ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

ゴミ拾いボランティア

2008-02-12 09:54:14 | ブログ

 ”春よこい、春よこい・・・・”と可愛い童謡をつい口ずさんでしまいそうな季節がもうそこまでやってきます。1週間のさっぽろ雪祭りも終わり、即座に壊された雪像がまるで落城の後のように昨日までの夢を打ち砕いています。今年の犬山城は例年よりもやや小ぶりな城のように見えました。それでも立派な雪像でした。 どうも今年の雪像作業は例年のように大量の自衛隊員の出動がなかったからだという声も聴きました。

 それはそれとして今年のトピックスは道を通る市民にも呼びかけて、「会場をきれいにするためにゴミ拾いボランティアをしませんか」と街頭でアピールしていることでした。想像以上に協力者が出て、会場はいつもゴミもなく快適だったという話です。夜店のようにいろんな店が並びますから、捨てるものも多いでしょう。もちろんゴミの収集箱もおいてはあるのですが、それよりもようやく市民の手で「雪まつり」が行われたような思いがしました。

 ちょっとしたアイデアで雰囲気と空気が変わります。人の心というのは外は寒くても内は温かいものを持っているのだということを教えられました。札幌の春はもうしばらくかかるようです。


献体の意思を大事に

2008-02-12 09:31:14 | ブログ

 2月11日に「これからの医療に果たす献体の役割」という札幌医大主催の市民フォーラムを聴きにいきました。大きな会場にはぎっしりと埋まり、熱気が溢れていました。数人の医学界やジャーナリスト、それに厚生労働省の役人などが講演とフォーラムのなかで見えない部分の現状を話してくださいました。

 いささか疑念を持ったのは献体登録者が自分の死後の肉体を医療、医学に役立てて欲しいという純粋な思いでしかも家族の同意も苦労しつつ取り付けて申し出たにもかかわらず、十分に生かされていない現状を知ったことでした。医学界でも厚生労働省でも真剣に考えている人たちはマイナーなのです。近年の手術の医療ミスの原因には人体を用いた演習が満足に出来ない技術不足があるようです。その最大の原因は医学界の保守主義とまるで塀の中のような特殊な集団であるがゆえに情報不足があること、それに中央官僚の時代遅れな改革を嫌う特有の保身的姿勢と前例主義によることだと思いました。

 名医といわれる人はほとんど外国で腕を磨いてくるようです。それは日本の実践研修体制に問題があるからでしょう。ぼくたちは何が問題でどうしたらよいのか門外漢ですが、せっかくの志を大切に出来ない日本にどこか寂しい思いを持ちます。医療資源として献体を有効に用いてもらいたいと望んでいるのはだれよりも登録者自身なのですから、小さな価値観と特有の死生観を混在させて進歩を遅らせないでほしい気がしました。