感するとともに、来年もっと頑張ろうと気持ちを新たにする良い機会となりました。

知加良さん、とてもよい比較データをありがとうございました。
また分析もしていただき、ありがとうございました!

これも、実用レベルの知加良ガジェットが3個もあるおかげです。感謝いたします。

ところで、このグラフを見るうえで、素朴な疑問があります。

緑の線(前後加速度)を見ると、キャッチからフィニッシュの間で、「マイナスからプラス、そしてゼロになるかぎ状の波形」と、それにつづく、
「ゼロからプラスになりフィニッシュに至る、台地上の波形」の2種類があります。
この、前者はいったいどのような漕艇動作により発生しているのでしょうか?

この部分について理解を深めたうえで、3艇のグラフをさらに比べてみたいと思います。

どなたか謎解きしていただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
                               渡利拝

【知加良さん 2014/12/08】

渡利さん、皆さん
> 緑の線(前後加速度)を見ると、キャッチからフィニッシュの間で、「マイナスからプラス、そしてゼロになるかぎ状の波形」と、それにつづく、
> 「ゼロからプラスになりフィニッシュに至る、台地上の波形」の2種類があります。
> この、前者はいったいどのような漕艇動作により発生しているのでしょうか?

以前(ちょうど昨年のボートマラソン後くらいに)、
大野さんからも同じ疑問(質問)を投げかけられました。

その当時は間違った理解をしていましたが、
今年の春頃、その謎が分かりました。

原因は、キャッチ後に漕手がストレッチャーを蹴ることによる
艇の戻りによるものだそうです。

エイトの艇重量はおよそ100kg、コックス体重を加えると150kg~160kg前後
これに対して漕手8人の重量は、軽量級で70kg x 8 = 560kg強
大型クルーだとさらに漕手重量は増します。
艇+コックス重量に比べ、漕手重量の合計は約3.5倍になります。

キャッチして水をつかんだ瞬間、艇はいったん加速し、
漕手全員が体重をかけてストレッチャーを押し、
その分一瞬艇が蹴り戻されることになります。
これが、第一の山の正体です。

その後、再度艇は加速しドライブ中に第二の山が出現します。

艇の種類(艇の重さや漕手の人数)、レートの違いによる蹴りの強さ、タイミン
グなどの違いにより、ドライブ時の第一の山の高さや幅が異なります。

エイトでハイレート、パワーのあるクルーでは、
第一の山のピークが高く幅も狭くなると思います。

第一の山の次の第二の山は、立ち上がりがなるべく早く、幅も広い方が
よく水をつかんで水中ブレなく押せていることになると思います。

五大学ミドルの第二の山の形は五大学2000mレース以降、
意識改革を行ってから、徐々によくなっています。
以前は山の初めがなだらかで、後半にピークがあることが多かったです。

五大学戦のOBレースのデータを観察した結果、
即席チームでは、第二の山については、上記傾向が目立ちます。
つまり、キャッチでのつかみが悪く、どうしても後半に腕+上体に頼り、
後ろ漕ぎになる傾向にあることが、過去のデータからわかっています。
若いOBクルーでも、第一の山は高くても、
第二の山は、後ろが高い三角山に近くなりがちです。

第一の山を高く・狭くするには筋力が必要ですね。
筑波漕ぎの場合は多分、高く・狭いでしょう。
第二の山がどうなるかは?ですが。

Penta Rowing ミドルに関しては、
第二の山はある程度課題克服したと思います。
次は、パワーを必要とする第一の山を課題にするより、
ロスをなくすため、フォワードでの谷を課題にすべきでしょう。(多分)

【渡利さん 2014/12/09】

知加良さん、さっそくありがとうございました。

不思議なのは、「なぜ小さい山の前に、前後加速度がマイナスからプラスに大きく変化するのか」です。
艇が加速する要素としては、
①漕手がフォワードでストレッチャーを引っ張る
②ストローク
位しかないと思うのです。

そうすると、「小さい山」の前に、前後加速度がプラスに転じるのは、
タイミング的にフォワードの出始めではないですから、
「ストレッチャーを引っ張っため」の加速ではないですよね。

すると、「ストロークによる加速」ということになりますが、
そうすると「ストロークによる加速がはじまってから、ボディマスがストレッチャーを押すことで艇の加速が減少する」
ということになります。どうもここが不思議です。

参考になるかどうかわかりませんが、
シングルスカルのローイングモーションと、加速度のグラフを重ねたビデオがありました。

http://www.rowinginmotion.com/optimize-your-rowing-stroke-with-rowing-in-motion/

の"What's a storke" というところをご覧ください。

我々のフォワードのグラフは、2番目の「まだ改善できる漕艇技術」の漕ぎに近いように思います。
ペンタクオドのフォワードは、はじめの「効率的な漕艇技術」に近いですね。


                           渡利拝

【知加良さん 2014/12/09】

渡利さん

> 不思議なのは、「なぜ小さい山の前に、前後加速度がマイナスからプラスに大きく変化するのか」です。
> 艇が加速する要素としては、
> ①漕手がフォワードでストレッチャーを引っ張る
> ②ストローク
> 位しかないと思うのです。

ドライブ中の第一の山と第2の山の谷間が発生する理由は、キャッチ後の漕手に
よるストレッチャーへの圧力による艇の蹴り戻しですが、
フィニッシュ後にできるプラスの小さい山ができるのは、以下の理由によるもの
だと思います。

ハンズアウェイ・リカバリーで漕手の重心が前に(艇の後ろ側)に移動し、
その反動で、艇+コックスの重心が前に移動する。
つまりフィニッシュ後に艇は加速する。

その後、フォワードが始まりますが、この時ラッシュフォワードになると、
重心移動に加え、ストレッチャーの引っ張り力が加わり、
山がより高く、そして、ストレッチャーに体重をかけるタイミングが早くなり、
谷(マイナス)がより早く始まるのだと思います。

レートが高くなるにつれ、ハンズアウェイ・リカバリでの重心移動の速さが速く
なるので、小さい山はできますが、キャッチへ向けての谷の始まりをなるべく遅
くすることが、フォワード中での艇速の伸びにつながります。

ラッシュフォードにならないよう、ふわっとストレッチャーに乗って、
谷の下りは、滑り台型カーブではなくジェットコースター型の下りカーブを目指す。

ふわっとストレッチャーに乗ると、谷の始まりは遅くなりますが、
ストレッチャーにかける体重は変わらないので、谷が深くなるのだと思います。

エイトとクオドでは、艇+コックスの重量と、漕手の重量が違い、
クオドの方が漕手数が少ないので、フィニッシュ後の小さい山は、
低レートでは出にくいですね。
クオドでもレートが上がってくると、ドライブ中もフォワード中も
エイトのカーブに近づいています。
先日のエイトとクオドのデータを比較してもらえばわかると思います。

知加良

【渡利さん 2014/12/10】

知加良さん、

-----Original Message-----
ドライブ中の第一の山と第2の山の谷間が発生する理由は、キャッチ後の漕手に
よるストレッチャーへの圧力による艇の蹴り戻しですが、

⇒そうすると、「蹴り戻し(つまりキャッチ、ストロークと捉えてよいと思います。)の前に、艇の加速度がマイナスからプラスに変化している」ことになりますね。

これがどうしてなのか、考えてみました。

前のメールで、
> 艇が加速する要素としては、
> ①漕手がフォワードでストレッチャーを引っ張る
> ②ストローク
> 位しかないと思うのです。

と書きましたが、
もう一つ、艇が加速する要素を発見しました。
それは、「フォワードで艇進行方向に進んでいたオールとブレードが、フォワードエンドで止まる」ことです。
このとき、ピボットを通して艇に進行方向の力が加わると思います。

オールのアウトボードとブレードの重さは大したことないですが、ごく短時間に運動量が変化するので、瞬間的な力としては大きいのではないか、
これが、フォワードエンドの艇の加速度をマイナスからプラスに変えているのではないか、と考えてみました。

                                                 渡利拝

【大野 2014/12/10】

渡利さん、知加良さん
(長くなったので、ミドルメンバー以外は宛先から外しました)

私は、第1の山と第2の山の間の谷は、ブレードがエントリーしてから、水が固定さ
れるまでの時間だと思います。
(…知加良さんの説明と趣旨はずれていないと思いますが。)

(考察)
・エルゴでの出力カーブ(純出力)は一つの山となる。カギ山はできない
・艇上でもブレードがエントリーした瞬間に完全に固定されるとすれば、エルゴと同じ一つの山になるはず
・艇上では、エントリー時のオールの角度は足蹴りの方向に対して直角ではない(ミドルで直角になる)
・ブレードエントリーの前と後では、支点が無しから有りに切り替わるので、加速度もマイナスからプラスに切り替わり、エントリー直後に加速の山ができる(第1の山)
・その後、ストレッチャーへの出力が増すにつれて、オールの角度が直角でない間はブレードの固定力が不十分で加速度は差引マイナスになる(谷)
・直角に近づくにつれ、固定力が増し、加速もプラスとなる(第2の山)

波形中で一回だけ谷から一気に山になる第1の山は、オールとブレードの運動量と考えるより、やはりブレードエントリーと考えるのが自然だと思います。

ついでに、第1の山が、でん助が高さも高くとんがっているのに対して、ミドルは低めでとんがっていないのは、でん助のほうがブレードエントリーでの水のつかみが速く揃っている、ということかもしれません。ミドルが柔らかいキャッチを意識しているのに対して、でん助のほうが「キャッチがつん」だということかもしれませんが。

大野

【渡利さん 2014/12/10】

大野さん、コメントありがとうございます。

私も、第1の山と第2の山の間の谷は、知加良さんの言う「蹴り戻し」=大野さんの「水が固定されるまでの間、ストレッチャーが押される」ことにより出来ていると解釈するのが正しいと見ました。

しかし、そうすると、「なぜ第1の山ができるのか」が謎になりました。
つまり、「ブレードエントリーでは、艇首方向への加速は起こらない」と考えたからです。そう考えた理由は以下の通りです。
①プレードが水に固定されてから、艇首方向に加速する。
②第1の山は、その前にできている。

そこで、これをどう解釈するか、と言う観点から、「オールとブレードの動き説」をひねり出した次第です。

大野さんの「支点が無しから有りに切り替わることで、艇首方向に加速する」というメカニズムが渡利はわかっていないのだと思います。

                                        渡利拝

【知加良さん 2014/12/10】

渡利さん、大野さん

色々とコメントありがとうございます。

私も第1の山と第2の山の間の谷の発生原因については、納得しているのですが、
ブレードエントリとドライブの初期のどの段階で起きるかまでは
まだ得心がありません。

ブレードエントリでオールのベントが起こる際には、
ブレードが水中で(ななめ進行方向に)横滑りを起こします。
このエントリ+オールベントの動作の初期に、
いったん艇が蹴り戻されるのではと今のところ考えています。

漕手のキャッチのタイミングが合えば合うほど、
第一の山の立ち上がりが高く(鋭く)、第一と第二の山の谷が深く(鋭く)なる
のではと想像しています。

ブレードエントリ(水中に入り水をとらえる初期)のタイミングは、
フォワードからの谷間の底のちょっと前にあります。
よく見ると分かると思いますが、ちょっとだけブレがあり、
そのあと、谷の最下点があるような波形に多くの場合なっていると思います。

波形と映像の同期が取れれば、どのタイミングで
第1の山と第2の山の間の谷が発生しているかが分かると思います。

渡利さんからYoutubeの映像のURLを紹介いただきましたが、
まだ十分見切れていないので、確認してみたいと思います。

手元のガジェットと、艇搭載ビデオカメラとの組み合わせで確認する方法も考え
ています。

計測班としては、次の課題が色々と見えてきて面白い展開になっています。

【知加良さん 2014/12/10】

皆さま

> 渡利さんからYoutubeの映像のURLを紹介いただきましたが、
> まだ十分見切れていないので、確認してみたいと思います。

http://www.rowinginmotion.com/optimize-your-rowing-stroke-with-rowing-in-motion/
上記URLの、最初にあるIntroducing Boat Accelerationの節のビデオを見てくだ
さい。
"What's a storke"のところのビデオでもほぼ同じです。

スカルでSR19~20では、第一の山がほとんど出現しないようです。
映像の終わりの方でSR20の時や解析グラフの解説の際に、
ほんの少し山になりかけているのが見えますが、
谷までは発生していないようです。
艇と漕手の重量比が小さいため、SRレートがあがり、
さらに強いドライブにならないと出現しないと思われます。

タイミング的には、ブレードインからドライブの初期の一瞬の間のようです。
"What's a storke"のところのビデオ(画像)ファイルを元に、それらしいとこ
ろをマークしてみました。
(添付省略)

SRがもっと高いか、エイトで同じような比較ビデオがあるとはっきりしそうです
が。。。。

やはり、実際に確認するしかないか。。。。

【知加良さん 2014/12/10】

皆さま、渡利さま

ついでに、フォローが不十分だった点についてもう一つ。

> 不思議なのは、「なぜ小さい山の前に、前後加速度がマイナスからプラスに大きく変化するのか」です。
> 艇が加速する要素としては、
> ①漕手がフォワードでストレッチャーを引っ張る
> ②ストローク
> 位しかないと思うのです。
>
> そうすると、「小さい山」の前に、前後加速度がプラスに転じるのは、
> タイミング的にフォワードの出始めではないですから、
> 「ストレッチャーを引っ張っため」の加速ではないですよね。

緑のグラフは艇速ではなく、加速度ですので、
キャッチ前、漕手がストレッチャーに体重を乗せることで、
マイナス方向の加速度が発生し、
ブレードインしてクラッチに進行方向のプレッシャーがかかり始めると、
艇の進行方向にプラスの加速度が発生し、グラフが上向きます。
グラフからわかるようにストロークサイクルからするとほんの一瞬です。
その後、本格的にオールベントが始まるのだと思います。

> > ブレードエントリでオールのベントが起こる際には、
> > ブレードが水中で(ななめ進行方向に)横滑りを起こします。
> > このエントリ+オールベントの動作の初期に、
> > いったん艇が蹴り戻されるのではと今のところ考えています。

のような動作が次に始まり、第一の山は終わり、第一の山と第二の山の谷間が始
まるのだと思います。

【渡利さん 2014/12/11】

うーん、悩ましいですね。
 
「緑のグラフは艇速ではなく、加速度ですので、
キャッチ前、漕手がストレッチャーに体重を乗せることで、
マイナス方向の加速度が発生し、
ブレードインしてクラッチに進行方向のプレッシャーがかかり始めると、
艇の進行方向にプラスの加速度が発生し、グラフが上向きます。」
 
この、赤字部分がよくわからないのです。
 
なぜかというと、
ブレードインしてクラッチに進行方向のプレッシャーがかかるためには、
作用反作用の法則で、漕手がストレッチャーを押さないといけないのです。
 
ストレッチャーを押すと、ブレードが固定される前は、艇が進行方向後ろに下がる力が勝るため、
艇の進行方向にはプラスの加速度は生じないと思います。
 
また、単にブレードインするだけだと、抵抗になるので減速こそすれ、加速はしないですよね。
 
ブレードインにより、艇の進行方向にプラスの加速度が生じるのは、
あくまでもブレードが固定された後、つまり第2の山の部分だと思うのですが?
 
                             渡利拝

【知加良さん 2014/12/11】

文章で説明するのは分かりにくいので、解説図を作成してみました(省略)。

> ストレッチャーを押すと、ブレードが固定される前は、艇が進行方向後ろに下がる力が勝るため、
> 艇の進行方向にはプラスの加速度は生じないと思います。
>
> また、単にブレードインするだけだと、抵抗になるので減速こそすれ、加速はしないですよね。
グラフをよく見ていただけると分かりますが、ほんの少し減速します。

> ブレードインにより、艇の進行方向にプラスの加速度が生じるのは、
> あくまでもブレードが固定された後、つまり第2の山の部分だと思うのですが?
いったんブレードは固定されるので、第一の山ができますが、
これまで説明してきたように、漕手の体重移動(+オールのスリップ)で
艇が蹴り戻され、第一の山と第二の山の間の谷間ができます。

第一の山も第二の山もブレードが水中にあり、
ブレードにも揚力が発生し、
クラッチには、推進方向の力が発生しています。
ただ、漕手の動きと、オールの角度が変わることによる、
ブレードの水中でのすべりが、
艇の加速に影響を及ぼしているということです。

スカルでは、艇の重さと漕手の重量比がそれほどないため、
低レートの場合は、山は一つになります。

【大野 2014/12/11】

知加良さん

渡利さんの言ってること、理解できる気がします。

キャッチ時の脚蹴りによるマイナス加速は、ブレードインしただけではマイナス加速の大きさは弱まりますが、まだプラス加速にはならず、ストレッチャーを押す力よりブレードの推力が大きくなった時点でプラス加速に転じる(第1の山?)。その状態(ストレッチャーも押していて、オールもベンドして、水も固定した状態)から、また加速が弱まるという要因がちょっと想像できません。

第1の山と第2の山の間の谷は何なのか?

測定機器の振動とかは考えられませんか?

ついでに、フィニッシュの所でもとんがり山がありますが、これは何でしょう?

大野

【知加良さん 2014/12/11】

大野さん、渡利さん、皆さん

> 第1の山と第2の山の間の谷は何なのか?
> 測定機器の振動とかは考えられませんか?

まとめていたら長くなりました。

参考文献情報です。
http://www.biorow.com/rbn_en_files/2004rowbiomnews.pdf
上記にボートの各計測波形と解説があります。

上記参考文献の計測波形画像の切り出しを行いました。(ボート波形.png)
エイトではなく、MX1のデータです。SRは不明。
英語ですが、各波形のフェーズごとの解説があります。(解説.png)

・D3が第一の山に相当
・D4が第一の山と第二の山の谷間および第二の山の始めに相当

D3はキャッチからの初期加速で、主にhandle forceだといっています。
D4は主にleg drive(脚によるドライブ)だといっています。

「エントリでは手(腕)で水をつかみ(D3)、直後に脚を使ったドライブに変わる(D4)。
当然、脚の方がパワーがあり、初期に手(腕)でつかんだテンションは、脚に負けていったん加速が鈍る。
腕、脚、上体が一体となって、レッグダウンする力が発揮できるようになって、再度加速する。」
と解釈しようと思いましたが、
forceカーブ(多分クラッチにかかる力)を見ると徐々に増加しています。

運動力学的には、漕手の体重と艇の重量の差も少なからず影響を与えていると思います。
シマノの川原さんに第一の山と第二の山の谷間について以前うかがいましたが、
キャッチ後の漕手の体重移動による艇の蹴り戻しとおっしゃっていました。

他にも、下記の文献に加速度のカーブ分析があります。
http://www.biorow.com/RBN_en_2012_files/2012RowBiomNews11.pdf
1ページ目
上記文献は、以下の文献を引用しています。
http://www.biorow.com/rbn_en_files/2008rowbiomnews.pdf
Julyのページ

これらを総合すると、腕を主体としたキャッチの初期段階から、
脚が主体となるドライブの前半・中盤で、
艇と漕手の重量の関係や、ストレチャーの押し方でロスが発生するため、
第一の山と第二の山の谷間ができると読み取れます。

シマノの川原さんもこの事象を蹴り戻しと言っていたのかもしれません。
このあたりのロスをシマノRowing Dynamicsで解決しようということなんだと思
いますが。
http://rowing.shimano.co.jp/content/rowing-japan/jp/landing.html

中間の谷ができるのは色々な要因が絡んでいて、単に一つではないようです。

話が飛びましたが、計測データについてですが、
参考文献はMX1のデータなので、漕手の体重と艇の重量の差が小さく、谷の深さ
が小さいですが、おおよその特性は表しているのではないかと思います。
ガジェットでの計測データもほぼ同じような波形になっています。
ということで、測定機器の振動ではないと思います。

余談ですが、最初の文献では、D5として第三の山があると記載されています。
この山は、trunk(上体)とarm(腕)によるmicro-phaseと言っています。
第二の山と第三の山の間には谷はなく、なだらかな上りですね。

キャッチが叩き込み気味で、フィニッシュを強調した漕ぎになっていたころ、
ガジェットでも第二の山が双子のようになっているデータがあります。

また、最初の文献のデータでは、R1(recovery)の初期で、
ボートの加速度が増加しています。これはMX1ならではと思います。
(漕手の体重と艇の重量の差が小さく、リカバリ・フォワードで艇が加速する)

> ついでに、フィニッシュの所でもとんがり山がありますが、これは何でしょう?
はっきりとは分かりませんが、ブレードが水中から離れる際に、
水を引きずりいったん減速し、完全に離れて、反動で加速しているのではと思います。
渡利さん紹介のスカルのデータでもフィニッシュの所で
同じようになっています。(catched_.png)
ということで、こちらも測定機器の振動ではないと思います。

知加良

【大野 2014/12/12】

知加良さん

■知加良さんの添付の15~17ページを見ると、

> http://www.biorow.com/rbn_en_files/2004rowbiomnews.pdf

脚(Leg)と上体(Trunk)に分解した加速度表があります。(1)の漕手は「脚⇒上体」型、(2)の漕手は「脚と上体同時」型。(2)型の上体の加速度カーブでは「第1の山」が明確に現れ、したがって脚+上体のトータルの加速度カーブでも「第1の山」が現れています。(1)型は「第1の山」があまりはっきりとは現れません。

∴脚と上体の組合せ、が第1、第2の山の原因のひとつかと。
われわれ(および多くのクルー)はどちらかというと(2)型ですね。

■また、同じ資料の1ページ最後の段落で、"arms grabbing"について書かれています(12ページにも関連記事)。
キャッチの瞬間に腕を素早く曲げる(引き付ける、引き締める?)ということだと思いますが、この動作によって加速度をまず高める(「第1の山」の一因?)ことがその後の艇の加速にも有利に働く(のでは?)ということのようです。ただ、これには両論あって、一流選手でこの動作をする者もいるし、しない者もいるということです。C60の先輩から"arms grabbing"をやっていたという話を聞いたことがありますが、われわれの頃は(たぶん今も)、やってませんでした。

(追記です)
・「第1の山」は「キャッチで水を固定しろ」に相当する部分、と考えればいいのでは?

・筑波漕法は「第1の山」がすごく高くなりそうです。

大野

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艇を運ぶ感覚

2014年12月13日 | ボート

9:00~11:00 晴
クオド乗艇@鶴見川

《QS3》
1周目: C伊藤 S山下 3河上 2(空席) B藤野
2周目: C山下 S伊藤 3河上 2(空席) B藤野
3周目: C河上 S伊藤 3山下 2(空席) B藤野

《QS4》
1周目: C大野 S岡野 3大淵 2(空席) B弾塚
2周目: C岡野 S大野 3大淵 2(空席) B弾塚
3周目: C大淵 S大野 3岡野 2(空席) B弾塚

《メニュー(QS4)》
1周目(末吉橋往復):
・NW~LPインターバル(ときどき水中P)
・森永橋⇒水管橋をQS3と並べ
2周目(末吉橋往復):
・NW~LPインターバル(ときどき水中P)
・技術練習(Finish)
・新鶴見橋⇒水管橋をQS3と並べ
3周目(新鶴見川往復):
・NW~LPインターバル
・新鶴見橋⇒水管橋をQS3と並べ

人数が足りてませんが、Coxもいないので、クオド(トリプル)2艇での練習。
今日はCoxもやるということで、いつもより1~2枚余計に服を着込む。天気予報ほど寒くなく、ちょうどいい具合でした。

前回の流れから、今日はニュートラルポジションでのワンポーズとゆっくりフォワードを意識。LP、Pになっても、レートは気にせず(ピッチ計無いので計れませんが)、長く漕ぐことを考える。並べは、よく揃っていて、ブレードを支点にして艇を運んでいる感覚がありました(いい感じ)。

今日くらいの低レートパドルでも、脈も上がるし、十分トレーニング感あります(筋肉痛もあり)。

《楊家餃子》
生ビール、搾菜、餃子、玉子スープ、厚揚げと青菜炒め、玉子トマト炒め、ご飯とピーナッツ(一緒に食べるのが通?)、中国土産のお菓子

 (写真:弾塚世話役提供) 

コメント (2)
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『歩き続ければ、大丈夫。』佐藤芳之

2014年12月12日 | 
歩き続ければ、大丈夫。---アフリカで25万人の生活を変えた日本人起業家からの手紙
佐藤 芳之
ダイヤモンド社

「アフリカの風」

前著『OUT OF AFRICA アフリカの奇跡』の佐藤芳之さん(外語大ボート部OB)の新刊。

「まずは歩き出すこと。そして、歩き続けること」「消えない情熱を持ち続ける」「失敗はいくらしてもいい」「自分のやりたいことを思い切りやる」「六割人生」「1.5流」

あせることなく、けれども立ち止まることもなく、夢中になれることに挑戦し続ける、「貫く棒の如きもの」(前著より)のある人生。この本を読んでいると、ちぢこまっていた手足がのびのびする。体も軽くなる。佐藤さんは風のような人だ。アフリカの風。目を閉じて深呼吸すれば、ほら、あなたもアフリカの草原にいる(かも)。

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