長年原発の現場で働いてきたこの方の証言は真実みがあるので載せました。
「毎年、日本で270~300件の原発事故が起こっている。
当時の原子炉のマニュアルは、作る前の段階から事故が起こると指摘されても作り続けた。それは、設計があくまでも机上の物であり、原子炉を作る職人が減っていたせいもある。職人たちと素人の国の役員の間の軋轢で、どんどん職人がやめていったからだ。
プロの職人の代わりに、素人の作業員が炉を作るので不備が生ずる。
その証拠には、かつて、炉の中に針金がはいったこともあった。
配管は血管と同じで大切だが、配管も素人が溶接をするのである。
関西電力・美浜原発でも事故があった。
加圧水型炉であり、何千本もの配管の1つが切れて、海に汚染水を流してしまった。
原発設置許可は、設計図のみを見て許可がでる。
だから事故は減らない。
手抜き工事ができるシステムになっている。
当時の通産省の検査も甘い。通産省の役人も炉については素人である。
検査には、差し支えない所を見てもらい、悪い箇所は見せない。ごまかす。
当の電力会社は工事に関しては何もタッチしない。
職人不足の上、労働者は組合には入っておらず、薄給でホーナスもなく、250万円以下の年収で働いている。
原発は、常に排気筒から放射能をはき出し、海にも温排水を多量に流す。
防護服を洗濯するが、その水は海に捨てている。
敦賀原発近くの温排水で、貝となまこに被害がでた。
原発の責任者の一日の仕事の初めは、「うそ」をつく事から始まる。
事故隠し、定期検査の時のみんなの被曝について安全だと語る、作業員へのマインドコントロール。ガンや白血病はないということを5~6時間かけて説得する。
あるとき、いつもの500倍の被曝をした作業員が出た。
本人には知らせていなかった。知っていたのは電力会社の管理職達のみ。それは、福島第一原発だった。
この報告に対し、医師は逃げ、通産省も逃げた。
なぜなら、2~3日たつと、内部被曝者の体から、放射性物質が汗や尿になって排泄され、数値が下がるのを待つためだ。
しかし、この作業員の数値は下がらず、真実も知らされないまま別の部署に移された。
私は、この頃から現場を去ろうと決めていた。
通産省から呼び出され、アフリカのナイジェリアへ技術指導に行けと命ぜられた。
このころ、私は一部のマスコミに、この事件を訴えていた。
それを会社に知られてしまったためだ。
ナイジェリアに2年11ヶ月留まった。
当の作業員の数値はそれでもまだ300倍であった。
私は辞表を提出し、講談社の恩田さんに頼み、その作業員を大阪の病院に連れて行ってもらい、専門の先生に診察してもらった。
その方はの体には、斑点があり、体もだるく、おっくうだった。
その人は手遅れになっていた。
電力会社の社員への放射線管理教育はしていても、作業員達への管理教育はしない。安全を植え付け、洗脳する。人間扱いされない。
労働基準監督署に行くも、相手にされない。
労災すら認定されない。
当時の厚生省も実態を知らないため、旧・通産省の言い分を聞くのみである。
それで、1990年に「原発被曝労働者救済センター」を、医師、弁護士、近所の人たちと共にボランティア団体としてつくった。
反響は大きく、マスコミも取り上げてくれた。
NTTがサービスで、電話を設置してくれ、1か月で1000人を超える相談があった。
その働きの中、初めて労災が認められた。」
証言はまだまだ続くのですが、これで終わります。
これが原発の現場での実態です。
私たちの所には決して公表されずにきてしまった実態なのです。
これは数年前の出来事です。でも、似た状況は今もあるのではないでしょうか。
原発問題一つから、社会構造、格差・差別問題、利権・天下りの問題が見えてくるのです。
原発村社会が起こしてきたたくさんの過ち、いいえ罪を私たちは今、見ています。
この罪はすでに日本中、いいえ世界中に広がっています。
日本だけではありません。
原発に関わる問題はフランスもアメリカも同じとのことです。
そこには利権がからんでいます。
人間、考える事は国が違えど、同じなのですね。
一日も早く、原発を停止し、再処理施設も廃止し、自然エネルギーに転換していけるように声を上げていきたいと思います。
ここあでした。
「毎年、日本で270~300件の原発事故が起こっている。
当時の原子炉のマニュアルは、作る前の段階から事故が起こると指摘されても作り続けた。それは、設計があくまでも机上の物であり、原子炉を作る職人が減っていたせいもある。職人たちと素人の国の役員の間の軋轢で、どんどん職人がやめていったからだ。
プロの職人の代わりに、素人の作業員が炉を作るので不備が生ずる。
その証拠には、かつて、炉の中に針金がはいったこともあった。
配管は血管と同じで大切だが、配管も素人が溶接をするのである。
関西電力・美浜原発でも事故があった。
加圧水型炉であり、何千本もの配管の1つが切れて、海に汚染水を流してしまった。
原発設置許可は、設計図のみを見て許可がでる。
だから事故は減らない。
手抜き工事ができるシステムになっている。
当時の通産省の検査も甘い。通産省の役人も炉については素人である。
検査には、差し支えない所を見てもらい、悪い箇所は見せない。ごまかす。
当の電力会社は工事に関しては何もタッチしない。
職人不足の上、労働者は組合には入っておらず、薄給でホーナスもなく、250万円以下の年収で働いている。
原発は、常に排気筒から放射能をはき出し、海にも温排水を多量に流す。
防護服を洗濯するが、その水は海に捨てている。
敦賀原発近くの温排水で、貝となまこに被害がでた。
原発の責任者の一日の仕事の初めは、「うそ」をつく事から始まる。
事故隠し、定期検査の時のみんなの被曝について安全だと語る、作業員へのマインドコントロール。ガンや白血病はないということを5~6時間かけて説得する。
あるとき、いつもの500倍の被曝をした作業員が出た。
本人には知らせていなかった。知っていたのは電力会社の管理職達のみ。それは、福島第一原発だった。
この報告に対し、医師は逃げ、通産省も逃げた。
なぜなら、2~3日たつと、内部被曝者の体から、放射性物質が汗や尿になって排泄され、数値が下がるのを待つためだ。
しかし、この作業員の数値は下がらず、真実も知らされないまま別の部署に移された。
私は、この頃から現場を去ろうと決めていた。
通産省から呼び出され、アフリカのナイジェリアへ技術指導に行けと命ぜられた。
このころ、私は一部のマスコミに、この事件を訴えていた。
それを会社に知られてしまったためだ。
ナイジェリアに2年11ヶ月留まった。
当の作業員の数値はそれでもまだ300倍であった。
私は辞表を提出し、講談社の恩田さんに頼み、その作業員を大阪の病院に連れて行ってもらい、専門の先生に診察してもらった。
その方はの体には、斑点があり、体もだるく、おっくうだった。
その人は手遅れになっていた。
電力会社の社員への放射線管理教育はしていても、作業員達への管理教育はしない。安全を植え付け、洗脳する。人間扱いされない。
労働基準監督署に行くも、相手にされない。
労災すら認定されない。
当時の厚生省も実態を知らないため、旧・通産省の言い分を聞くのみである。
それで、1990年に「原発被曝労働者救済センター」を、医師、弁護士、近所の人たちと共にボランティア団体としてつくった。
反響は大きく、マスコミも取り上げてくれた。
NTTがサービスで、電話を設置してくれ、1か月で1000人を超える相談があった。
その働きの中、初めて労災が認められた。」
証言はまだまだ続くのですが、これで終わります。
これが原発の現場での実態です。
私たちの所には決して公表されずにきてしまった実態なのです。
これは数年前の出来事です。でも、似た状況は今もあるのではないでしょうか。
原発問題一つから、社会構造、格差・差別問題、利権・天下りの問題が見えてくるのです。
原発村社会が起こしてきたたくさんの過ち、いいえ罪を私たちは今、見ています。
この罪はすでに日本中、いいえ世界中に広がっています。
日本だけではありません。
原発に関わる問題はフランスもアメリカも同じとのことです。
そこには利権がからんでいます。
人間、考える事は国が違えど、同じなのですね。
一日も早く、原発を停止し、再処理施設も廃止し、自然エネルギーに転換していけるように声を上げていきたいと思います。
ここあでした。
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