たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はチャイコフスキー:組曲第3番です。
チャイコフスキーは番号のついた組曲を全部で4番まで作曲していますが、どの曲も作曲家の明るく楽しそうな曲調が親しみを持って聴ける曲ばかりだと思います。
そして、今回の第3番も様々な曲を盛り込んで、それぞれの曲を盛りだくさんで聴かせてくれます。組曲なので、いろんな曲調を楽しめますが、
最初の全4曲の時間配分は若干アンバランスで、最初の“エレジー”が10分で間のワルツとスケルツォはそれぞれ5分、最後の“主題と変奏”は20分とやや長めです。
最後は“変奏”なので句読点ごとに一変奏と見ていただければと思います。
エレジー:ゆったりとした弦楽器が、優しいフレーズをしっとりと奏でます。
ハープがポロン♪と鳴りフルートが響くと、少しだけ悲しげな表情になり、
ホルンが虚しく響きますが、またすぐにやわらかな弦楽器のメロディに戻ります。
ゆっくりと流れる弦楽器のフレーズはとても穏やかに響き、安心感を感じます。
やがて、低音弦楽器がピチカート※のリズムをゆっくりつけると曲に深みが
増して行きます。
そこへ、木管楽器が加わり、チェロのフレーズがじんわりと響くと曲は
徐々に盛上がっていきます。
落ち着いたフレーズが一段落すると、フルート、オーボエの響きにチェロや
ヴァイオリンが少しずつ強い風のようにあたりはじめ、弦楽器は大きなうねり
のように盛上がります。
ホルンにトランペットが加わると嵐のように舞い上がっていきますが、
フルートの音色が聴こえると、それも治まり、イングリッシュホルンが穏やかに
ソロを寂しげに聴かせると、またゆるやかな弦楽器を聴かせながら
静かに終わっていきます。
優鬱なワルツ:低音のクラリネットが鳴ると、チェロがどんよりと入り、
フルートも低い音のソロを始めると、どこか悲しげな曲に聴こえてきます。
しかし、フルートが跳ね上がるように一度終わると、そのメロディは
風が踊るように軽やかな足取りになり、弦楽器を加えながら流麗な響きを
聴かせていきます。
ところが、曲調は変わらず、どこか影のある響きが続いていきます。
どんよりとした弦楽器の曲調はフルートと共に次第に盛り上がり、
木管楽器やホルンが加わると怪しくその色合いを濃くしていきますが、
徐々にそのトーンを落としながら最後は静かに終わります。
スケルツォ:フルートやオーボエが、足早に駆け抜けていくように
トトトーン♪と素早いフレーズを聴かせて始ります。
素早い足音は次第に盛上がっていきます。
少し静かになると、スネヤドラム(小太鼓)が静かにリズムを取り始めると、
トランペットが小刻みに入り、木管楽器と交互に言い合うように
リズムを交わしていきます。
フルートとオーボエのリズムをベースに軽やかな足取りは最後まで続き
ラストはトロンボーンがバン!!と一発を響かせて終わります。
主題と変奏:マイペースなチェロが、一歩ずつ踏みしめるようにゆっくりと
曲を勧めていきます。
ピチカートのリズムでフルートソロが始ると、さわやかな空気が流れ
おだやかな曲を聴かせて行きます。
ソロが終わると、
急に足早な弦楽器が走り出していくように、どんどん曲を先へ進めていきます。
弦楽器が終わると、今度は2本のフルートが、ゆっくりと絡みながら穏やかに
アンサンブルを聴かせます。
次は弦楽器がのっそり、のっそりと表れますが、金管楽器が入ると、驚いたように
散らばっていきます。
今度は張りのある弦楽器が折り重なるように、次から次へとフレーズをかぶせます。
木管楽器に、歯切れの良いバスドラムのリズムを加えてテキパキと動いていきます。
フルートとオーボエが緩やかなハーモニーをゆったりと聴かせます。
イングリッシュホルンは、そのしんみりとした音色で切ないメロディを歌います。
トライアングルのリズムに、勢いのある弦楽器が迫り、金管楽器が賑やかに
盛り上がると、
低音からヴァイオリンのソロが劇的に表れ、その後はピチカートのリズムで
ワルツのメロディを伸びやかに奏でます。
更に木管楽器を間に挟みながらソロを続けていきます。
おおらかな弦楽器が表れると、ようやく落ち着いた雰囲気になり、流麗なフレーズを
聴かせてくれます。
ホルンのファンファーレが鳴ると、徐々に盛り上がりファンファーレにはトランペット
トロンボーンも加わり、タンバリンが加わると賑やかに、明るくなっていきます。
弦楽器がしなやかになり、一旦、流麗なフレーズを聴かせます。
再びファンファーレが聴こえてくると、金管楽器は喜び勇んで舞い上がるように
響かせ、タンバリンも派手に打ち鳴らし、お祭り騒ぎのように盛上がると
曲は終わります。
最後はやっぱり長ったらしくなってしまいましたがゴメンナサイ。でも4楽章もいろいろな曲調が楽しめますから、これだけでもひとつの組曲みたいな感じになってると思います。
全曲で約40分と結構長い曲なんですが、変奏に入ると、いろんな曲が聴けますから、聴いていると時間の経つのが早く感じてしまう曲かもしれません。
≪オススメCD≫
2枚組で、組曲4つ入ってます。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★
≪おすすめシチュエーション≫
時間があるときにいろいろ聴いてみたい曲です。
※ピチカート
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今日はチャイコフスキー:組曲第3番です。
チャイコフスキーは番号のついた組曲を全部で4番まで作曲していますが、どの曲も作曲家の明るく楽しそうな曲調が親しみを持って聴ける曲ばかりだと思います。
そして、今回の第3番も様々な曲を盛り込んで、それぞれの曲を盛りだくさんで聴かせてくれます。組曲なので、いろんな曲調を楽しめますが、
最初の全4曲の時間配分は若干アンバランスで、最初の“エレジー”が10分で間のワルツとスケルツォはそれぞれ5分、最後の“主題と変奏”は20分とやや長めです。
最後は“変奏”なので句読点ごとに一変奏と見ていただければと思います。
エレジー:ゆったりとした弦楽器が、優しいフレーズをしっとりと奏でます。
ハープがポロン♪と鳴りフルートが響くと、少しだけ悲しげな表情になり、
ホルンが虚しく響きますが、またすぐにやわらかな弦楽器のメロディに戻ります。
ゆっくりと流れる弦楽器のフレーズはとても穏やかに響き、安心感を感じます。
やがて、低音弦楽器がピチカート※のリズムをゆっくりつけると曲に深みが
増して行きます。
そこへ、木管楽器が加わり、チェロのフレーズがじんわりと響くと曲は
徐々に盛上がっていきます。
落ち着いたフレーズが一段落すると、フルート、オーボエの響きにチェロや
ヴァイオリンが少しずつ強い風のようにあたりはじめ、弦楽器は大きなうねり
のように盛上がります。
ホルンにトランペットが加わると嵐のように舞い上がっていきますが、
フルートの音色が聴こえると、それも治まり、イングリッシュホルンが穏やかに
ソロを寂しげに聴かせると、またゆるやかな弦楽器を聴かせながら
静かに終わっていきます。
優鬱なワルツ:低音のクラリネットが鳴ると、チェロがどんよりと入り、
フルートも低い音のソロを始めると、どこか悲しげな曲に聴こえてきます。
しかし、フルートが跳ね上がるように一度終わると、そのメロディは
風が踊るように軽やかな足取りになり、弦楽器を加えながら流麗な響きを
聴かせていきます。
ところが、曲調は変わらず、どこか影のある響きが続いていきます。
どんよりとした弦楽器の曲調はフルートと共に次第に盛り上がり、
木管楽器やホルンが加わると怪しくその色合いを濃くしていきますが、
徐々にそのトーンを落としながら最後は静かに終わります。
スケルツォ:フルートやオーボエが、足早に駆け抜けていくように
トトトーン♪と素早いフレーズを聴かせて始ります。
素早い足音は次第に盛上がっていきます。
少し静かになると、スネヤドラム(小太鼓)が静かにリズムを取り始めると、
トランペットが小刻みに入り、木管楽器と交互に言い合うように
リズムを交わしていきます。
フルートとオーボエのリズムをベースに軽やかな足取りは最後まで続き
ラストはトロンボーンがバン!!と一発を響かせて終わります。
主題と変奏:マイペースなチェロが、一歩ずつ踏みしめるようにゆっくりと
曲を勧めていきます。
ピチカートのリズムでフルートソロが始ると、さわやかな空気が流れ
おだやかな曲を聴かせて行きます。
ソロが終わると、
急に足早な弦楽器が走り出していくように、どんどん曲を先へ進めていきます。
弦楽器が終わると、今度は2本のフルートが、ゆっくりと絡みながら穏やかに
アンサンブルを聴かせます。
次は弦楽器がのっそり、のっそりと表れますが、金管楽器が入ると、驚いたように
散らばっていきます。
今度は張りのある弦楽器が折り重なるように、次から次へとフレーズをかぶせます。
木管楽器に、歯切れの良いバスドラムのリズムを加えてテキパキと動いていきます。
フルートとオーボエが緩やかなハーモニーをゆったりと聴かせます。
イングリッシュホルンは、そのしんみりとした音色で切ないメロディを歌います。
トライアングルのリズムに、勢いのある弦楽器が迫り、金管楽器が賑やかに
盛り上がると、
低音からヴァイオリンのソロが劇的に表れ、その後はピチカートのリズムで
ワルツのメロディを伸びやかに奏でます。
更に木管楽器を間に挟みながらソロを続けていきます。
おおらかな弦楽器が表れると、ようやく落ち着いた雰囲気になり、流麗なフレーズを
聴かせてくれます。
ホルンのファンファーレが鳴ると、徐々に盛り上がりファンファーレにはトランペット
トロンボーンも加わり、タンバリンが加わると賑やかに、明るくなっていきます。
弦楽器がしなやかになり、一旦、流麗なフレーズを聴かせます。
再びファンファーレが聴こえてくると、金管楽器は喜び勇んで舞い上がるように
響かせ、タンバリンも派手に打ち鳴らし、お祭り騒ぎのように盛上がると
曲は終わります。
最後はやっぱり長ったらしくなってしまいましたがゴメンナサイ。でも4楽章もいろいろな曲調が楽しめますから、これだけでもひとつの組曲みたいな感じになってると思います。
全曲で約40分と結構長い曲なんですが、変奏に入ると、いろんな曲が聴けますから、聴いていると時間の経つのが早く感じてしまう曲かもしれません。
≪オススメCD≫
2枚組で、組曲4つ入ってます。
チャイコフスキー:組曲全集ドラティ(アンタル),ニュー・フィルハーモニア管弦楽団,チャイコフスキーユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★
≪おすすめシチュエーション≫
時間があるときにいろいろ聴いてみたい曲です。
※ピチカート
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なにぶんにも素人なもんで大雑把な知識が入り乱れていると思いますがご容赦ください。
書くときには誰でもわかるようにというつもりで、極力、専門用語は使わないようにしているつもりでしたが、(言うほど知らないし)基本的なところでひっかかってしまいましたね。
とおりすがりさんは、かなり詳しい方のようなので、曲のおおよその位置関係が伝わっているだけに、歯がゆい思いをさせてしまったようです。
自分としてもおおよその聴きどころをなんとか伝えようと頑張っているつもりですが、悲しいかな素人の限界がありますので暖かく見守っていただけると幸いです。
「ワルツ」はインデックス上、「憂鬱な・・・」なのか、フルートよりも低音の木管が決めてとなっているでしょう。「悲愴」「マンフレッド」といったスケールの大きなものに比べ、軽くてなじみが薄い。でも、知っている人もいるのです。
色々と書き込み、失礼致しました。
確かに「憂鬱」ですね直しときます。
曲に関しては、聴く時々によって印象が変わる事もあるので、なんとも言えませんが、伝え方や書き方ってホント難しいですよね。