日本人拘束事件

　今、シリアでイスラム過激組織「イスラム国」に、日本人が拘束された事件がマスコミを賑わしている。
　当初はこの日本人を「ジャーナリスト」とか「写真家」と報道していたので、民間人を拘束するイスラム過激派に嫌悪感を覚えたが、時が経過するうちにその思いを打ち消す新しい情報が入ってきた。
　彼は民間軍事会社を設立して「シリアのアサド政権打倒を目指す反体制派武装勢力が必要とする機器や物資を供給するため」とシリア入りについて語っていたとか。
　以前に幕張でエアガンを扱うミリタリーショップを経営していた程のガンマニアで、インターネット上には自ら本物の銃を構える写真をのせていた。好きが高じてシリア入りしてイスラム過激派に拘束されたのなら同情の余地はない。
　外務省はシリアについて2011年4月以来、全土で危険レベル最高の「退避勧告」を出し、目的を問わず渡航を控えるよう呼び掛けていた。また12年8月にはジャーナリスト、山本美香さんが取材中に銃撃されて死亡した事件もあった。
　現在、自由シリア軍が拘束しているイスラム国の捕虜との交換に向けて接触を試みているというが、日本政府のみならずシリアの当事者にも迷惑がかかるという事を考えずに安易な行動で事件に巻き込まれたのは自業自得とかしか言いようがない。

　一句：教訓は　君子シリアに　近寄らず
　謎かけ：日本人拘束事件とかけて、 会社の内部間で電話が出来ると解く。どちらも(内戦・内線)状態です