いよいよ今日から9月。この夏は多くの方々にとっては過ごしづらい日々 だったかもしれませんね。北国に住んでおりますと、いつの間に夏が 終わったのかな、と思うほど、ほんの少しだけ暑さが通過していったのでした。
もう吹く風が肌にひやりと冷たく感じる季節になりました。昼間の日向は まだ夏の暑さが残っているものの、朝晩はめっきり涼しくなり、しかも日が 暮れるのが目に見えて早くなったこともあって、どことなく気ぜわしくなって しまいます。
初秋に入った9月、次第に木々の緑が秋色に変化していく情景を観ると つかの間ですが秋もまたいいものです。特段何をするということはないの ですが、この季節になると、きまってシャンソンの「セプテンバー・ソング」を 思い起こします。
ビング・クロスビーやフランク・シナトラ、日本では淡谷のりこさんが甘く、 ちょっと気だるそうな歌っていた事を思い起こします。この曲は結構古く、 クルト・ワイルが作曲していますが、歌詞は案外素朴なものです。
”おお、5月から12月までは長い、長い月日 だが9月ともなれば、 昼がめっきり短くなって 秋風が木々の葉を色づかせると もはや 無為に過ごしている暇はない” 人の訳ですが、そんな歌詞です。
もともとは1938年に公開されたミュージカル『ニッカボッカ・ホリデイ』の 挿入歌ですが、1950年の映画『旅愁』の主題歌として効果的に用いられて 有名になりました。秋に合わせて人生の秋の憂愁を重ねているように感じます。
北国の秋は短く、気がつくともう近くの山でさえ、白いものが被さっていきます。 少々さびしい思いがしますが、そんな時、セプテンバー・ソングや枯葉をハミング してひとり悦に入っているなんてちょっときざすぎますよね。
やさしいタイガー
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