コーチのADVICEというのは、ある漕手の悪いところを指摘するというだけではなくて、つぎの10本力漕で、つぎのシュトレッケで、各漕手それぞれに、どういう漕ぎを目標とさせるか、ということを明確にしてやることだろう。
漕ぎが悪いから指摘し、良いから何も言わない、というところから一歩進んで(さもないと、何も言われない漕手は何をしてよいかわからない)、まあ、本来は漕手自身が目標は自分なりに考えているはずだが、それを表明することによって、より明確化し、前向きな練習への手助けとしたい。
細部の技術にこだわり、低いレベルでの完成を目ざすよりも、常にあらゆる可能性にチャレンジし――それがうまくいこうと失敗しようと――前向きな練習を…。
前者と後者は気分の上でも、またその結果の上でも、天と地ほどの差があるはずだ。
無表情なROWING MACHINEと、目を輝かせた若き漕手ほどの差があるはずだ。
創意工夫、やってみようという気分。それが練習でいちばん大切なことだろう。
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