20代半ばの若者とのつきあいは、もう2年以上にもなるでしょうか。何度も若者についてこのブログでも取り上げてきましたが、確かに少しずつ成長する姿がはっきりとしてきます。この年齢の自分と重ね合わせながら、何度も振り返る自分がいるのです。
彼は最近就職試験を受け、外国からの電話面接で1時間も話したということを知らせてくれました。どこか感触があったような印象を受けました。それを予感するようなメールを真夜中の3時ごろにくれました。採否は別にしてこの長い電話インタビューから何かをつかんだような、そして自分のこれからの進むべき道が決まりました、と喜びにあふれる内容が綴られていました。
もちろん結果も気になりますが、この若さで少しずつ自分とは何か、自分はどのような進路を取るべきか、をやっと発見しての喜びが伝わってきます。このような若者がまだまだいるのだろうと思います。
当時のぼくはもちろんもう社会に出ていて中学校に勤めていた頃だったと思います。希望はかなえられたという喜びに充たされた刻ではあったのですが、それからまもなく長い長い病というトンネルの中を歩まなければならなかったことを悔やみや恨みとともに過ごした時期でもありました。人間はいつもその時の思いを心に残しているのですが、この若者のように凛として希望に向かって歩みだしたのも同じだなあと遠い昔を懐かしみつつ、一歩前進する彼の成功を心待ちしているのです。
やさしいタイガー
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