福島の 特別の夏。8月6日

2011年08月07日 | 風の旅人日乗
今日は
これから東京の船の科学館まで行って、
子どもたちとお父さんお母さんたちに
セーリングを体験して楽しんでもらう。

今日も
たくさんの子どもたちお父さんたちお母さんたちの笑顔を
ヨットの上で見ることができるといいな。



このところずっと
その体験セーリングイベントを一緒にやっている仲間たちと
話していることがある。

東北で震災にあって辛い経験をし、
さらに原発事故に追い討ちをかけられて、
それでも踏ん張って
未来を切り開いていこうとしている
子どもたちのこと。

その子たちが元気になることに
自分たちができること、
つまり、
風を感じ、その風に乗って水の上を自由自在に走る楽しさを
伝えることを通して、 
自然は人間にとって恐ろしいものであるけれど
自然は人間の友だちでもあり、
人間はこれまでずっと、自然と共に生きてきたこと
を伝えること、
で力になれないものか。

親切の押し売りは避けたいし
場にそぐわない行動も避けたい。

でも、セーリングを知った子どもたちが
はじけるような笑顔を見せることも
ぼくたちは知っている。
子どもたちの笑顔に
ぼくたちはきっと貢献できる、はず。


自分たちができることで、
力になりたい。
具体的にどうすればいいのかは
まだ分からない。
でもきっと、出番はあるはず。

昨日掲載分の『福島の特別の夏』を読んで
改めてそう思った。

終わりのほうに掲載されている、
福島第1原発の30km警戒区域のすぐ近くの
学校の子どもたちが書いたポスターを見てください。
この子たちにこんなポスターを書かせてしまったのは
私たち日本人の大人世代だということに気付かされると、
原発を取り巻く様々なことに不勉強だった自分が悔しくて、
涙が出てきます。