初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

交響曲第4番「イタリア」 (メンデルスゾーン作曲)

2006年07月26日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はメンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」です。

イタリアに持つイメージは人さまざまだと思いますが、基本的には明るく楽しいラテン系ですよね。この曲もそんな感じで、明るい曲ですね。メンデルスゾーンもイタリアに旅行に行った時からこの作品を書き始めたようですね。やっぱりイタリア旅行に行くと明るい気分になるんでしょうか?


 第1楽章:華やかな木管楽器のリズムと共に弦楽器の目の覚めるような明るいメロディが
 晴れやかに響き渡る明るい曲です。ダイナミックな曲調が明るさをとても強調していて
 心の底から楽しさとか嬉しさがあふれ出してくるようなそんな曲です。
 明るいフレーズはとても楽しく聴けますし、交響曲ですが、あまり堅苦しくなくて
 いいですよ~。

 第2楽章:弦楽器のちょっとひっそりとした、悲しいフレーズになります。真っ暗な
 夜の闇の中で、冷たい風が吹きすさんでいるような感じがしますね。とてもひっそり
 とした感じの中で、そうっと何かが近づいて来そうな気がします。

 第3楽章:夜が明けて朝もやの中を眠たそうな目をこすりながら、少し雲のかかった空
 を見渡しているような雰囲気ですね。まだ、明るくなりきっていない空ですが、朝の
 さわやかなおいしい空気を吸っているみたいに、スッキリとした気分になれます。
 やがて、ホルンの遠くから聴こえてくるようなファンファーレが、朝のおとずれを
 告げているようなほんのりした気持ちにさせてくれますね。

 第4楽章:ティンパニ(大太鼓)の鋭い響きと同時に激しいフレーズがしばらく続き
 ます。どういう訳なのか、雲行きが急に怪しくなり、緊張感を持った険しい感じの曲調
 になります。やがて弦楽器がそのフレーズをつなぎ、少し落ち着いたようにもなりますが、
 しかし、曲は迷走したかのようにあちあこちらへ宛てもなくさまよい続けるように
 うつろに続いて行きます。そして、最後は悩みを持ったまま考え込んでしまったように
 終わります。

冒頭には明るい曲と紹介しましたが、明るいのは1楽章だけですね。このイメージがかなり強かったので、上のような紹介になりましたが、いざ全部聴いてみるとそうでもなかったですね、ゴメンナサイ。メンデルスゾーンは聴きやすい作曲家だと思いますし、気軽に聴けるとは思いますが、この人も聴く人や曲によって好き嫌いが分かれる作曲家なのかもしれないですね。

≪オススメCD≫
メンデルスゾーンの有名な交響曲を2曲楽しめます。
メンデルスゾーン:交響曲第4番&第5番
ガーディナー(ジョン・エリオット), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, メンデルスゾーン
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆☆★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆★★★

≪おすすめシチュエーション≫
イタリアに旅行した気分に・・・なれるかなぁ???

≪今週の桑野さんが聴いた曲≫
先週紹介したショスタコーヴィチの交響曲第5番「革命」だったんですが、ドラマ「結婚できない男」で主人公桑野さん役の阿部寛さんが聴いてますよと載せたところ、結構好評でしたので、せっかくだから毎週彼の聴いた曲を紹介してしまおうという訳でちょっとしたコーナーにしてみました。
ちなみに先週はたしかワーグナーの序曲を聴いていたと思うんですけど、はっきり覚えてません。
そして今週は休日出勤の事務所でシューベルトの歌曲「魔王」の日本語バージョンでしたが、学校でも習いましたよね。
※毎週分かる曲だったらいいんですけど、そんなこんなでヨロシクです。


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