たまには、作曲家の生涯にふれてみてはいかがですか?
今日はジョセフ・モーリス・ラヴェル(第6話)です。
≪作曲家ゆかりの曲≫
【Joseph-Maurice Ravel】
第一次大戦がはじまると志願兵として従軍するラヴェル。体調を崩して帰ると、今度は母親の不幸。今日はその続きからです。
(第6話)【「クープランの墓」にこめた思い】
戦地からの帰郷、そして母親の死を目の前にして、打ちひしがれていたラヴェルでしたが、どうにか作曲だけはつづけていくのでした。
戦争がはじまった頃から、手をつけていた組曲「クープランの墓」を仕上げていきます。愛国心が強かったと言われるラヴェルは、そのあまり第一次大戦にも志願兵として名乗りを上げるほどでしたが、その情熱は音楽に対しても同じくらいの思いがあったようです。
組曲「クープランの墓」のタイトルにある“クープラン”はフランスのバロック音楽の大家として有名な作曲家で、ラヴェルも大変尊敬していたようです。そんなクープランをはじめとするフランス音楽のために捧げる音楽をつくろうと、1914年頃からこの作品に取り掛かります。
そして、作曲の途中に大戦を迎え、自らも戦地へと赴く中でラヴェルの友人たちも、多くが亡くなってしまうのでした。そして母親の死。ラヴェルは作曲を続ける中で、フランス音楽と同時に亡くなった友人たちにも“捧げる”という思いを込めて作曲した。とも言われるように、さまざまな思いを込めてこの曲を完成させていくのでいた。
1919年、初演は大戦で未亡人になっていたマルグリット・ロンのピアノで演奏されるのでした。これを受けて、1920年ラヴェルはレジオンドヌール勲章を授与しますが、これを辞退してしまうのでした。
フランスでも名誉あるこの勲章をラヴェルが辞退したことに、周囲の人間は物議を醸します。ラヴェルとしては、他人の死に便乗して自分だけが栄誉を受けることを嫌っていたのかもしれませんが、
過去の“ローマ大賞”落選から、こういった“賞”や“評価基準”的なもの自体に一種の嫌悪感を抱いていたために、この受勲を事態したのではないかとも言われています。
1923年、体調がやや回復の兆しを見せると、ヨーロッパ各地を周る演奏旅行へと出かけます。イタリア、ベルギー、オランダ、スペイン、イギリス等々、各地を回りながら、「子供と魔法」、「マダガスカル島民の歌」「ヴァイオリン・ソナタ」を作曲、初演してくのでした。
フランス音楽や戦争で失った友人のために作曲された「クープランの墓」。勲章は辞退しましたが、自らの作品とともに演奏旅行の日々を続けるのでした。このづづきはまた明日。
【その他の作曲家の生涯はこちら】
今日はジョセフ・モーリス・ラヴェル(第6話)です。
≪作曲家ゆかりの曲≫
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第一次大戦がはじまると志願兵として従軍するラヴェル。体調を崩して帰ると、今度は母親の不幸。今日はその続きからです。
(第6話)【「クープランの墓」にこめた思い】
戦地からの帰郷、そして母親の死を目の前にして、打ちひしがれていたラヴェルでしたが、どうにか作曲だけはつづけていくのでした。
戦争がはじまった頃から、手をつけていた組曲「クープランの墓」を仕上げていきます。愛国心が強かったと言われるラヴェルは、そのあまり第一次大戦にも志願兵として名乗りを上げるほどでしたが、その情熱は音楽に対しても同じくらいの思いがあったようです。
組曲「クープランの墓」のタイトルにある“クープラン”はフランスのバロック音楽の大家として有名な作曲家で、ラヴェルも大変尊敬していたようです。そんなクープランをはじめとするフランス音楽のために捧げる音楽をつくろうと、1914年頃からこの作品に取り掛かります。
そして、作曲の途中に大戦を迎え、自らも戦地へと赴く中でラヴェルの友人たちも、多くが亡くなってしまうのでした。そして母親の死。ラヴェルは作曲を続ける中で、フランス音楽と同時に亡くなった友人たちにも“捧げる”という思いを込めて作曲した。とも言われるように、さまざまな思いを込めてこの曲を完成させていくのでいた。
1919年、初演は大戦で未亡人になっていたマルグリット・ロンのピアノで演奏されるのでした。これを受けて、1920年ラヴェルはレジオンドヌール勲章を授与しますが、これを辞退してしまうのでした。
フランスでも名誉あるこの勲章をラヴェルが辞退したことに、周囲の人間は物議を醸します。ラヴェルとしては、他人の死に便乗して自分だけが栄誉を受けることを嫌っていたのかもしれませんが、
過去の“ローマ大賞”落選から、こういった“賞”や“評価基準”的なもの自体に一種の嫌悪感を抱いていたために、この受勲を事態したのではないかとも言われています。
1923年、体調がやや回復の兆しを見せると、ヨーロッパ各地を周る演奏旅行へと出かけます。イタリア、ベルギー、オランダ、スペイン、イギリス等々、各地を回りながら、「子供と魔法」、「マダガスカル島民の歌」「ヴァイオリン・ソナタ」を作曲、初演してくのでした。
フランス音楽や戦争で失った友人のために作曲された「クープランの墓」。勲章は辞退しましたが、自らの作品とともに演奏旅行の日々を続けるのでした。このづづきはまた明日。
【その他の作曲家の生涯はこちら】
この前からずっとアクセスしようと思いながら、今日になっちゃいました。。
正直、ジョセフ・モーリス・ラヴェルという名前を今日はじめて聞いたような私ですが、少しづつ勉強をして行きたいと思います。
今度、ゆっくりと読ませて頂きますね。。
まずは初めての訪問という事で。。
あと、こんな所でなんですが、この前話をした、ビエイラのピアノのコンサートのチケットがとれそうなので、予定空けといて下さいね!
CDもありがとうございました。
聞きなれた曲ばかりで非常に良かったです!
ではでは。。
ラヴェルをご存知ないという事は、かなり初心者ですね。でも、最初はみんな初心者なので、このブログ他いろんなものを読んだり聴いたりして、ゆっくり楽しんでみてください。
ちょっとそれは恥ずかしいかもしれませんね。。
でもまぁ気取らずに、はじめはもっとメジャー級な人から入ろうかと思います。
ありがとうございます。。
別に誰を知らないから恥ずかしいって事もないと思いますけど、気に入った作曲家の音楽をひとりずつ聴いていけばいいと思いますよ。