ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

タイミングが悪い道徳教育導入

2008-02-16 12:00:39 | ブログ

 近く学校教育の指導要領が変わるとの記事がでかでかと出ましたね。その中で目を引いたのは「道徳教育」に力を入れたいらしい政府の姿勢でしょうか。もちろん社会で生きていくために最小限身につけておくべき生活の基本というのはどんな人間でも必要です。

 いまの日本は過去の教育の経過から見ても、こうした具体性に乏しい科目は大抵精神訓話や過去の偉人の業績から学ぶといったことが多いように思いますが、それにはその時代の、また家庭の、学校の優れた教師との出会いなどいろんな環境や条件のなかで人間が創られていくのです。教える教員すら知らないことを子供に臨場感を持って教えることができるのか、いささか疑問です。第一今の先生方が置かれている教育環境の劣化は先生の質を高めようとする努力に報いようとしない教育行政や文科省の役人の保守性にあるといっても過言ではありませんね。最大のバリアです。

 最近の荒れた社会の浄化は子供に向かう前に為政者や行政者、さらに悪徳経営者たちを浄化することが先のように思います。新たに大人のための道徳教育でもするというのであれば、大いに賛成ですが。最近社会の操作がどこかずれているように思えて憤りさえ感じませんか。

やさしいタイガー


社会が惜しむ人

2008-02-16 11:38:56 | ブログ

 人との別れというのは、どんな国の人でも悲しいものだと思います。知っている人はなおさらのこと。もっと悲しむべきは社会が惜しんでいる人との別れでしょうか。ぼくは幾人かそのような人との別れと出会っています。購読している新聞に「惜別」という欄があって直前になくなった人のエピソードを交えてあって、読み応えがあります。

 自分にとって全く知らない方でも社会が惜しむ人、別の意味で幸せなことかもしれません。市川 昆監督が逝きました。いつもタバコをくわえたちょっとひょうきんに見える監督の作品に多くの人が鑑賞し、笑い、泣き、そして考えさせられてきたことでしょう。掲載される多くの逝去者は何をしてきたかはもちろんどのように生きてきたか、介間見えてくるような気がします。

 こうした方々は人類にとっても大きな宝だと思うし、社会に惜しまれて人生を閉じてもその方が残した足跡をきっと後に続く方々によって継がれていることでしょう。せめてもの心の慰めとして受け入れていくことと思ったりします。

やさしいタイガー