ドリアン

　タイにしばしば行くお客のCさんがドリアンの話をした。

　客C「ドリアンはフルーツの王様と言われるだけあって、メチャ美味いで」
　私 「ドリアンは臭いんやろ？なんぼフルーツの王様や言うてもよう食べんわ」
　客C「見た事があるんか？」
　私 「いや、テレビで見ただけや」
　客C「ほんだらニオイは分かれへんやん」
　私 「テレビでタレントが、メッチャ臭いて言うててん」
　客C「獲れたての新鮮なドリアンは、嫌なニオイはせーへんで」
　私 「という事は時間が経ったら臭いんかいな」
　客M「以前、大学の研究室で異臭騒ぎがあってなあ」
　客C「へえ、ニイちゃんは大学の研究室で働いてるの？賢いんや」
　私 「M君は大学の研究室に医療用器具を納める仕事をしてるねん」
　客C「ああ、そう言う事かいな」
　私 「それで異臭騒ぎはどないなったん？」
　客M「テーブルの上に誰かがドリアンを置いててん」
　客C「研究室だけに何かが化学反応を起こしたと思たんやな」
　私 「ニオイするのんはドレヤン？と思たんや」
　客M「先生が原因は何やろと、焦ってたわ」
　私 「ドリアンを置いた人間を見つけたら怒らんなアカンな」
　客M「どない怒るのん？」
　私 「オンドリャン！」」

　一句：加齢臭　より強烈な　ドリアン臭
　謎かけ：ドリアンとかけて、戦況が不利な時の指令と解く。どちらも(タイ産・退散)もあります