また暗い、腹立たしい事件が起りました。中央官庁のほとんどの省庁が 障がい者手帳を持たない人をいかにも所属しているかのように職員に カウントしていたのです。ようするにごまかしなのです。おそらく見かけや 病状の様子を勝手に判断して手帳保有者として扱ったらしいです。
しかもずっと以前から行っていたというのです。これは各企業も含めて 障がい者を積極的に採用することを進め、2%を基準にしました。結果的に 2.49%だというのだから、一応クリアしていることになります。2%以下 なら喚起を促されるというものです。
それには国が費用支弁するという事ですから、十分とは言えないまでも まずは前向きとみる事も出来ます。しかし、問題はここからなのです。 障がい者のためと大義名分を持ってのこの法律の隙間を使ったのは、 他ならぬ法律の原案を作る官僚たちであり、国会議員たちなのです。
そして運用するのが行政ですから、監督官庁や自治体に責任があるはず なのに、今回の実態は長い期間を不正し続けていたのです。唖然としました。
彼らは何を考えているのでしょうか。実態は1.49だったから目標以下 だったということです。決まって担当者はお詫びの見せ場を作りますが、 どうみても心からお詫びをしているとは思えない態度と言葉。ことに大臣 たちの不遜な言動はさらさらわびるなど感じられません。
政治への絶望感を漂わせてしまいます。政権は徹底的に調査をすると 発言しています。野党は党派を越えて調査し、解決策を見出そうと呼び かけているようですが、自民党は政府からはっきり実態調査の結果が 出来るまでは静観すると反論していました。
本気で解決しようという志があるのか厳しく問いたい思いです。 障がい者を侮辱している行為、働くことの権利を奪うような行政側の姿勢に 多くの人は怒りを覚えたことでしょう。ここはやはり政権のたるみから管理 不足から生まれているのではないかな、と思います。 一般企業だとすぐに監督や処分という権力を振るう彼らの不正は、誰が 監督・処分するのでしょうか。官僚や地方自治体の誠実さや優しさが 失われているか不安を感じます。
やさしいタイガー
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