酒作り

　物知りで長老のTさんが、日本酒の話からお酒の作り方を語り出した。

　客T「お酒を作る方法、教えたろか」
　客D「どないして作りますのん？」
　客T「麹(コウジ) 買(コ)うてきて、蒸したお米と混ぜて作るねん」
　客D「麹、どこで売ってますのん？」
　私 「コウジ現場」
　客D「マスターに聞いて損したわ」
　客T「麹は米屋か味噌屋やけど、俺は近所の味噌屋で買(コ)うてたわ」
　私 「より一層おいしく作るには、味噌を使うのんがミソや」
　客D「麹を混ぜると、どないなりますのん？」
　客T「発酵するねん」
　私 「酒を作る人は幸せが薄いねんなあ」
　客D「どういう事？」
　私 「薄幸」
　客D「ハイハイ。因みにTさんは自分で作ってたんですか？」
　客T「昔は家でどぶろくを作ってたわ」
　私 「♪もしかしてだけど、もしかしてだけど、それって密造酒て言うんじゃないの～」
　客D「それは、どぶろっく、でしょ」
　客T「どぶろくは発酵させただけの濁り酒や。密造酒やけど昔はみんな家で作ってたで」
　客D「家やったら警察には分かれへんもんなあ」
　客T「美味しくするには、もち米を混ぜるねん」
　私 「もち米を入れたら、モチがようなるとか」
　客T「日持ちは変われへん。モーチっとマシなダジャレ言われへんか？」
　私 「酒の上のダジャレや、武士の、なサケで許せよ～」
※ミソ＝自慢とする点、工夫・趣向をこらした点や自分なりのコツなど。

　一句：酒の席　酒のうんちく　酔いが醒め
　謎かけ：酒作りとかけて、真言宗と解く、どちらも(杜氏・東寺)は欠かせません

超バランス芸・究極の極楽トンボ9

　先日、関西テレビの『よ～いドン』の収録をした時に、マッチ棒と6本の割り箸を使ったオリジナルのバランス・トンボをしたがスムーズには出来なかった。
　それでも何とか成功させたが、本番に弱い自分を克服するために、収録日以降、時々練習をしている。
　練習しているうちに「同じ方法では芸が無い。レベルアップさせよう」と6本のお箸を9本に増やした。
　　たった3本増やしただけだが、本数を増やすごとに少しのズレでもバラけてしまい結構難しい。それだけに成功させた時の感動はひとしお。
　バランス芸の達人として更に腕を磨きたいと思っています。
　
　☆YouTube＝https://youtu.be/huX2KvvuJqU

亭主関白

　40代半ばのN君が、「彼女が欲しい」と言った。

　私 「彼女が欲しいて、嫁さんいてるんと違うのん」
　客N「嫁さん、今は居て無いねん。離婚してん」
　私 「離婚て、聞こえがエエ様に言うて。逃げられたんやろ」
　客N「そうとも言う。どないしたら、女にモテるんかなあ？」
　私 「優しさが大切。相手の立場になって考える」
　客N「俺は自分の立場でしか、考えられへんねん」
　私 「自己中やなあ」
　客N「俺、封建的で亭主関白やねん」
　私 「どこが封建的やねん？」
　客N「昭和の人間やからや」。
　私 「昭和の人みんなが封建的て限れへん。N君がショウワるやろ」
　客N「とにかく女は家政婦やと思てる」
　私 「嫁さんがいてるから家の事は気にせんと仕事に打ち込める。女はカセイ婦では無くカセイしてくれてる、と思わんな」
　客N「上手いこと言うなあ。今度からそう思う様にするわ」
　私 「次に出来たらの話やけど、もう無いやろなあ」
　客N「そんなん言わんといてや」
　私 「ほんだら亭主関白をやめて亭主淡白になりや」
　客N「亭主淡白？」
　私 「N君はネチネチ嫁さんに文句を言うてたけど、あっさり人間になって大らかな気持ちで女性を包む様になったら彼女が出来るかも」
　客N「彼女が欲しかったら、まず性格を変えるんやな。努力するわ」

　一句：独裁の　亭主関白 独り身に
　謎かけ：亭主関白とかけて、結婚相手と解く。どちらも(威勢・異性)がいいです

大麻

　京都の小6年の男子児童が大麻を吸った問題が話題になった。

　客H「京都の小学生が大麻を吸うてたんやてなあ」
　客A「何で分かったん？」
　客H「その小学生、先生に言うたらしいわ」
　私 「その先生、校長の次の人やなあ」
　客A「何でそんなん分かるのん？」
　私 「場所が京都やから、キョウトー(教頭)」
　客A「なんや、ダジャレかいな」
　客H「大麻は高校生の兄が持ってたんやてなあ」
　客A「兄弟で吸うてたんかいな」
　客H「警察は17歳 の兄を逮捕したとか」
　私 「両親は何も無いんかいな。警察は中途半端やなあ」
　客A「両親は関係ないやろ」
　私 「京都府警だけに父兄も取り締まらんな」
　客A「また、ダジャレか」
　客H「小学生は、兄の部屋から見つけて吸ったとか」
　私 「吸うてた部屋は、リビングやで」
　客A「何で？」
　私 「大麻、吸うタ、イマ(居間)～」
　客A「ダジャレのオンパレードやなあ」
　私 「俺、警察に捕まるかも知れんわ」
　客A「何で？」
　私 「タイマ、家にあるねん」
　客A「えっ、家に？」
　私 「キッチンにあるねん」
　客A「それ、タイマーやろ」
　客H「キッチンタイマーかいな。ややこしい事を言うて…」
　私 「俺とこのタイマー、高かったわ」
　客A「ホンマか？」
　客H「マスターの事や、タイマイをはたいて買(コ)うたて言うんやろ」
　私 「バレタか！」

　一句：悪い子は　お煎食べずに　大麻汚染
　※お煎＝煎餅(センベイ)の略語
　謎かけ：大麻とかけて、悪意を持って非難すると解く。どちらも(草、吸う・くさす～)

種明かしシリーズ-54 飛び込むリング

　54回目の種明かしシリーズは『飛び込むリング』です。ロープを結んで輪っかを作ります。普通に考えるとその輪っかの中にリングを入れる事は出来ませんが魔法の力でリングを入れるというマジックです。オマケのマジックは『指を通り抜けるヒモ』です。これも種明かしがあります。

☆YouTube⇒https://youtu.be/caCeJPbmsAo

慕嬢詩 エール

長い人生でミスした事もある
お金が無くて困った事もある
心の迷路に迷った事もある
生きてると色々あるさ
でも、いくらミスをしても引きずらない
いくらお金が無くても落ち込まない
諦めずに頑張れば道は開ける
一人じゃない
エールをくれる君がいる
心強い声援が　安堵へ導いてくれる
僕の支えとなり　元気、勇気をもたらしてくれる


心が折れて　つらい時もある
生きてく事が　苦しい時もある
悲しい別れを　した時もある
人生は平坦じゃない
でも、どんなにつらい事も耐えられる
どんなに苦しくても乗り越えられる
どんなに悲しくても涙は見せぬ
一人じゃない
エールをくれる君がいる
力強い応援が　僕を強くしてくれる
いつかは成就して　一緒に喜びを分かち合いたい

一人じゃない
エールをくれる君がいる
心強い声援が　安堵へ導いてくれる
僕の支えとなり　元気、勇気をもたらしてくれる


慕嬢詩(ボジョウシ)とは、私の創作語で25歳で亡くなった娘を慕う気持を綴った詩・文です。
生きていく中で直面する困難や苦労を乗り越えられたのは、天国にいる娘の存在があったからです。その思いを詞に綴りました。

落第

　M君は親友のG君に高校の担任の先生の送別会に誘われているとか。

　客M「俺、G君に同窓会を誘われてるんやけど、あんまり行きたないねん」
　私 「何で、G君とは小、中、高、ずっと同級生やろ？」
　客M「G君とは年は一緒やけど、そのクラスの担任の先生には教わって無いねん」
　私 「どういう事？」
　客M「俺、高二の時、落第したから三年の時は一緒と違(チ)ごてん」
　私 「M君は勉強好きやから、一年多く学校に居てたかったんやろ」
　客M「勉強好きやったら、落第してないで」
　私 「ほんだら勉強が嫌いやったんや」
　客M「勉強嫌いで、勉強せーへんかったから落第してん」
　私 「勉強せーへんから、楽だい」

　一句：四年制　そんな高校　あったのかな？
　謎かけ：落第とかけて、砂漠に住めなくなったと解く。どちらも(ラクダ移転・落第点)があります

一人鍋

　M君がスーパーでちゃんこの一人鍋を買って食べたとか。

　客M「398円やけど、つみれ、豚肉、野菜がぎょうさん入ってたわ」
　私 「野菜てパセリとかセロリ？」
　客M「パセリはセロリは鍋には合えへんがな。入ってたんは椎茸にエノキにネギ、白菜や」
　私　「野菜は何が好き？」
　客M「白菜かなあ」
　私 「歯、長いこと磨いてないんか？」
　客M「磨いてるで。なんで？」
　私 「ハ(歯)クサイ」

　一句：ぬくぬくも　ちょっぴり寂しい　一人鍋
　謎かけ：一人鍋とかけて、大雨と解く。どちらも、後で(雑炊・増水)します

ジャケット

　G君がオシャレなレザージャケットを着て来た。

　私 「エエのん着てるやん」
　客G「ええ、ちょっと…」
　私 「パジャマにしては、ホンマにエエわ」
　客G「どこがパジャマやねん」
　私 「皮やろ？」
　客G「合成です」
　私 「ゴウセイか？道理で豪勢やね」
　客G「なんでやねん」
　私 「襟が凝ってるね」
　客G「襟付きが好きですねん」
　私 「サザンのファン？」
　客G「なんで？」
　私 「♪襟ー、マイラブ、ソー、スィ～」

　一句：ジャケットを　オシャレに着こなす　粋な人
　謎かけ：ジャケットとかけて、ボクシングと解く。どちらも、ダウンもあります

お冷

　最近、店は暇である。
　一時はアベノミクスに期待をした事もあったが、大企業やIT関係、そして株をしている人達に利益をもたらせただけで、底辺の私達の商売には全くの期待外れであった。
　私は暇で客待ちの時はいつもパソコンを開いているが、今日は娘のホームページの更新日が間近に迫っていたのでエッセイの事で頭がいっぱいである。
　1週間ほど前から書き始めてある程度は仕上げたが、どうも内容がしっくりこない。
　しかし他に良いアイデアが浮かんでこない。
　M君がお酒を飲み過ぎたみたいだ。

　客M「マスター、お冷！」
　私 「こっちへおいで」
　客M「何で？」
　私 「カム・ヒヤ～！」
　客M「英語のダジャレかいな。お冷は英語でチェーサーて言うんやで」
　私 「元嫁かいな」
　客M「チェーサーが何で元嫁やのん？」
　私 「M君の元嫁は智恵やったやん。そやからチエサーン」
　客M「元嫁の事、思い出させんといてーな」
　私 「お冷だけに、ヒヤかしたんや」

　一句：飲み過ぎて　酔いを醒ましに　お冷飲む
　謎かけ：お冷とかけて、他人の書いた文章を拝借すると解く。どちらも(飲用・引用)します